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第7話 同居人?

 

 意識がうっすらと覚醒してくる。

 昨日も幸せなひと時でした。やっぱり求めて貰えると嬉しいです。

 効果あったのかな?持って来ている化粧品は少ないけど、出来るだけお風呂でしっかり綺麗にしてお肌のお手入れをしておかないとね?



 朝晩は少し寒いから…………トイレが近いみたい。

 下着と寝間着を身に着けてトイレを済ませてキッチンに行き、朝食の準備から。んー何が良いかな?

 鶏肉が有るから、チキンワッフルにレタスとポテトサラダ。コーヒーにしましょ。

 ワッフルとジャガイモの準備して、寝室以外は空気の入れ替えね。洗濯物の漬け置きと……上着を着てレタスを摂って来ようかな。

 生地を作ってお芋を茹でてる間に、髪の毛に櫛を通して後ろ髪は上で纏めて止めて、横は降ろしたままいつものようにリボンで巻いて……薄くお化粧しようっと!

 零に見て貰えると嬉しいから。



 ポテトサラダを仕上げて器にレタスを並べてサラダを乗せる。プチトマトを乗せて完成。

 ワッフルは直前で焼くから、先に鶏肉ね。

 私の下着とシャツは先に洗って干しておくの。

 ついでにワンピースに着替えてから、パジャマも洗う。


 零が起きるまで、お庭に出るとリスや小鳥が寄ってくる。畑の前に行き念じてみよ。{葡萄に苺、カカオ、栗、サトウキビが欲しいな}


 すると、それぞれがニョキニョキと生え始めたの!すごいかも!!

 ナイフを持って来て少しづつ収穫する。家の裏手の木に行って{椎茸、エノキ、舞茸…}

 やはり、木の根元の方から生えてきた。やっぱり……願うだけでなんて…………感謝しなくちゃ。

 他に出来る事が有るかも知れないけど…分からないから零に聞こう…………そろそろ戻ろうかしら?








 うーん。良く寝たな。連日はまずかったかな?性欲は普通だと思ってたんだけど…ここに来て少し変わったかな?特に昨日の夕梨はなんて言うか凄く可愛くて色気も有ったし…………毎日あれだと我慢するのヤバイぞ?

 なんて事を考えながら起きだして服を着る。リビングまで行くとそれぞれ窓も開けて有りキッチンを見ると食事の準備中?どこだろ。風呂場を見て洗濯室を見ると夕梨の物は既に干してある。

 早くから起きて頑張ってるんだろうけど、体力無いから心配なんだよな。どこに行ったんだろうと思っていたら、玄関から夕梨が入って来た。


「あ、おはよう零……ちょっと収穫……」


 これは…………見とれてしまった。何だか今日も朝から可愛い過ぎだぞ?ちゃんと着替えて髪も綺麗に纏めてるし化粧もしてるのか……元々、夕梨は綺麗な子だけど…だけどこれは…………思わず抱き締めてしまった。

 身体の制御が効かない!どうした俺!


「…………ど、どうしたの?……零?」




 ちょっとビックリしたけど…………作戦成功!毎日頑張って可愛い私を見て貰わないとね!嬉しい!


「あ、あのね?……嬉しいけど………置いていいかな?そしたら…幾らでもして?」


 すぐさまキノコ達をテーブルに置いて零の胸にすがり着いて目を閉じるの。うん、幸せ。落ち着くわ。

 身長差も私が166㎝で零が183㎝だったかな?丁度見上げれる位だから、上目遣いも出来るし顔の下だから腕の中に納まるしジャストフィット!

 零の鼓動が聞こえて心地いい……あれ?腕の力も強くなって息も荒いんだけど……まさか朝から?わ、わたしは…その………大丈夫だけど………照れながら上目で零を見つめると…………………………




 気持ち良くて嬉しい………けど…………腰が重いかも。



 身だしなみをお互い整えて、遅めの朝食にした。出来はどうかな?

 おいしい?良かったぁ!ちょっと工夫したから。


「あ、あのね……お野菜とか試したら……生えてきたの。だから大丈夫。それと………洗剤や石鹸とかシャンプーとかお化粧品は自分で……頑張ってみるから、容器が欲しいの。あと、鏡も!」


「自分で?大丈夫?形と数を教えてね?鏡は………ほら、こんなの?」


「うん!ありがと!でね?その……あのね………さっきは嬉しかったの…」


「アハハ、すまない。あんまり可愛いから自制が効かなかった。今日は糸とゴムの加工の研究するけど夕梨は?朝も負担掛けちゃったしノンビリしたら?要る物は取ってくるよ?」


「………うん………そうするね?ちょと腰が重いから…………あ、綿花はしたいの。早く色々増やしたいし………試したい事も有るし。今日はティルーネと一緒にお友達来るんだったわ……お菓子用意してお迎えしなきゃ」


「朝も早く起きてるだろ?そうしなよ」


「うん。倉庫の横を綿花畑にする?これからも……いるでしょ?畑……もハーブと果実を……少し増やすし」


「わかった。獲るのは俺がするから、夕梨は家に居なよ」



 その後は一緒に外に出て、綿花畑を作って野菜畑の横に果樹園とハーブ園を増やして家に入る。

 お菓子は何にしようかなぁ?マフィンと……オレンジチョコソースにホイップね!お昼ご飯も……貰った卵も有るし、零は親子丼ね!わたしはお粥かな?漬物と。お客様がお昼に来るなら………パスタを作ろ!よし。

 時間が掛かるパスタ生地とチョコを先に作って……零とお庭でお茶しよっと。

 倉庫横の綿花畑に行って零を呼び、庭のテーブルセットで休憩。



 一服が終わって零は綿花の収穫。わたしはお料理続行!

 と、お漬物を作りながらトマトソースを煮込んでいたら、玄関から声がした。



「夕梨。お客さんだよー」


「はーい。今行きまーす」


 急いで玄関まで行くと美女2人が立っていた。


『おはようユーリ様。この子は友達のノムノンシュラーナ』


『初めましてユーリ様。私はノムノンシュラーナ。土の上級精霊で動物も使役出来るんです。牛と鶏を連れて来ました』


「まぁ!ありがとう!私は夕梨よ。よろしくね。零、牛さんと鶏さんはどうしよう?」


「ん、、家と倉庫の間。廊下の外に牛舎と鶏舎を作るよ」


「わかったわ。終わったらお昼にしましょ?2人はこっちでお茶しよ?」


 2人をリビングに連れて行き毛皮の上に座ってローテーブルを囲んでお話する。

 緑色のウェーブヘアに茶色の瞳、スタイルもティルーネと同じ。強敵だわ………頑張らなきゃ!


『ユーリ様はこちらに来たばかりなのに立派なお家で安心しました。料理に使われると聞きましたけどそれ程変わるのですか?』


「ええ。精霊さんはお野菜位なんでしょ?人間は色々口にするから卵とミルクは大事なの特に甘味を作るにはね」


『そうね。私達精霊は精霊界の精霊樹から出る霊波があれば野菜を少し摂る位で十分だから。だからシュラーナ!ユーリ様のお料理は凄く美味しいのよ!昨日のパンケーキ?もう最高よ!!』


「ティルーネの為にも、今日も美味しいの用意してるの。お昼も一緒よね?デザートにしましょ!」


 と、まぁ女子会の様にキャッキャとお喋りして盛り上がっていると零が帰って来たので"お疲れ様"とねぎらってからお昼の準備を再開。

 お肉は細かく刻んで茄子と共にトマトソースで煮込む。パスタはニンニクをオリーブ油で泳がして茹でたパスタと絡める。

 ニンニクはスライスしてからこんがり焼いて上へまぶして、トマトソースを掛けて完成。漬物は大根と胡瓜と人参のスライス。

 4人分配膳して、さあ召し上がれ。


「どう………かな?」


「うん。凄く美味しいよ。パスタって手作りだろ?凄いよ!」


『『凄く美味しいわ』パスタと言うのね?ソースにか絡んでて美味しい』


『ソースとニンニク?が濃ゆいから、このツケモノ?野菜があっさりで良い感じね』


「好評で良かったぁ。頑張った甲斐があるわね。お代わり有るけど………デザートも有るよ?」


『『我慢しますぅ…』』


「ウフ………そう言えば、牛さんと鶏さん。有難いんだけど貰って大丈夫なの?どこかの子なんじゃ………」


『大丈夫ですよユーリ様。私が呼び掛けて暇な子達に来て貰ったので』


「なら良かったけど………」


 4人でお話してて賑やか。まだこっちに来て数日なのに、随分経つ様な錯覚もしてて………私達って静かなのも好きだけど、やっぱり、人が居るって良いよね?なんか別の安心が有る。女の子だから特に!

 日本に居る頃、クラスの学校の男子や男の先生。道行く男性。皆、視線が私の胸を見て顔を見てお尻を見てたの。だから凄く嫌だったの。しょうがないのかも知れないけど………だから男の人が怖いし肌を見せるのも嫌だったの。ここは見るの零だけだし服も気にしなくていいから安心。でもダラケない様にしないと嫌われちゃうから頑張って美意識は持ってないとね。


 さ、食器を片付けてマフィンを焼いて、チョコソースも温めてと。紅茶は渋めで。最後にホイップで上に苺!


「さぁ、どうぞ。召し上がれ!!零は一緒に食べましょ?あーん」


『うわ~フワフワの甘々で最高ぉ~』


『あんま~い!この茶色のソースが濃くて甘くてオレンジで!!ん~』


「うん。チョコソースがオレンジなんだね?こんなお菓子、短時間で良く作ったね。凄いよ夕梨」



 お菓子も好評で良かったぁ。やっぱりお料理って楽しい!おまけに零が喜んで、褒めてくれて!

 ティルーネもシュラーナも気に入ってくれたみたいだし、2人をお菓子ワールドに引き込んでお菓子連盟を作ってこの世界を征服するのよ!なーんて。うふふ

 そう言えばティルーネっていつも帰るけど何処に?普段はどうしてるのかな?


「ねぇ………普段、ティルーネってどうしてるの?何処に帰るの?」


『ユーリ様は特別に教えるね?私達精霊は精霊界に居るんだけど中級精霊以上は精霊界と人間界を自由に行き来出来るの。この前居たような幼精霊は自我も幼くて力も少ないから決まった場所でしか移動出来ないの。で、人間界でも精霊が居易い場所が有ってそこでしか自由に出来ないわ。ここは人に汚されてない自然の中で霊力も高いし奥の山脈は霊峰になってて精霊には過ごし易いの。私達はそんな場所やトラブルが無いか見回ったり邪悪な波動を探してみ張ったりとかね。話合いとか上役と会うのは精霊神殿よ。ユーリ様とゼロ様の周りは私達は過ごし易い場所なの』


『極端な話ですけど、煉獄界の邪気に当てられても御2人の傍なら平気なんです』


『今もこの高地には沢山の精霊達が居るの。見えてないだけで』


「ふーむ………聞きたい事は有るけど、どうせ禁則事項なんだろ?」


『すみません。今回の事例には多いです』


「ま、しゃーないか」


『『それでは、ご馳走様でした』私達は見回りも有るから。何か有れば呼んで下さいね』


「うん………わかったわ」



 2人共行ってしまったので、零の横に座ってマッタリとお茶を飲む。

 零が抱き寄せてくれたので寄り掛かって目を瞑る。頭を撫でてくれるのが分かって眠くなってくる。


 はっ!!寝ちゃってたわ………30分か。

 零は居ない倉庫かな?牛さん達も見たいので外に出て新しく出来た牛舎を見る。

 乳牛が3頭居てこちらに寄って来る。何かスゴイなつかれてる気がするんですけど………でもカワイイし大人しいのね。日中はお外の方がいいのかしら?挨拶して撫でてから出る。

 横の鶏舎に行く。雌鶏達が集まって来て足元に集合してる………なつかれてる・・・

 10羽それぞれ頭を撫でて明日の朝からよろしくとお願いして出る。

 零は倉庫で綿を解す装置?を作ろうと頑張ってるみたい………私は後ろから抱き着いて


「お疲れ様………起こしてくれたら良かったのに…」


「ん?ああ。最近、昼寝する時って疲れてる時だったろ?身体も強くないから心配だしな」


「そんなの………わたしだって心配………だもん」


「俺は色々と異常だから。夕梨は普通の女の子だ。比べちゃダメだろ。俺の奥さんだろ?守らなきゃな」


「うん………ありがと………牛さん達に挨拶したよ。何かなつかれてた………糸?大変そうだね………」


「そーなんだよ。中々難しいかな。何とか手作業の部分を無くしたいんだけど……電気が有ればな。あ、作ろうか!でも、駆動側の機械もか………でも、電気を作れば照明やドライヤーとか簡単なモノなら作れるな」


「え、そうなの?電気とか…機械って…分からないけど………有れば便利だね………でも、無理しないでね………」



 その後私は家の裏の断層に行き、岩塩が出て来ないか、試したら出てきた。他にも重曹や化粧品の為の鉱物を数種類取り出して家に戻った。夕飯の準備も有るしね。

 川に行って網を見ると魚が掛かってたので、その場で鱗とハラワタを処置して帰る。

 野菜もカットして順番に天ぷらに揚げる。天つゆを作ってお米を炊き、次々と揚げる。

 粗方終わったから零を呼びに行って先に食事かお風呂か決めて貰う。じゃ、食事ね。


 ゆっくりお茶してくつろいでからお風呂に入る。零の背中も流して一緒に浸かる。今日はカボスを入れんだけどプカプカ浮いてるてて、自分のおっぱいが浮いてる事に気付いたら恥ずかしくなって真っ赤になっちゃった。

 零は先に出たので私はお風呂でまっさーじ!血行も良くなって白いお肌もピンク色。脱衣所でクリームを満遍なく塗り込んで完了。お布団にごー!

 零は部屋の明かりを消しながら後から入って来た。布団の中で抱き寄せてキスしてくれる………幸せ。


 あ、あれ?れれれ?き、今日…も………嬉しい……けど、、ま、いいわよね。





台風ですね。皆さま気をつけてくださいね。

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