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エピローグ

「……行ってしまいましたね」


 村の皆総出でフィノを見送って、それぞれの仕事へ戻って行く中あたしと司祭様だけは見えなくなるまでそこにいた。

 せっかく友達になれたのに村にいたのは二週間ちょっとだけ、なのに強烈な印象を村に残していったあの子の事は多分これからずっと話題になると思う。


「僕らが出来るのはフィノさんの旅路が良いものであるようにと、彼女が出会う人々に……そして神に祈るだけです」

「フィノは神様の使いって言うくらいだから特別扱いされてるんでしょう? きっと大丈夫ですよ」

「……世界で唯一、らしいですからね。神に愛されているといっても過言ではないかもしれません」


 フィノから聞いた話だと、神様に熱心にお祈りしていたら声を掛けてもらえるみたい。でもフィノはいつでも神様とお話出来るんだとか。エリクも谷に落ちた時に声を聞いたって言ってたけどあれから何も聞こえないっていうから、よっぽど死に掛けるくらいの祈りじゃないと駄目らしい。


「じゃあ神様の声が聞けるようになったらフィノがどうしてるか教えてもらえるかもしれませんね!」


 神様を介して色々話ができるかもしれない。それってとてもいい考えじゃない!


「ジーナさん……その発想は流石にどうかと」

「あれ? 駄目なんですか?」

「普通の人間の事は見守るだけのようですからね、そこまではしてくれませんよきっと」

「分かりませんよ? フィノの方で同じ事考えてたら許してくれるかも」

「……だといいですね」


 よし、今日から神様にお祈りしてみようっと!

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