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東方気由狐  作者: わっちrt
66/68

65きつね〜歓迎的な〜


最近の敵は眠気


博麗神社に行こうと思ったが、早苗が「こんな時間に押しかけて嫌われたら...」と言い、それもそうだなと思う。


なので明日の午後に変更する、現在諏訪神奈(ふたり)が戻ってくるのを3人で待っている。


神社とは言え今さっき幻想郷に来たばかりで襲って来る輩もいるかもしれない、女の子1人じゃ心配だからね。


「それにしても、ここは空気が美味しいですね〜。良いところです」

「その分便利な物は何も無いけどね......後でにとりに頼んでおこうか」

「良かったですね早苗さん!!私達の家みたいに家事がぐっと楽になりますよ〜」

「あ、ありがとうございます」

「いやいや、楽って言っても早苗にとっては今までと変わらないだけだよ。むしろ食料とか入手は外と比べて難しいかな」


......いや、神社だから貢ぎ物で入手出来るのか? 神社=博麗神社=貢ぎ物無し=貧乏 という概念しかないからな...実際神社ってのは賽銭とか貢ぎ物で暮らせるらしいし。


「あー......早苗、こっちの世界でも布教活動とか信仰集めはするのか?」

「え、はい。そのつもりです」

「うーん....それならうまくいけば食料にも困らないかもしれないな、頑張れよ」


信仰集めする分、博麗より裕福になるだろ。ちゃんと神様もいるしな。

そうそう、前に博麗神社に参拝客が来ない理由を里の人に聞くと、妖怪の巣窟だからと返答された。


たびたび紫や幽香、萃香など人にとっては危険な妖怪が博麗神社にいるのが目撃されるらしい。

それに比べりゃ守矢は大丈夫だろう......多分


「はい、頑張ります!!」


笑顔が素敵な巫女さんもいることだしね。俺だったら毎日通うぞ?舞になんか言われそうで危険だからやらんが。


「終わったかしら?」


目の前にスキマが開き、半身だけ出した紫が現れる。

早苗は少し驚いていた、まぁこれから慣れることだろう。


「あぁ、大体ね。明日霊夢のところで顔合わせを兼ねた実戦練習をさせようと思う。そっちは?」

「終わって宴会になったわ、早苗達を呼んでこいって言われてね。........全く、私を顎で使うなんて...」


はぁ...と深く息を吐く紫

大変だね、とテキトーに慰めながらスキマへと入る。さっき飲んだばかりなんだけどなあ

早苗も右足からそろーりそろりと入ってくる


「早苗さ〜ん?」

「!! は、はぃぃぃぃ!!?」


背中を舞に突かれビクリと体を震わせ、振り向こうとした瞬間スキマに足が躓き仰向けに倒れる


「だ、大丈夫ですか!!? 」

「あぅ...」


俺と紫は顔を見合わせてため息をつく

早苗は頭から打ったのか、意識が朦朧としている


「ほら大丈夫?」


紫が早苗に手を差し伸べる

一々扇子で口元を隠すのはどうかと思うけどな


「あ、ありがとうございます...」


少し照れながらも紫の手を取り立ち上がり、スキマの中をキョロキョロと見回している


スキマを初めて経験する者は絶対この行動をする、なんせ周りに目玉があるんだもんな。不気味にも程がある。


「うわぁ.....不気味ですね」

「全部紫の趣味なんだよコレ、悪趣味だし何企んでるか分からない奴だから気を付けてね」

「凌、さすがの私も傷付きそうな紹介をしないで」

「2人とも仲が良いんですね」

「そうよ、夫婦ですもの」

「...あれ、凌さんって舞さんと...あれ?」

「私は正妻ですよ」

「いい一夫多妻ですか!!?外の世界じゃ御法度ですよ!?」

「幻想郷で外の常識が通用すると思わないことね、それも兼ねて慣れが必要よ」


はぁ...頭が痛い...

早苗には常識人のままでいてほしい、幻想郷の住人は色々とおかしいから唯一の救いなのに...


「開くわよ」


足元からスキマが開き、俺たち全員を飲み込んでいく。

スキマの中は薄暗かったので、移動先の明るさによって反射的に目を瞑ってしまう。


「凌〜遅い〜!!!」


空になった酒瓶を振りながら叫ぶ諏訪子、お前もう酔ってんのか....


そう思いながら持ってる酒瓶をよく見る。 ......天狗殺しなら仕方ない

あれは舞でも2本で酔うからな...



「凌君おひさ〜」

「おう、華羅。遊びに行けなくてごめんな、そっちも忙しそうだし遠慮しちゃってね」

「絶対嘘やろ〜、凌君のことやし面倒臭いって理由やろな〜」

「はは...」

「それに、これからは楽になりそうなんよ〜」

「へぇ?」

「あの神様たちに統括を任せたんよ〜ウチより上手くやってくれそうやし」


あー...嘘だな

面倒な仕事を押し付けた感が凄い、華羅らしいと言っちゃその通りなんだけどな


「本当は?」

「押し付け」

「知ってた」

「これで凌君との時間も増えるわ〜」


すりすりと絡みついてきながら尻尾を抱き締めている


「華羅ちゃんズルいですよ〜...はふぅ」


加えて舞


「天狗の長と鬼の長がこんなんで良いのか? 周りの目線がなんとも痛いんだけど」


見れば周りの天狗達が うわぁ... と言うような表情でこちらを見ている

1人だけ物凄い勢いで執筆している奴もいるしコソコソと写真を撮ってくる奴もいる


さすがにこれ以上は耐えられないと思い尻尾を一振りし、2人を引っぺがす

神奈子達のところでも行くか、手招きしてるし



「お〜そ〜い〜」

「アホ2人に絡まれてたんだよ、ってか見てただろうが」

「まあまあ、仲が良くて何よりだよ。なんと言ってもあんた達2人は私の子供みたいなモノだからね!!」


腕を組んで胸を張り自慢げに言う神奈子、歳を考えろ歳を。俺の方が歳上だぞ?


「堅いことを言うな、歳の割に見た目は早苗とどっこいどっこいじゃないか。中身だって変わってないし」

「そうだぞ凌〜、親に逆らうな〜」


神奈子は大丈夫だが、諏訪子はもうダメだな。タチの悪い酔っ払い状態だ

諏訪子の全身を尻尾で包みこむ

数十秒経ってから、そっと広げると中でスヤスヤと眠る蛙が完成した


「相変わらずだねえ、尻尾の睡眠効果は」

「酔っ払いはこれに限る、と言っても女の子限定だから神奈子は...あ」

「何か言い残すことはあるかい?」

「冗談ですやめてください屋敷が壊れます山が壊れます」

「まったく......」


そう言いながら酒瓶を飲み干す、あんな強い酒なのに大丈夫なのか。俺も敵わないなぁ


「それにしても、なかなか良いところじゃないか。面白そうだ」

「余計な事はするなよ? 退治されるからな、その道のスペシャリストがいるからね」

「そんな気は今の所無いから安心しなって」


はははと豪胆に笑いながら背中を叩いてくる、今の所は、ねえ......あと背中めっちゃ痛いんだけど


「まあ...信じるよ。それじゃ飲もうか母さん」

「ブッ!!! ゲホッゲホッ......何をいきなり...」


ちょっとした冗談で言ってら思いの外驚いてくれた、酒を鼻から吹き出す様はとても面白くて大爆笑してしまった


「冗談だよ冗談......いや〜面白かったな〜」

「実際言われると恥ずかしいな....」


気を取り直して乾杯する。

うぅ...やっぱりこの酒は苦手だ、身体が熱くて熱くて


その後、舞と華羅も交えて、俺の昔話で盛り上がった。いかんせん昔話をされると恥ずかしいものだ




「聞きたいことは以上です、ありがとうございました!! それでは楽しんでくださいね!!」

「あ、はい、ありがとうございます」


来たばかりだから仕方ないけど、知らない人ばかりでちょっと怖かった

諏訪子様と神奈子様のところへ行こうとしたが、メモ帳を持った女性の天狗さんに呼び止められました


射命丸文さんと言って、新聞記者らしいです。外の世界のお話やこれからの事など、色々と質問されました。


質問に答えながらメモ帳をチラッと見たのですが、びっしりと書き込まれていて驚きましたよ。

新聞記者たる者、書くスピードは段違いですね。


「早苗〜、こっち来て一緒に飲むよ〜」


神奈子様と凌さんが手招きして呼んでますね、やっと飲めます......もちろん未成年飲酒になるのでジュースですよジュース!!


それにしても一概に天狗と言っても色んな方がいるんですね、漫画で見たような方もいれば人間と変わらない方、文さんのような美人の方まで。


「ほらほら、ここに座りなって」


神奈子様が諏訪子様が座っていた隣の座布団をバンバンと叩く

もう...埃が飛ぶからやめてください


隣に座るとほぼ同時に盃を手渡してくる、有無を言わせんとばかりに素早くお酒を注いできました


「あの...私、未成年...」

「神奈子、それはダメだぞ?」


流石凌さん、私と同じく未成年なだけあって分かってくれます!!

未成年のお酒は身体に毒なんですよ......あ...あれ? 凌さんさっきまで飲んでたような...


「それは度数が高過ぎるから。コッチの酒の方が飲みやすい」

「おっ、それも美味しそうだね。私のにも注いでくれ」

「飲み過ぎじゃないか?」

「そんなことないぞ〜?」


この流れ...助けは無い、こちらの世界ではこれが常識なんですね!!

初めて、ですが頑張って飲んでみましょうか...!!!





「凌さんって神奈子様より歳上なんですか!!?」


神奈子は酔い潰れ早苗と軽く飲んでいる、周りを見ると華羅、紫の他に数人生き残っている程度だ。

早苗は結構イケる口だ、すでに瓶を2つほど空にしている。


「んー...まあそうだね、でも気軽な感じで良いからね? 堅苦しいのは苦手なんだ」

「見た目は私と同じくらいなんですけどねぇ...、幻想郷って凄いですね」

「幻想郷が凄いと言うか、人間と妖怪の違いかな? そういう早苗だって現人神なんだろう、そんなに変わらないんじゃないか?」

「そうですかね、最近なったばかりなので実感がありませんけどね〜」

「はは...そのうち慣れてくると思うよ。 さて.....そろそろおひらきにしようか、明日の予定もあるしね、神社まで送るよ。結構飲んでるから飛ぶのも危険だしね」

「ありがとうございます〜」


俺も飲みはしたけど、度数低めの酒しか飲んでないからそれほど酔ってはいない。天狗殺し?飲めるかあんなの!!!


「紫〜」

「は〜い」

「守矢一家を神社まで送ってくれ」

「ん、了解」

「ありがとうございます紫さん、それでは皆さん、本日はこのような場を設けて頂き誠にありがとうございました!! おやすみなさい!!」


会場内に通るような大きさで言い、二柱を抱えてスキマへと入っていった、起きていた奴等は手を振って見送る。

挨拶と言い本当に良い子だ、霊夢とかから悪い影響を受けないと良いが...


「さぁて、俺も帰るかな」


神社のことは新聞で取り上げるから幻想郷中に知れ渡るだろうし。早苗の弾幕ごっこ練習に付き合う予定だ。


「あら、もう帰るの〜?もうちょっとええやろ凌く〜ん?」

「悪いね華羅、明日は予定もあって早く寝たいんだよ」

「それなら此処に泊まっていけば...」

「何されるか分かったもんじゃないから嫌だ、信用って大事だね。今日泊まるのはそこで寝ている鬼一匹だ」

「舞ちゃんのことは随分と信用してるやろ〜、私もこれから上げていくから覚悟しなよ〜?」

「はいはい、期待せずに待ってるよ。それじゃあね」

「凌、送ろうかしら?」

「ああ、頼む」




スキマを通り抜け家に着く

明日も忙しくなるのかね、たまにはゆっくり家で寝ていたいもんだ

あぁ、酔いが今頃になって回ってきた。さっさと寝よ...



閲覧ありがとうございました!!


(`*・∀・*´ )感謝です!!

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