60きつね〜太陽の畑〜
こんばんわ
今回もグダッと書いてます
今年ももうすぐ終わりですね、書き始めて半年になります。
独自の想像だけで書いてるので矛盾とかおかしい所が多々あると思いますが、何卒よろしくお願いします(◜◡‾)
通称、太陽の畑
印象、綺麗
恐ろしい
村で聞き込みをし、得た情報はこんなものだろうか
なんとも少ない気がするが、村の人たちから恐しい妖怪...フラワーマスターが住んでいると口を揃えて注意された
だがその反面、太陽の畑と称されるだけあり見事な向日葵畑が大層美しいと噂だ
なんでも、向日葵や他の植物に手出しをせず眺めるだけなら相手も手出しはしないらしい
「力の強い妖怪は絡まれやすい」「妖力が強いと一方的に襲ってくる」などの噂を聞いた俺は尻尾を隠し、妖力を限界まで抑えて目的地まで歩いている
「はぁ〜、良い天気だし最高だね〜。村の人たちが言う限りではもう直ぐのハズだけど...」
村から数十分歩いた
目的地は近いと思うが...
あ、そうそう。舞には黙って来たから居ない、一人散歩だ
〜
「おや」
そして歩き続けて見えてきた
一面黄色...いや黄金色と言った方が正しいかもしれない
目を奪われるとは正にこのことを言うのだろう、俺は呆気にとられて立ち尽くしている
「これは......凄いな...」
凌は静かに呟いた
生前は勿論、外の世界にいた頃でもこんな景色は見た事が無かった凌にとっては大きな衝撃だったのだろう
向日葵の間を静かに歩いていく
一面向日葵、一面向日葵、一面向日葵 こんな詩があったような気がする
まさにその通りだった
「あれが...フラワーマスターの家か?」
少し奥に一軒家が見える、幻想郷には無い洋式の家だ
外観は周りの景色を壊さないようにしてあるのか、控えめな白を基調としている
「この向日葵全部を管理してるのか...純粋に凄いな」
これは関心するしかない
これだけの大きさを一人で管理するとは、凄いとしか言いようがない
ふと周りを見回す
すると、一本の樹が生える小さな丘があった。日当たり良好、風は穏やか
これは昼寝をしろと言う神様からのお告げだね!
向日葵道を突っ切りその丘へ上がり、木陰の下で眠りについた
〜
「あら?」
何かがやって来たことには気付いていたけど......まさか妖怪だったとは思わなかったわ
ここが何処か分からないのかしら?
起きるまでゆっくり寝かせてあげましょうか...
風見幽香、それが彼女の名だ
村の人や下級妖怪、さらに中級妖怪でも名を聞けば震え上がると噂だ
だが、あくまで噂だった
確かに彼女は強く恐ろしいが、それは向日葵や他の植物を傷付けた者への制裁の時だけである
何の意味も無く植物を傷付ける行為が嫌いな幽香、仮にその行為が見つかったら確実に半殺しだろう
普段は優しく大人しい美人な妖怪だ、古くから付き合いのある友人はそう言うだろう
だが、噂が噂を呼んで今に至るのであった
「それにしても...気持ち良さそうな尻尾ね、藍の式かしら?」
そう思うのも無理は無い
凌は抱き枕のために一本だけ尻尾を解放していた
狐の尻尾といえば藍、凌を知らない幽香はそう思うしかなかった
幽香はスヤスヤと眠る凌の隣に座りこみ、凌の頭を撫でる
「ふふ、随分と可愛い寝顔だこと。私の式にしたいくらいだわ...」
眺めているだけなのに飽きない
尻尾の毛並みはフワフワで気持ちが良い
耳に触れるとピクンと反応する
口から漏れる吐息は小さく可愛い
ふふ、連れて帰ろうかしら。でも本人の意思もあるから勝手な行動は良くないわね
このまま起きるのを待ちましょう
そう考えて、ゆったりとした時間に身をまかせるのであった
〜
どうしてこうなった
目が覚めて第一にこの言葉が思い付く
木陰で寝ていたはずが、今では木にもたれ掛かっている
いや、木にもたれ掛かっているのは緑色の髪をした美人な女性だ。俺はその女性に背後から抱きつかれている状態なのだ
この訳のわからない状態から抜け出そうと抱きつかれている手を退けようとする
が、力はさらに強まるばかりで一向に抜け出せない
「あら...お目覚めかしら」
「えっと...貴女がフラワーマスターさんかな?」
「知ってて来たの?随分と面白い妖怪ね」
ふふふ、と後ろで小さく笑う
そんなに怖い妖怪ではないんじゃ?
と、心の中で考えた
「あの、なんで離してくれないんでしょうか」
「無粋ねぇ、貴方を気に入っちゃったのよ。どうかしら?私の式になってみない?」
「ご遠慮します」
「あらあら、嫌われちゃった」
そう言ってゆっくりとホールドを解いてくれた
後ろを見ると女性は苦笑いしていた
それにしても美人だ...
舞や紫、華羅といい勝負かもな...
いやはや、何を考えているのか
「そう言えば自己紹介がまだだったわね、私はご存知の通りフラワーマスター、名前は風見幽香よ。これからよろしくね」
これから?
まあ確かに幻想郷に住み着いている以上、関わることもあるからな
「俺は鈴谷凌と言います」
「鈴谷......凌......まさか!!」
幽香は何かに驚いたように声を上げて、俺をまっすぐ見つめてきた
身体の頭の先からつま先まで舐めるように視線を動かした
「えっと...?幽香さん?」
「幽香で良いわよ、そう、貴方が舞の......。ねえ、うちに遊びに来ないかしら?」
「......えっと、遠慮しまー」
「来なさい、舞が選んだ貴方のことをよく知りたいのよ」
「選ばれたって言うのかなぁ...」
断っても無駄だと悟った俺は幽香の後ろを付いていく
幽香の能力だろうか
幽香が歩く道をひまわりが避けている
左右がひまわりで覆われた道を進んで行った
〜
「どうぞ」
そう言って幽香はテーブルにティーカップを置く
幽香の住んでいる家は外見から判断できるように、中も洋風だ
幻想郷では珍しいので思わずキョロキョロ見回してしまう
まったく...失礼な行為をしてしまった
頭でそんな事を考えながら、頂きますと一声掛けて紅茶を飲む
美味い...!!
咲夜さんの淹れる紅茶といい勝負だ!!
「美味しい?」
「はい!とても美味しいです!」
「そう、良かった」
幽香はクスクスと笑いながら俺を見つめる
俺は少し照れてしまい、紅茶を一気に煽った
熱い紅茶だったので口の中を少し火傷してしまった
「あらあら、そんなに美味しかった?おかわりどうぞ」
「あ、ありがとうございます」
そう言って再び紅茶を注いでくれる
話したいことがあると言われたので付いてきたが、今のところこうして紅茶を飲んでいるだけである
こちらから話を振ってはみるが煙に巻くように躱される
その後こんな状態が1時間ほど続く
正直、何をしに来たのか忘れてる
ただのお茶会になってる気が...
「ふゎ〜......あ、....すみません」
「ふふ、良いのよ。退屈だったでしょう?眠っても良いわよ」
会話があると言っても10分の間に数分程度だ、眠くなっても仕方ない
だが、話してる間に欠伸をしてしまうとは......
「いえ、失礼いたしました」
「そんな他人行儀しなくていいのよ、舞の旦那さん」
「旦那さんじゃないってば...」
「そろそろ嫁さんが来るみたいよ」
「え?」
ドアが勢いよく開く
バン!!!とドアと壁がぶつかり合う音が家に響く
「り、り、り凌さん!!?やっぱりここにいたんですね!!!」
「ヤッホー舞、凌ちゃんとお楽しみ中なんだけど」
「ま、舞!!? ちょっと幽香さん変な事言わないでください!」
「あら?私は楽しんでるから本当のことだけどね、舞も飲んで行く?」
「凌さんに手出ししてないでしょうね幽香さん!?ゆゆゆ許しませんよ!」
「まだ出してないわよ......怖いお嫁さんね」
「お嫁さんだなんて、そんな本当のこと言われても.../// あ、頂きます」
「.......はぁ」
もうどこから突っ込めばいいのか分からない......
この二人は結構仲が良いのかねぇ
あと幽香さん、ちゃん付けは結構恥ずかしいです
そして舞を加えて二次お茶会となった
閲覧ありがとうございました
次回はお茶会の会話から始めるつもりです
投稿できるか分からないので言っておきましょう、皆様 良いお年を!!!




