59きつね〜新てんぐ〜
話の長さはその日のやる気で決まるわっちです、くだらない日常駄文をだらだらと。まあ、いつも通りなのです!
「...寒い」
季節は秋から冬へ移り変わろうとしている
先日は積もるまでとはいかないが雪も降った
こういう時、ストーブや電気炬燵が妙に恋しくなる。幻想郷にも炬燵やら火鉢など、暖房器具はあるがなんにせよ火力が足りない...が
「あれ使うか...」
そう呟いて凌が取り出したのは石で出来た大きな箱のような物
中は空洞で周りの4方向にくり抜かれた穴が開いている
実はこれ、暖房器具だ。凌の狐火をこの中に入れて室内の温度を上げる役割を果たす。温度調節も妖力で日の大きさを調整できる
「あぁ〜...あったか〜い」
店内の中心に置き、室内全体に熱が行き渡るようにする
その中で温かいお茶を一杯....なんて最高の気分なんだ!!
「こんな日は家でゴロゴロするのが一番だぜ〜」
机に突っ伏して欠伸をする
このままだとダメ人間になりそうだけど、もう人間じゃないし別に良いかなぁ
なんて思ったり
カランコロン
「んぁ?」
こんな時間から来客?珍しいな
紫かな....いや、律儀に扉から入ってくるなんてあり得ないし
「今日わ、凌さん」
「あややじゃん、どうしたのこんな時間にさ」
「あやや...」
「ダメだった?」
「ダメとかじゃないですけど、いきなりだったので驚いてしまって...あ、今日はですね頼み事がありまして」
「なんだい、珍しいね?」
文の頼み事ねぇ...
取材かな?最近なにか騒動起こした覚えは無いけど
と言うか、紅魔館のとき以来これといった異変とか騒動なくね?
いやアレも裏で取引してたし異変っちゃ異変だけど何か違うような
まあ、何も知らない人にとっては異変だわな
「あのー?」
「ああごめんごめん、ちょっと考え事を。それで頼みって?」
「いやー、最近寒いですよね」
「うん」
「それで、家の火鉢でもなっかなか暖まらないんですよね〜」
「うん」
「冷えた指先が震えて、思うように書けなくてですね〜」
「うん」
「最近凌さんが新しく暖房器具を作ったという情報が入りまして」
「うん」
「出来ればここで書かせてもらえたらー......なんて」
「良いよ良いよ、どうせ俺も暇だしさ。今日は舞も居ないし、気を使うこともないだろうし」
「い、良いんですか?」
「良いってば、わざわざ寒い中来てくれた客人を追い返すなんて出来ないしさ」
「やったー!!!」
まず、舞は今日も地底に行った。その辺はきっちり仕事してるなぁ...と感心したりする、他に関しては言うまでもない
それにしても文の情報網はすごいもんだ、コレ作ったの一昨日だぞ
手頃な石を能力でこの形にしただけだ
一瞬で完成した
そして、さっきの喜び様から見ると文の家はどんだけ寒いんだろうか
泊まっていけとか声かけたほうが良いのか?
「あ、忘れてた」
「どうした?」
「もう一人、いいですか?」
「別に構わないけど...?」
そう言うと、文は玄関に駆け寄って誰かを呼ぶ
誰だろう、文の友達かな?
「えっと...こ、こんにちわ」
腰まで伸びた栗色のツインテール、若干ウェーブが掛かっている
一本歯下駄を履き、紫の頭襟を身に付けていることから天狗だというのは分かった
やや緊張気味である
「やあ、文の友人かな?こんにちわ、俺は鈴谷凌って言ってこの店の店主をやってる妖狐だよ」
「は、はじめまして、姫海棠はたてと言います!文とは古い付き合いでい、イキナリ連れてこられて...」
「何言ってんのよ、アンタ前から会ってみたいとか言ってたでしょうが」
「でもこんな唐突に...」
「はたてちゃん?そんな気を使わなくて良いんだよ?気軽に凌って呼んでね」
「えっ...でも」
「気軽に接してくれた方がこっちも楽で好きなんだ、はたてちゃんも文みたいに軽くて良いからね」
「......分かりました、それと一つお願いが」
「?」
「ちゃん付けはナシで」
「...ははっ、了解!よろしくはたて!」
「こちらこそ凌さん!」
〜
はたてとも打ち解けた後、文とはたてで一つのテーブルを囲んで執筆活動中である
はたても新聞を書いているらしい
花果子念報と言っただろうか
うちでは文々。新聞しか取っていないからなぁ...
後で取り寄せてみようかな
「性が出るね〜お二人さん。ほい、パンケーキだよ」
2人は記事作りに熱中
凌はそんな2人の様子を見ながら毛布を被ってぬくぬくとしていたが、流石に駄目な狐と思われそうなのでやめた
小腹が空いたのでおやつを作ろう思い、今完成したところだ
「あ、もうこんな時間でしたか。ありがとうございます凌さん」
「わぁ〜、文の言ってた通りね」
「ね、来て良かったでしょ」
「なんて言ってたんだい?」
「えーっと『凌さんの店ならタダで美味しいものが食べれるし、暖かいし本当に良いところだから一緒に行こう』って言われました」
はたてが『タダで』をやけに強調しながら言う
「へぇ...タダで...ねぇ」
「あっ、あの」
「まあ食材に困ってないし暇つぶしにもなるから別に良いけどね」
(良かったぁ〜)
その後、食べながら記事の内容なんかを見せてもらったり
最近の出来事などについて話しをしたりと、色々情報を得る事が出来た
その中で、気になった写真がある
文が撮った写真だね
その写真には一面向日葵が咲き乱れ、その上から太陽が降り注いでいるという自然溢れる一枚だった
「ねえ、文。この写真の場所ってどこにあるのかな?」
「えっと...あ、ここは...オススメしませんよ」
「どれどれ...?......あぁ、風見幽香の縄張りじゃないのここ」
「風見幽香?」
「凌さん程の妖怪だと絡まれますね、絶対に」
「あの戦闘狂は絡んでくるわね...絶対に」
なんだろう...二人とも顔が死んでるように見える、そんなヤバいのか?風見幽香って奴は
......これは一目会って見たいぞ
「それで、どこにあるんだ?」
「人里からそう遠くないですよ、上空から見えるはずです....と言うか会いに行くんですか?」
「うーん...向日葵畑だけ見たい」
「無理ね」「無理ですね」
「即答だな、まあ軽く挨拶でもしてササッと逃げてくるよ」
「挨拶(物理)ですか?」
「そんな物騒な事はしないって」
「はぁ...怪我だけ気を付けてくださいね」
「ありがと。.......でさ、そろそろ舞が帰ってくると思うんだけど、夕飯も食べてく?」
「「ご遠慮します」」
「ですよねぇ...そういうところは上下関係気にするよね」
「当たり前じゃないですか!!あの鬼子母神と一緒にご飯なんて気を使って食べた気になりませんよ!!」
「文、凌さんって舞様の旦那さんじゃなかったっけ?」
「あ、」
「後で言っておくね」
「やめでぐだざいぃぃ〜!!!もっと長く生きていたいんです!!!殺される殺される殺される...!!!!!」
「嘘だよ嘘、しかし そんなに気にするものかねぇ...俺には分からんよ。あと、旦那さんってのも嘘だから」
「え、でも多くの方が認めてますよ?しかも何股もしてる女たらしって」
「......俺が認めてないんだよ、舞が無理矢理住み着いているだけだし」
「そういう事にしておきましょうか、それではまた」
「今日はありがと!また遊びに来るから!」
「はいはい、またね」
駄弁りながらも帰りの準備を終えて、二人は外に出て行った
まったく...雪が降りそうなくらい寒い
こんな日はさっさと風呂に入ってゆっくり寝るに限るよね〜
さてさて、夕ご飯の支度に取り掛かりますか
舞のやつ、酔っ払ってなきゃ良いけど。酔ってるとご飯食べないで寝るから無駄になっちゃうんだよね
次の日食べてもいいけど冷たいから美味しさ半減だし
「ちゃっちゃと終わらせて、お風呂入ろ」
〜
しばらくして、舞が帰ってきた
酔ってはいない様子なので、二人で夕食を済ませる
地底に遊びに行きましょうと何回も言われた、勇儀にも会いたいから行きたいのだけど
なんにせよ面倒臭いの一言に尽きる、朝早くから起きるのが
舞は良く起きられるよ、行くとしてもお昼過ぎにのんびりと一人で行くだろう
その後はいつも通りの流れだ、1日の最後は尻尾にくるまって眠りにつく
もちろん妖力で強化することを忘れずに、ね
最近は抱き枕にされているようだが、身体に直接害は無いので放っておこう
明日は向日葵畑に向かおう。そうしよう。楽しみである。
今回も閲覧ありがとうございました!
これからもダラダラ書いていくので、何卒よろしくお願いしますね!
それではまた




