58きつね〜いつもの〜
そう、いつもの日常みたいな感じ
進展無し、グダグダをお送りします!
結果から言おう
惨敗...とまではいかないが、負けた。勝負始めはお互いに弾幕を張りつつ回避し合う、拮抗状態だった
それから30分程経っただろうか、凌の動きが鈍くなり始めたのだ
これは回避行動と妖力使用に伴い体力が無くなったからである、その後は舞の弾幕を避けることも出来ず敢え無く撃墜するのであった
「凌さん、今回の試合で弱点が一つ分かりましたよ」
そして現在、客間でお茶を飲んでいる。いつも通りである
「持久力....か〜」
「あの頃みたいに修行したら良いんじゃ?毎日幻想郷を一周回るとかどうでしょう?」
昔は毎日舞と修行してたから気にならなかったけど、幻想郷にきて鈍っちゃったかな
そういえば俺って他の妖怪と比べて体力が少ないんだよ、元人間とか影響するのかな?妖力で身体能力は上げれるけど体力は上げられないんだよねー、残念
「初っ端からハードルが高いよ、最初はこの山を一周にするよ。その後は距離を少しずつ伸ばしていく」
「あ......まあ...程々に頑張ってくださいね」
「...なんか引っかかる言い方だね」
最初に修行を提案した癖に、急に乗り気じゃなくなったな
「だって、せっかく見つけた弱点ですよ!?長期戦に持ち込めば勝てるんですからこの機会にあんな事やこんな事を...///」
どうやら一刻も早く修行をしなければならなくなったらしい、そしてこの家に居るのも危険だという事が分かった
「......さて、早速修行に行こうかな--」
「私も付いて行きますよ、逃げ出されたんじゃ敵いませんからね」
「・・・・・」
こっちの思考が完全にバレてるだと!?読心術か!?いつの間にそんな極悪非道な技術を...!
「流石に心を読むなんて出来ませんよ〜。長年一緒なんですから、凌さんの考えてる事くらい予想出来ますからね」
「はぁ〜...敵わないねえ...ちゃっかり読んでるし」
「凌さんならそんな事を言いそうだな〜って思っただけですよ。ほらほら、早くしないと時間が勿体ないですからね」
グイグイと凌の背中を押す舞、抵抗する暇もなく山へ走りに行くのだった
〜
走り始めて20分くらい経っただろうか、人の手が入っていない山の景色は素晴らしい
思わず足を止めてしまった
「どうしましたか?まさか...もう疲れたとか...?」
「いや、そうじゃないけど。紅葉が綺麗だな〜って」
「......熱でもあるんですか?」
「失礼な...」
キャラじゃないのは知ってるけどさ、たまには良いじゃん!
「それで、そこに隠れてるのは誰かな?」
「!!」
前方に見える大きな木の後ろに気配を感じる、敵...かな?
声を掛けると、ゆっくり姿を現した
犬耳、尻尾、頭に山伏風の帽子
そして大きな剣と盾を所持している
「......?」
「あら、椛ちゃん!」
舞が小走りで椛の方へ向かう
舞が椛という娘の頭を撫でたり抱き締めたりしている
どうやら知り合い...と言うか結構仲が良い姉妹みたいだな
「えっと、舞?」
「あ、凌さんは初めてでしたね。この娘は椛ちゃんって言ってね、華羅ちゃんのお目付役なの!」
「は、初めまして鈴谷様!」
「凌で良いって、様なんてガラじゃないしね」
「そ、そういうわけには...」
「ダメダメ、そう呼ばれると俺が恥ずかしいからね」
「...分かりました、凌さん。改めまして、犬走椛です。華羅様のお目付役兼食事を担当しております、よろしくお願いします」
「うん、改めまして鈴谷凌だよ。ただの妖狐でお食事亭やってます、よろしくね!」
「凌さんちゃっかり宣伝...まあいいでしょう、お互い自己紹介も済んだ事ですし再開しましょうか」
「はいはい、それじゃ椛またね。後で料理関係の話もしたいから近いうちに!」
「は、はい!お気をつけて!」
うーん、幻想郷には珍しい真面目な娘だなあ
華羅のお目付役って事は中々凄いんじゃないのかね、白狼天狗にして天魔のお目付役......あの華羅のお目付役かぁ...俺だったら職務放棄する
---実際のところ華羅が真面目に仕事をしてるのは椛のおかげである、椛の能力で毎日監視されているので華羅はたまったものではない。でもそれが天魔のお仕事だから仕方ないね!
〜椛〜
「ふぅ......緊張したぁ...」
文さんに言われてあそこで待っていたら、まさか舞さんと凌さんが来るなんて...
確かにまだ会ったことが無いから会ってみたいとは言いましたが...
「椛〜♪」
タイミングを見計らっていたのか、舞さん達が離れて行った後に空から急降下してきた
「あ、文さん...」
「どうだった?実際に会った感想」
「そうですね、話で聞いてた通り明るくて良い人そうでした。正直な話、強そうには見えませんでしたね」
気さくで良い人、それが第一印象だった。いかにも舞さんが好きそうな感じだ
だが、強いかどうかは分からなかった。舞さんに勝った事があるらしいが、少し信じられないかな〜と
「ああ、それは尻尾を出していなかったからでしょうね。いつか、尻尾を全て解放した凌さんも撮りたいですね」
「凌さんの尻尾って何本あるんですか?」
「17本って聞いてる」
「え」
「スキマの式の約2倍だからね、とんでもない妖力でしょうね」
「やっぱり凄い人なんですねぇ......あ、それで文さんはどうしてここに?」
「そうだった、華羅様が呼んでたのよ。何か理解できない書類があるってさ」
「またですか...」
「それじゃ、頑張ってね〜」
文さんは一瞬で消え去った、またネタ探しに行ったのだろう
それにしても華羅様はいつになったら1人で書類処理が出来るようになるんでしょうか、始めて半年以上経つというのに...
---椛は渋々と華羅の居る屋敷へと向かう。最近になってようやく仕事を覚えてきた華羅だが、難しいものは椛がいないと進まない。
華羅は仕事をしているように見えるが実の所、椛が大体の仕事をこなしているにすぎないのだ
〜凌〜
椛と別れて約1時間
妖怪の山も狭くはない、随分長いこと走り続けて家に帰ってきた
身体は汗でビッショリだ、早く風呂に入りたい
「舞、先に入れ」
「ちぇっ」
「パターン化してるからな」
「それじゃあお先に失礼しますね」
「行ってらー」
舞を送り出してから、冷蔵庫からお客さん用の冷えた水を取り出しコップに注ぐ
それをグイッと一気に飲み干す
「はぁ〜...疲れた...」
「全くだらしないわね」
「だからトレーニングしてるんだよ、後急に出てくるとビックリするから」
「全然驚いてないじゃない」
「反応する気力すら無かった」
「......大分お疲れみたいね」
「ああ、体力作りなんて何百年ぶりか忘れたな。それで何か用かい?」
「いえ、別に無いわよ。暇だったから遊びに来たの」
「遊びに来たって...うちには何も無いぞ?あっても料理くらいなもんだが」
「貴方と話してるだけで暇潰しになるのよ」
「褒められてんのかな?」
「さあ?」
「......」
まあ、一様客人だ
お茶でも持ってきてやるか、舞が風呂から上がるまでの暇潰しだ
その後、舞が上がり俺は風呂へと向かった。やはり運動後の風呂は最高だ、体の芯から癒されるとはよく言ったものだ
俺が風呂から上がると舞と紫は秘蔵の酒......冷蔵庫の奥にある隠し扉の中、さらに鍵をつけた鉄の箱に閉まっておいたのに...
「はぁ...」
ため息を吐いて自分も飲もうとコップを取り出しに向かう、ついでにおつまみも作ろうか
---カランコロン
来客?...いや、今日は開店していない
扉の方を見る、尻尾が9本...藍か
「どうした、お迎えか?」
「いや紫様が暇潰しに行くと言ってな、どうせ凌の家だから付いて来ただけだ。夕ご飯の支度をしなくて済むからな、ありがたい!」
「そんな笑顔で言われても喜べないんだが」
「なに、少しは手伝うからさ」
「ん、そりゃありがたい。じゃあこれ切っておいてくれ」
「了解した」
「終わったら一緒に飲もう、酒ならまだあるからね」
秘蔵の酒は一箇所だけじゃないんだよなぁ...分けておいて本当に良かったと昔の自分に感謝した
その後、4人で朝まで飲み明かす宴会になった。凌は狐の姿に戻る程は飲んでいないが、流石に頭痛が激しい
紫たちはケロッとした顔で帰っていった、頭がガンガンする凌は2人を見送った後即刻布団に直行した
「あら?」
舞は凌の後から部屋に入る
舞の目に映っているのは尻尾で隠されていない凌の姿
「そんなに眠かったんですかね、これはチャンス!久しぶりに生抱き枕ができますね!」
舞は凌の身体に巻き付くように手と足を絡めて、この感触を長く味わうようにゆっくりと眠りにつくのであった
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