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東方気由狐  作者: わっちrt
40/68

39きつね~もはや罰ゲームじゃないよね~

更新の遅れスイマセン!

こんな小説を待ってる方々すみません!

「・・・ん」


時間にして1時間、丁度よく目が覚めた

隣ではまだレミリアがスヤスヤと気持ちよさそうに眠っている


「あ、封印解除されてる・・・」


俺はレミリアを起こさないように静かにベッドを後にした

扉を開けて外に出る、すると


「凌さん、次は妹様の番です」

「もしかして咲夜さんずっと待ってたの?」

「はい」


なんとも律儀というか真面目というか・・・

そんな考えてる暇もなく連行された


「あの、怒ってますか?」

「いえ別に」


いや、怒ってる・・・いつもなら「付いてきてください」と言って連行なんてしないはずだ。なんで怒っているのかわからないが、俺は黙ってフランの部屋へと連行されることにした



「着きました」

「あ、ありがと・・・」

「それでは1時間後にまた・・・」


そう言って咲夜さんは消えた、俺はフランの部屋に通じる扉に目を向ける。

フランの部屋は地下室にある、扉はとても頑丈そうだ


「おーい、入るぞー」


ギィィ・・・とゆっくりと扉を開けて部屋に入る

そして、身構えた


「お兄ちゃん!遅い!」


全速力で突っ込んでくる影が一つ、このまま衝突したら体に穴が開きそうだ!

俺はフランが衝突する瞬間に尻尾で包み込んで威力を殺した


「・・・危なかった」

「ん~もふもふ~」


顔を尻尾に埋めるフラン、まったく・・・恐ろしい

俺じゃなかったら死んでたからな?冗談抜きで


「フ、フランの命令はなんだい?」

「え?・・・あ」


考えていなかったのかな?うーんと唸っている

そして数分後


「毎日ずっと一緒にいる!」

「1時間の約束だろ?」

「そっか・・・」

「それじゃあ1時間ずっと一緒で良いんじゃないか?」

「そうだね!」


フランはそう言うと尻尾から一度離れて、今度はお腹に手を回して抱きついた。本来ならば嬉しいことなのだが抱きつかれていると言うより締め付けられているに近い、フランやレミリアの抱きつきはこれだから困る


「フ、フラン。何をして遊ぼうか?」

「えーっとね・・・何しようか?」


うむ、これは困ったな・・・UNOはもう御免だしトランプも飽きちまった


「じゃあ一緒にお昼寝しよう?」


さっき寝てたんだけどね・・・まあいいか。フランを寝かしつけてのんびりと1時間過ごしましょう


「わかった」

「それじゃあこっちに来て!」


フランのベッドも大きい、レミリアと同サイズだろう

ベッドには七色の宝石が飾ってありオシャレだ


「膝枕して!」

「わかったわかった」


なんで膝なんだろうか、尻尾の方が気持ちいいと思うんだけどな

1時間膝枕とか絶対に痺れるだろうな・・・


「なあフラン、膝枕って頭痛くないのか?」

「お兄ちゃんのなら痛くないの、そこの枕よりも気持ちいいよ」


フランがそう言うならそうなのかな?いやでも、その枕もの凄い柔らかそうなんですけど。高級品より寝心地がいいと言われてちょっと疑問だ


「へえ、そっか・・・」


そう言いながらフランの頭を撫でる、相変わらず綺麗な金髪だな

・・・前から気になっていたけど、この羽どうなってるんだ?

七色の宝石?が綺麗なのだが、どうやって羽に付いているのだろうか


そんなことを考えているとフランはスヤスヤと眠りについてしまった、まだ数分しか経っていないのに暇になってしまった。フランの羽と頭を撫でていると


コンコン


「失礼します」

「あ、咲夜さん・・・」


扉の方に目を向けると咲夜さんがティーセットを持って入ってきた

スタスタとベッドの傍まで来て俺とフランを見る


「・・・・いいなぁ」

「え?」

「い、いえ!なんでも!」


あわてる咲夜さん、どうしたんだろ?


「それで、何か用ですか?今は動けないんですけど・・・」

「いえ、そのままで結構です。妹様が起きるまで私の話し相手をお願いします」

「それは・・・命令かな?」

「はい」


そう言うと咲夜さんはカップに紅茶を汲み、パンケーキを切り分けて差し出した。咲夜さんの紅茶はとっても美味しい、最初は飲みなれなかったが段々美味しいと感じるようになってきた


「あの、凌さん」

「なんだい?」

「・・・お嬢様と何をしていたのですか?」

「何って・・・一緒に寝てただけだよ」

「そ、そうですか・・・・・・あっ」


咲夜さんは何かを見つけたように立ち上がって俺に近づいてきた


「吸われましたね・・・」

「あ、うん。寝てる時に吸われちゃった」

「まだ少し血が出ていますよ」

「え、本当?何か拭くもの無いかな・・・」

「ちょっと動かないでください・・・」


咲夜さんの顔が近づいてくる、肩を手で掴まれているので動けないしフランを起こすわけにもいかないのでジッとしている。咲夜さんが吸血の痕が残る首に口をつける


「ちょ!?咲夜さん!?」


小声で叫ぶ


「拭くものが無いので・・・血が止まるまで待っていて下さい」

「あぅ・・・」

「ふふ、可愛いですね。こういう事は苦手でしたか」

「ひゃぅ」


その後数分間、咲夜さんに首筋を吸われ続けた。いやいや、吸ってたら傷の塞がりが遅くなるんじゃ・・・そう言ったら更に強く吸われたので黙ってることにした。



「さて、そろそろお時間ですね」

「もう1時間か、ありがとね咲夜さん」

「い、いえこちらこそ・・・///」

「思い出すからやめて・・・」


咲夜さんほどの美人にあんなことをされたのだ、思い出したら顔が赤くなる。

あの後は紅魔館の話や料理に関しての話などして時間を潰した


「それでは、次は最後ですね」

「パチュリーとこあだな」

「はい、図書館へどうぞ」

「わかった・・・」


フランをゆっくりと持ち上げて膝と枕を入れ替える、フランを起こさないように静かに部屋を出た


フランの部屋と図書館は距離が近い、ものの数分かからずに到着した


「それでは・・・」

「案内ありがと、それじゃあ」


大きな扉を開いて図書館へと入った



「どこだここ?」


現在迷子中である、図書館はとても広い。どこを見ても本、本、本なので方向感覚など無くなってしまうのだ。飛んで探してみたが本棚が邪魔でわけが分からなかった


「あいつらどこに居るんだろ?」


パチュリーかこあを見つけるのが先決だな



「あっ」


本の山の隙間から明かりが漏れている、どうやら誰かいるみたいだな

本が積まれて人が1人通れるかどうかの狭さの道を進む


「こあ?」

「え、凌さん?」


本棚の本を整理しているこあを見つけた、背中の羽をパタパタさせて飛んでいる。あの小さな羽で飛べるとは思わないけど・・・羽で飛んでるわけじゃないのかな、羽が無くても飛べるし


「よかった~、迷ってたんだよ」

「大声で呼んでくれればよかったのに・・・」

「いやいや、図書館で大声は禁止だろ」

「律儀ですねー、ささ、こっちですよ」


こあに付いていくとパチュリーが黙々と本を読んでいた


「ああ・・・ようやく来たのね」

「迷っててな・・・お前メガネ似合うな」

「え?本当?」


いつもと違うと思ったらパチュリーはメガネをかけている。いかにもインテリといった感じだ


「うん、結構いいな」

「そう・・・///]

「パチュリー様照れてないで凌さんに命令してくださいよ~」

「て、照れてないわよ!・・・それで命令だったわね」

「はいはい、なんでございましょうか?」

「そうね、こあと一緒に本の整理をお願いするわ」

「別に構わないけど・・・」

「あ、この命令はパチュリー様と私で一つなんですよ」

「こあは良いのかい?」

「私の仕事の量が減るから大丈夫です!」


こあが指差すのは大量の本の山、高さにして4mはある。これだけの量を読んでるのか・・・魔法使いってのは凄いもんだ・・・



「それじゃあ凌さんはこっからここまでお願いします」


こあが指をさす範囲は10m以上はある、これだけの仕事を今まで一人でやっていたのか・・・


「よし、やるか!」

「ずいぶん乗り気ですね?」

「こういうのは好きでね」

「変わってますね~」

「ふふ、よく言われるよ」



「これはそっちの本棚じゃないか?」

「あ、そうですね。これはそちらにお願いします」

「りょうかーい」


二人でもかなり時間がかかる、まだ30分程度だが半分も終わって無い

そこに---


「二人とも休憩よ」

「お、ありがたいな」

「え?」


パチュリーは紅茶・・・ではなく緑茶が入ったカップを持っていた

緑茶を入れるものじゃ無いだろうに・・・一つ一つに豪華な装飾が施してあり緑茶には合ってない

こあは何か驚いたような顔をしている


「パ、パチュリー様熱でもあるんじゃ・・・」

「こあは飲まなくていいのね」

「い、いただきます!」


こあはパチュリーからカップを貰ってホッと一息ついた

そんなこあにコソコソと話しかける


「なあ、なんでそんなに驚いたんだ?」

「パチュリー様がこんなことするなんて初めてです・・・」

「初めてって・・・今まで休憩なし?」

「はい」

「うわぁ・・・ブラック~」

「今回の事の原因は凌さんにあると思います」

「俺に?」

「私の予想ですけど、パチュリー様は凌さんに気があるんだと思います」

「それはない。まだ知り合いになって1か月も経ってないぞ」

「そうだといいのですけど・・・」


まったく・・・そんなはずが無いだろうに


「何をコソコソ話してるの?」

「い、いや・・・このお茶美味いな」

「あ、本当ですね。パチュリー様どこで買ったんですか?」

「自家栽培よ」

『え?』

「な、何よ」

「いや、ちょっと信じられなかった」

「聞いたことがないです・・・」

「結構育ててるのよ、少し分けてあげる」

「そりゃありがたい、店で使わせてもらうよ」



休憩もほどほどにし、片づけも大方終了した

先ほどまであった本の山も無い


「お、終わった~」

「お疲れ様です凌さん」

「これで解放だ」

「いえいえ、今日一日紅魔館の奴隷でしたよね」

「あ」

「そう言うことよ、厨房で咲夜が待っているわ」


足元に魔方陣が浮かび上がる


「ワープってやつか」

「美味しいご飯をお願いします!」

「楽しみにしてるわよ」

「はいはい」



その後は咲夜さんとご飯を作ったり、お嬢様方のわがままにつき合わされたりと忙しい一日だった。

現在の時刻は夜中の1時だ、紅魔館の門の前に居る


「それじゃあまたね」

「お兄ちゃんまた来てね!」

「ま、まあ来てくれてもいいわよ」

「今度は勝たせてもらいます」

「片づけありがとう、これお茶ね」

「また手伝ってくださいね~」

「紅魔館はいつでもお待ちしています」

「ああ、また来るよ。お茶ありがと」


手を振りながら空へと飛び立つ

全員で見送ってくれた、いやー疲れた疲れた


「あ、文の奴どこに行ったんだ?夕食のときは居たはずだけど・・・」


あ~、まあ居ないなら居ないでいいや

さっさと家に帰って寝よう


~後日~


文文。新聞に俺がレミリアやフラン、その他のメンバーと一緒に居る写真が載った。

中には咲夜さんとのアレも載ってたし・・・

唯一の救いは文の新聞を取っている人が少ないことだが・・・・後で潰そ


その後、UNOを持って3人ばかり家に押しかけてきたことは余談だろう

3000ユニーク突破しました

ほんっとありがとうございます!


モチベーション上がります

これからも駄文を頑張って書いていきます!

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