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東方気由狐  作者: わっちrt
3/68

3きつね


いきあたりばったりで気ままに書いてます。

時代の流れは速いのです。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


さて、この時代に来て何十年が経ったのだろう。

妖怪となってからは時間にとらわれずに過ごしていた。

蛾網は泊まった次の日に

「世話になったな、旅の続きをするから出ていく。」

とのことだった。

別れはあっさりしていた。

その後は寝て起きて人里で化かしたりとだらだら過ごしていた。


「旅に出てもいいかもな」


ふと、そんな考えが浮かぶ。

蛾網のことを追っかけるわけではないが、暇だったのだ仕方がない。

この時代のことを知るには自分の足で聞いて回るのが一番いい。

情報を探すなら自分の足で探せ!

と、漫画で読んだ新聞記者が言っていた気がする。


「よし!決まったならさっそく準備だな!」


金属で作った水筒に水を入れ、布で作った袋に食糧を入れた。

木の実なら長持ちするだろう、たぶん。

狐なので肉の塩漬けも考えたが、重いのでやめた。

妖力とは便利だ。金属を思った形に変形させ、物を作ることができる。

もちろん金属に限った話ではない。



そして長年お世話になった住処を綺麗にして外に出た。

もちろん人の姿に化ける。

身長、180の姿に白を基調とした洋服を着ていた。


「こうして見るとなかなかいい男じゃん!俺!」


自分で言って恥ずかしくなった。

なぜ洋服を着ているのか?

ここ最近、人間の成長は著しかった。

数年で狩猟生活から農業生活へ。さらに数十年で道路が整備されていた。

道路を走っているのは昔に見慣れた4輪車ではない。タイヤがなく両脇に取り付けられたターボエンジンで飛んでいた。


まず不思議に思う、

「人間ってこんな数年で進化したか?」

俺の知ってる人間と違う!これが旅に出ようと思ったもう一つの理由だ。


そして、俺は整備された歩道を歩いていた。

歩いている時、ほかの妖怪はどうなってるのかな?絶滅したのか?とか考えていたが、人通りの少ない道に入った瞬間いきなり襲ってきた。

俺は尻尾を開放して思いっ切りぶっ飛ばした。

妖怪はしぶといからねーと苦笑いして考える。

自分はしぶといどころか不死だけどね。


あぁ、そうだそうだ。

尻尾が一本増えました。

フサフサがに2個になった!

妖力も格段に上がりました。上級妖怪とならいい勝負ができそうです。

なんでも生まれて500年経つと上級妖怪として認められるらしい。

俺はあと400年だな!その頃にはどれだけ強くなってるんだろうか。


そんなことを考えていると街に着いた。

街並みはみらいとそんなに変わらなかった。

東京のようにビルが立ち並び、おおくの人が行き交う交差点。

変わっていたのは車、それと警察だろうか?

レーザー銃のようなものを担いでいた。

中身は高校生なのだ、近未来的な武器はワクワクする。

化けてとろうかと思ったが後々面倒なことになりそうなので渋々あきらめた。


数時間後


「ふぅ...」


人ごみをかき分けて歩くのがこんなにも疲れるとは...

いろいろと歩き回ったが一際目立っていたのは半球状の大きな建物だった。


「暇だし、忍び込んでみるかー」


姿を消して入口前に立った。

扉はIDカードで開くタイプだった。

少し悩んでいると研究者らしき人物が入っていったので、一緒に紛れて侵入した。


「冒険はやっぱり奥から攻めていく派だからね。」


遠回りせずにストーリーを進めるタイプの性格だった。

ガンガンいこうぜタイプだ。


奥に行けば行くほど警備が厳重になったが姿を消しているのでお構いなしだ。

最奥には部屋があり扉が開けっ放しになっていた。

ラッキー!そう思って部屋に入る。


中には、銀色の髪をした女性が一人と多くの実験用具だろうか?

あとはホルマリン漬けの謎の生物と2mは積み重なっている本の山、壁に立てかけてあるのは近未来的武器だ。


部屋の中を物色していると、不意に声をかけられた。


「それで、あなたは何をしに来たの?」

「え?」


思わず声が出てしまう。

姿を消していたのに声をかけられたのだ。普通はビックリするだろう。


「私は今カンを鋭くする薬を飲んでいるの。姿が見えないけど気配は感じるのよ。それで何をしに来たの?妖怪さん。」


そこまで言われたので姿を見せて話す


「え、え~っと、暇だったから忍び込んだ?」

「なんで疑問形なのよ?変な妖怪ね。」

「それは自覚してるよ。」


苦笑いで答える


「ふふっ、面白いわねあなた。私は八意永琳よ。」

「あ、俺は凌、鈴谷凌だ」

「妖怪なのに苗字があるなんて珍しいわね...]


そうなのか?


「まぁいいわ。今から5日後ここに来なさい。」

「何故だい?」

「ここにいるほんの一握りの奴らが月へ移住するのよ。月へ出発した後に核爆弾が降り注ぐわ。あなたも死にたくないでしょう?」


か、核爆弾か...


「いや、俺は死なないから大丈夫だ。それより残された人間は?」

「全滅させるらしいわ。汚れた人間を残しても意味がないって研究者が言ってたわ。それよりあなた、死なないってどういうことよ。」


あっ、口が滑った。


「あぁ~、それはだな...」


困ったなー、まぁ月に行くなら大丈夫だろう


「能力で不死になったんだ。」

「あら、そうなの」

「えっ、それで終わり!?えーりん驚かないの!?」

「まぁ、気にすることでもないわよ」


この時思った、永琳はズレている。普通の思考ではない

天才の思考なんだ、言い換えるとへんじn「何か失礼なこと考えてないかしら?」


手元には紫色の液体が入った注射器が握られていた。


「いや!そんなことないですよえーりんさん!思い違いですよ!はははは、やだなー」

「そうね、そういうことにしておきましょ」


懐に医療道具きょうきをしまう。


「月に行かなくても生きていけるということは、残るのかしら?」

「ん。まぁそーだな」

「じゃあ見送りに来てくれてもいいのよ」

「気が向いたら行くよ」

「本は持っていかないの?武器もあげるわよ。私には無用だからね」

「いいのか?じゃ貰っていくぞ!ありがとえーりん!」


欲しかったレーザー銃を手に取り、姿を消して建物から出る。


「5日後か、どうしようかな」


核爆弾の威力を考えるとどこへいても同じだろう。

見送りに行ってもいいかな。


「今日はもう寝るか」


そう呟いて近くのホテルに入る。もちろんお金は木の葉で作った。

ふかふかのベッドに横たわり睡魔に襲われるのを待った。



ー永琳視点ー


彼は何者なのだろう。妖怪でありながら人を襲わず、親しげに話せる。

不思議な妖怪だ。考えれば考えるほど興味が出る。


「それにしても、なかなかいい男だったわ.ね...っっ!!」


何を言ってるのよ私は!確かに身長は高くて顔も整っていた。

けれど、あくまで普通だった。それだけどなぜか惹かれるものがあった。


「あぁ~!!もう何を考えているのよ!私は!」

「永琳様、どうかなされましたか」


そう男の声が響く。感情がこもっていない、機械の声のように聞こえた。

それはそうね、この人たちは人間をやめたような存在だもの。


あぁ、そうだ。私の周りはこんな奴しかいないんだ。

だから彼に興味がわいたのかもね。


「出発は5日後です。それまでに準備を済ませてください」

「わかってるわよ、私はもう寝るから」

「かしこまりました、では永琳様」


そう言って白衣の研究者は出て行った。


扉の鍵を閉め、布団にもぐりこむ。

また話たいわね。不死って言ってたしいずれ会えるでしょう。

私を友人として見てくれる彼と会えることを願って眠りについた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


やっと一人出せました。

考えていた時代のさらに過去からスタートでした。

夏に冷しゃぶって最高だよね!ごまだれね!




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