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東方気由狐  作者: わっちrt
26/68

25きつね


そういえば一日3話投稿した日がありましたね。

自分でもビックリだー


気が向いたら書いてます

それでは


______________________________________________________________



「珍しいね、どうしたの?」


 朝起きて顔を洗っていると玄関から呼び声が聞こえた。誰かと思い玄関に行けば金色に輝く尻尾が特徴的、グータラの式である藍がいた。


「いや、珍しく紫様からお暇をもらったのだが…やることがなくてな…」


「それで暇だ、と」


「そうだ」


 うーむ、暇つぶしになるようなものは家に無いんだけどな。そんなことよりお腹が減った


「お前、朝ご飯食べた?」


「いや、いただけるか?」


「丁度よかった、食材がありすぎて困ってたんだよ」


 そう言って藍を客間へ案内し、凌は台所へ。途中「何か手伝おうか?」と聞いてきたので別に座ってていいよ、と諭してやった。本日のメニューは油揚げを中心としたメニューだ。今日の客人は油揚げに目がない。


本日のおすすめ

・油揚げの鶏肉ロール

 その名の通り油揚げに鶏肉、菜の花、えのきを巻いてしょうゆベースの煮汁で煮たてた一品だ。少し茶色くなったら完成、あっさり目で女性にも良いだろう。たぶん。


 その他、みそ汁やおひたしにも油揚げは使われている。


「さて、出来たぞー」


「おお!…あ、油揚げ!」


ガタンッ!と身を乗り出す藍。ハァハァと息を立て、口脇からよだれが見える。


「てーい」


「ぁだ!…な、何をする!?」


「落ち着け、座れ、よだれ拭け」


 そう言ってやると藍はハッとして席に座り、ハンカチだろうか?薄い布を取り出して口元を拭く。少し顔を赤くしている。


「す、すまない…つい」


「いいからいいから、冷めちゃうから食べよ」


「そうだな…それでは」


『いただきます』


~食事終了~


「いや~、相変わらず美味しいな」


「そう言ってもらえると嬉しいよ…うーむ」


「どうした?珍しく唸ったりして」


「食材が多すぎるんだよ…どう消費したもんかな…」


 量にして約40人分はある、これにプラスして酒も100人分はあるだろう。前にも言ったと思うが酒に弱いので毎晩少しずつ消費しているのだが、これが一向に減らない。食べ物に関しては無理して食べれば消費できるが酒はそうはいかないのだ。


「ふむ、それなら宴会をすればいいのでは?」


「……あ」


 そうだ!その手があった!宴会なら食糧も酒も消費できるじゃないか!ナイスアイディアだ藍!これで何とかなりそうだな…


「宴会に呼ぶ方々は凌が決めるといい。あ、私と紫様はいれるんだぞ?」


「わかってるよ、紫に伝えておいてくれ。夕方宴会ってな」


「了解だ。それでは帰って準備をしてくる」


「ああ、よろしくなー」


 藍が空中を指でなぞる、するとなぞったところに一線の亀裂が走る。スキマだ。藍はスキマに入ってこちらを振り返り手を振る。俺も手を振りかえすと満足そうな顔をしてスキマを閉じた。


「さて、呼びに行くか」


 鬼と天狗、と言っても全員ではない。あの連中が全員で来たら100人から200人にはなるんじゃないかな?なので呼ぶのは舞、萃香、有儀、華羅、にとりくらいかな。あとは顔見知りの奴ら数人。ん?それじゃあちょっと少ないな………永遠亭のメンバーも誘ってみようか、妹紅もね。


 ふむ、山の上まで行くのは面倒くさいな。それなら---


「まーーーいーーー!」


「呼びましたか!?」


---一瞬で来てくれるのだ。どんな聴力をしているのかと疑うわー、とにもかくにも舞に要件を伝えてさっさと永遠亭に行こうかね


「今日の夕方宴会をするから山の奴らに伝えといて、あと顔見知り数人ね」


「あ、はい!了解です!」


「忙しいとこごめんね」


「いえいえ、寝ていましたから」


 それでいいのか鬼神母神、仕事は?


「そ、そうか。じゃあよろしくなー」


「はい!」


 と言ってひとっ跳び。相変わらずの脚力である、あれで妖力無使用なのだから怖い。…さて、迷いの竹林に行きますか。



「ああ、一人忘れてた」


 今は騒がれないように姿を鳥に変えて人里の上空を飛んでいる。俺は寺子屋を見つけると、姿を変えながら庭に降り立った。


「おーい、けーねー」


 この時間なら授業も終わっているだろう


「ん?その声は…鈴谷か」


「慧音は夕方暇かい?うちで宴会をするんだけど」


「宴会か…行きたいのだが妹紅と約束があってな」


「そういえば妹紅が慧音と知り合いだって言ってたな…妹紅も誘うつもりだったんだけどな」


「妹紅に会ったのか?…それで、どんな感じだった?」


 ぐぐぐっと寄って聞いてくる、


「どんな感じって?」


「妹紅が不死ということは聞いたか?」


「ああ」


「どう思った?」


「別に、俺も不死だから何とも思わなかったよ」


「え、え?す、鈴谷も不死なのか?」


「そうだよ、言ってなかったかな」


「いや言ってないぞ!まさかお前もとはな………なあ鈴谷、良かったら妹紅と仲良くしてあげてくれないか」


「な、なんだよ。改まって」


「いや、寿命が無い者同士仲良くやってくれるとありがたいのだ」


「ああ…そっか」


「私も寿命があるからな、何千年後かは知らないが」


「わかったよ。それ以上言うな、頑張ってみるよ」


「ふふっ、ありがとう。…それで、宴会だったな。妹紅は私が誘っておこう」


「じゃあ俺は永遠亭に行ってくる、んじゃ!」


「永遠亭だと!?ちょっ……行ってしまった」


(もしあの二人が鉢合わせした……大丈夫かなぁ…)


 一つの不安を抱いて妹紅の元へと向かう慧音であった



「というわけです」


「了解よ、みんなに伝えておくわ」


 永琳に伝えたので大丈夫だろう。竹林の上を飛んでたらあっさりと見つけることが出来た。どうやら永遠亭に来るときは徒歩より飛ぶ方がいいらしい


「じゃあ俺は準備があるから戻ってるよ」


「夕方ね、診察の時間も過ぎているし丁度いいわ」


「そういえば病院だったな…ここ」


「そうよ、あなたも入院する?」


「病気とは無縁なんじゃ?」


「不死と言えども病気になるのよ?絶対死なないけど」


「初耳だ……俺は風邪ひいたことないからなー」


「病気になったら来なさい、診察してあげるわよ」


「変な薬とか打たれそうで怖いなー」


「そ、そんなことしないわよ!」


「………するつもりだったろ」


 病気になっても絶対ここに来ることはないだろう。いくら死なないからと言って実験台にされるのは勘弁願いたい


「そ、そそそんなこと…」


 ああ、凄い動揺してるぞ。バレバレだ


「はぁ~……、夕方だからな」


「………わかったわ」


「それじゃ、行くよ」


「またね」


 さて、色々あったけど後は帰って料理を作るだけだ。夕方までは時間がたっぷりあるのだ、食材を全部使い切るつもりで豪勢にいこうじゃないか!


帰宅完了・調理中


「これで完成っと」


 目前にあるのは大皿、一皿20人前はあるだろう。その上には揚げ物やサラダなどの料理がある、言ってしまえば特大オードブルである。その他にもお惣菜が何品かある。


「てかこんな大皿をよく準備したな…紫の奴」


 食材もだが、食器類もすべて紫が準備してくれた。これだけの量をどこから持ってきたのかを聞くのはやめておこう、犯罪の香りがするからな


「さて、そろそろ集まってくるはずだが…」


「地図だとこの家だな、おーい!凌ー!」


「これが鈴谷の家か…ずいぶんと立派だな」


「おう、妹紅に慧音が一番乗りか。上がって待っててね、今から集まるから」


「了解だ、ん?どうした妹紅?」


「いい匂い…」

 

 鼻をスンスンとさせている、台所の食事だろう。匂いだけでご飯3杯いけると言うが、あながち嘘ではないと思う。


「つまみ食いは駄目だぞ?」


「し、しねーよ!ほら、さっさと案内しろ!」


「わーったよ、こっちこっち」


「…なんだ、結構仲良くやってるじゃないか」


 そんな一言は聞こえなかったようで、案内をして台所に戻る


「ん…………そこ!」


 箸を構えて、集中。……気配がするところに箸を一突き


「いったぁ!」


「つまみ食いはやめろよ萃香」


「いいじゃん減るもんじゃあるまいし」


「減るわ!」


「細かい男は嫌われるぞ~」


 なんだこの鬼幼女は、わけがわからない


「なんだお前、酔ってんのか?ほら、さっさと宴会場に行きな」


「あいよ~」


 油断も隙もあったもんじゃないな。



 尻尾に皿を乗せて宴会場へ、見ると全員集まったようで


「今日は大いに飲んで食って騒いでくれ!」


ドンッ!と音を鳴らして宴会場の中心に大皿が置かれる。すると


「おお!これは凄い!」

「この量を一人で……!?」

「酒だぁ!ヒャッハー!」


などなど歓声が上がる


「それじゃあ、乾杯!」


『乾杯!!!』


宴会の始まりである


______________________________________________________________


次回は宴会編を


閲覧ありがとうございました


 




 

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