23きつね
なんとも言えない
まあいいや、書きましょう
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チチチ、と小鳥のさえずりが聞こえ俺は目を覚ます。いつもより深く眠れたようだ。夢を見ないのはそう言うことだろう。
「ふゎ〜ぁ.....ねむ...」
普段より長い睡眠時間をとると余計に眠くなる。生活リズムの乱れってやつか
「....ん?」
なんだか尻尾が重い、一本に何かが張り付いているのが見えた
「舞?」
「んん...あ、凌さんおはようございます」
待てよ、何故一緒に寝ているんだ?えぇっと昨日は舞に夕ご飯をご馳走して、泊まるって言うから追い返そうとし...て......
「.........っ!?」
一気に顔が熱くなる、自分では見えないが真っ赤になってるのだろう。生まれて初めて唇を重ねたのだ、1万年で初のキス。
こういう事に関しては凌はめっぽう弱いのだ。
「ふふ、顔が真っ赤ですよ?」
「な、なななにをしたんだ?まま、まさか...」
「いえいえ、何もしてませんよ。いつも通り尻尾に抱きついて寝ただけです」
「ほ、本当に?う、嘘じゃないよね?」
「凌さん子供みたい、ふふふっ」
「だ、だって、あんなことされたら...」
思い出して更に赤くなる
「まあまあ、気にしないで下さい」
「うぅ、わかったよ。もう何も聞かない、無かったんだ」
自己暗示自己暗示
そうでもしないと舞に会う度緊張してしまうからな
「それでいいです。さあ、朝ごはん作りましょう」
「あ、ああ。顔洗ってくる」
〜
初めてが舞だとはな...いかんいかん。忘れよう、忘れる、忘れる。よし、忘れた。
井戸から水を汲んで顔を洗う、夏と言えども井戸の水は冷たい。目覚めには最高だ
「さて、朝ごはんなに作ろ」
献立を考えながら台所へ歩いた
〜
・鮭の塩焼き
・豆腐とネギの味噌汁
・小松菜のおひたし
・焼き海苔
以上
いたって普通の朝ごはんである。これにご飯もプラス。米を炊くのは舞に頼んだので少し楽だった。
『いただきます』
食べる時は食材に感謝しないと駄目だぞ?命を貰うってことなんだからな、どこぞの美食家じゃないけどね。
「この鮭の塩加減がが最高ですね〜」
「へえ、舞ってお米炊けるんだな」
一粒一粒がピンとしている。火加減水加減が上出来だ。
「そのくらい出来ますよ!」
「あはは、そりゃ悪かった」
むぅーと膨れる舞、家事とか出来ないと思ってたけど意外だったな。
〜
『ご馳走様でした』
食べ終わったら食材にかん(ry
「片付けはいいよ、任せて」
「そうですか?それじゃお言葉に甘えて」
二人分洗うのも一人分もそんな変わらないものだ。舞は椅子に座ってお茶を飲んでいる。
実はこの椅子、俺が作ったのだ。テキトーな木材を能力を使って椅子にした。こっちの能力は何年ぶりに使ったのかね。
シンプルな形の割りに座り心地、耐久性も高い。売りに出そうかと考えている。
〜
「それじゃあ、また来ますね」
「.....ああ、またな」
片付けが終わり、二人でお茶を一杯飲んでいると舞が帰ると言ったので見送る。妖力を使わずに脚力だけで山に飛んで行った。相変わらず凄いものだ。
「さて、今日はどうしますかね」
〜
「それで、竹林に行くのか?」
「そうだよ、かぐや姫を一目見て来るよ」
「その、凌君。あんまり期待しない方が良いと思うが....」
慧音の家に居る。かぐや姫に会いに行こうと思って情報収集に来たのだ。風砥も誘おうと思ったが生憎留守であった。
「とにかく、竹林に居るんだろ?行って来ます!」
「ちょ、ちょっと待て!道順を....もう居ない....」
(まあ、彼なら大丈夫だろう...)
〜
「進めど進めど竹ばかりってね」
迷いの竹林とはよく言ったものだ、どこを見ても竹ばかり。自分がどこに居るのか?同じ道をぐるぐると回っているのではないか?そんな錯覚に襲われそうだ。
「ん?なんだ、変な感じ」
目の前の道に何か不自然な感じがする、俺は妖力で視力を上げる。と言っても透視や遠視が出来るわけじゃない、観察力が上がるだけだ。
「やっぱりな」
その不自然の正体は落とし穴だ。よく見ると至る所に罠が張り巡らされている。
「かぐや姫の警備ってことか?」
いや、それにしてはショボすぎる。もっと殺傷力があるはずだ
「こっちかな?」
とりあえず罠の方へ歩く、罠があるってことは正規ルートって事だ。RPGのお約束だろ?
(.....おや?)
後ろから気配がする。罠の仕掛け人か、それとも姫の護衛か。どちらにせよ道を聞くために捕まえなくては
俺は両足に妖力を込めて....気配の元にひとっ飛びする
いきなりの事で驚いた奴のうさ耳を捕まえた。....ん?うさ耳?
「ちょっと離してよ!」
「あ、ごめん」
「まったく...あたしの罠に引っかからないなんて」
「あれは君が?」
「そうだよ、それであんたは誰?」
「ああ、俺は鈴谷凌だ。かぐや姫に会いに来たんだ」
「あたしは因幡てゐ、姫様に会いに来るなんて珍しい客もいたもんだね」
名は 因幡てゐ と言うらしい、見た目は小学生?頭にうさ耳。まあなんとも、小学生がコスプレしたようにしか見えない。
「姫様?...ってことは警備の人かい?」
「まあそんなとこ、案内するから着いて来てね」
そう言って案内されるがままに歩いて行った。途中罠に引っ掛けようとされたが全て回避しゲンコツ一発をお見舞いしてやった。
〜
「ここだよ」
「永遠亭?」
「そう、ここ幻想郷で唯一の医療施設だよ」
「里から遠いんじゃないか?」
「まあいろいろあってね...里に薬を売りに行ったりするからその時に道を教えるんだよ。ここまで来るのにはそんな遠くないよ、道に迷わなきゃね」
「そうなのか、俺が迷っただけか」
「そゆこと」
「あら、てゐおかえり。そっちの方は?」
「迷子」
「迷子です!かぐや姫に会いに来ました!」
「そ、そう。私は鈴仙・優曇華院・イナバ、長いから鈴仙で良いわ」
こちらの方もうさ耳。中高生と言ったところだ。ブレザーを着ているから尚更ね。
「俺は鈴谷凌だ、よろしくな」
「ええ、よろしく」
そう言うと建物の中に戻って行った
「なんか...随分とクールなんだな」
「鈴仙は人間が苦手だからねー」
「俺は妖怪だぞ?」
「嘘!?」
ポンッと一本解放する。
「ほ、ほんとだ。...道理で罠を避ける訳だ」
「まあね、よーく見ないと分からなかったよ。随分と手が込んでるよね」
「罠作り歴何千年だと思ってるんだい?」
「何千年って、暇人かよ」
「まあね!」
「まあね じゃねーよ。仕事しろ」
「そうよ、たまには仕事して頂戴?」
背中から声をかけられる。ん?この声何処かで...
「ここの人か....って永琳?」
「り、凌!?」
思わぬ再開である。その年月は焼く一万年といったところだ。てゐと永琳を呼んできた鈴仙はポカンとしている
色々と話したいと言って永遠亭の中に案内された
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永遠亭メンバー登場ですね。
今日は高校野球の応援に行きます。




