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東方気由狐  作者: わっちrt
21/68

20きつね

今晩は。

今回で20話ですね、いやキャラ紹介(笑)いれたら21話でしたね。


別にいつも通りの駄文ですけど。

閲覧ありがとうございます。


_________________________________


さて、現在俺は山の中腹で足止めされている。目の前にいるのは二人の鬼だ。一人は体操服だろうか?そして長いスカートを履いている。もう片方は...その....見た感じ幼女だ、頭にある大きな2本を除けばただの幼女にしか見えない。


「そこ、どいてくれないかな?」


「そいつは無理な相談だね、舞様から聞いてるよ。アンタ凄く強いらしいじゃないか」


「そうだぞ〜、私らと戦え〜」


何だこの幼女は?酔っ払っているのか?あっ、瓢箪を一気飲みしてやがる。なんつー幼女だよ。酔っ払い幼女だな、珍しい...


「誰が幼女だ!」


「え?.....もしかして声に出てた?」


「思いっきり出てたよ!ぐぐぐ...言いたい放題じゃないか...」


「そういえば自己紹介がまだだったね。アタシは星熊勇儀、鬼の四天王の一人さ」


「私は伊吹萃香、同じく四天王の一人だよ」


「四天王なのに二人とは、これはいかに」


「気にしたら負けだと思いな。さてと...アタシと萃香、どっちと最初に戦うんだい?」


結局は戦うんですね...

今は一刻を争う事態だから...


「時間もないし面倒臭いから同時に来てよ」


「はぁ!?.....そうかい。ねえ勇儀、私たち舐められてるみたいだよ」


「らしいねえ、ここはお言葉に甘えますか。今更泣き言なんて言わないでおくれよ」


「キャーキャー、二人掛かりなんて勝てないー」


「「・・・・・・」」


なんだろう、冷ややかな視線で睨まれた


「...冗談だよ、さあ早くしな」


「とことん馬鹿にしてくれる...」


「いくよ!萃香!」



「ほれほれ世はこちらじゃぞ〜」


「はぁ...はぁ...全然攻撃が当たらない!」


「何で避けれるんだい?」


勇儀の攻撃は威力は高そうなので受け止めずに避けている。たまに萃香がいきなり現れて攻撃してくるが気配を感じるのでこれも全て避ける。


「そういえば萃香消えたりしてるな」


「私の能力は【密と疎を操る程度の能力】って言って自分の体を霧にしたり戻したりできるんだよ」


「なにそれ便利だね、戦闘向きじゃん」


「全部避けてるクセによく言うよ」


「こっちもそろそろ攻撃開始しましょうかね」


「やっとかい!さあ来な!」


「じゃ、遠慮なく」


尻尾を7本から10本に


「な!?」


驚いた勇儀に一気に距離を詰める。かろうじて右ストレートを打ってくるが遅い。その腕を掴んで力任せに背負い投げ、地面に叩きつける。


「勇儀!」


「残り1!」


「よくもやってくれたね!」


そう言うと萃香が巨大化した


「でっかい幼女になった!?」


「まだ言うか!」


「あぶねぇ!」


踏み潰されるとこだった!いや、潰れないけどさ、あの大きさに物理攻撃は無駄かなぁ...そうなるとー


「これでも喰らえ!ビッグロリ!」


「なんだいそれ!?....って、キャァッ!」


久しぶりの登場!妖力銃!

威力はそこそこ抑えたので外傷は少ないと思う。あっ、元の姿に戻った。どう言う原理だあれ?まあいいや


「このまま放置するけど許してね!じゃあ!」



「あれって凌さんじゃないですか?」


「嘘!?もう来たの!」


「勇儀ちゃんと萃香ちゃんが突破されたみたいですね。流石ですねー」


「はぁはぁ...やっと着いた...!!」


「おや、随分早いですね」


風砥の手には設計図が握られている。


「ちょっと寄越せ!」


その手から奪いとって設計図を見る。


「あれ?結構まともだな...」


設計図には屋敷のような間取りではなく、普通の家の設計がされていた。客間がちょっと大きい気がするが


そんな事を考えていると目の前にスキマが開いて設計図を奪われた。


「私達に任せておきなさい?大丈夫だから」


「.....じゃあ、お願いするよ」


「手伝ってくれてる皆に挨拶でもしてきたらどうかしら?」


「そうだな、見たところ鬼に天狗、河童まで居るな。ありがたいぜ」


「凌さんの人脈は凄いですね」


「確かにな、じゃあ挨拶してくるよ」


この中で一番安全そうな河童の集団に向かう。一番危険そうな鬼は最後に回そう。



「こんにちは」


「この家の主かい?」


そう言ってくるのは青髪に緑色の帽子を被った少女、背中にはリュックを背負っている。


噂で聞いたが、河童という種族はエンジニアである。紫から聞いたが、その技術力はステルス迷彩を作れるほどらしい。ダンボールに隠れる必要もないな!


「ああ、今日はありがとな。」


「いいよいいよ、作る事は楽しいしね!えっと、私は川城にとりだよ!今回の製作主任さ!」


少女の名は川城にとりと言うらしい。見ていて元気が出る。明るい女の子だ。


「俺は鈴谷凌だ。よろしくな」


「よろしく!...それでね、スキマ妖怪にキッチンを使いやすくして欲しいって依頼があったんだけど、鈴谷は料理得意なの?」


「ん?それほどでもないぞ、嗜む程度だが」


ってかどうして紫が俺の料理の腕を知っている。料理に関しては風砥にしか.....いや、アイツの事だ。紫達に教えたんだろう、余計な事を....


「へぇ〜。それじゃあさ、後でごちそうして欲しいな」


「ああ、別に構わないぞ」


「やった!約束だよ!」


「分かった分かった、じゃあ俺は挨拶回りしてくるよ」


「了解!またね!」



「お主は...」


そう言ってくるのは幹部の一人、昨日俺が気絶させた一人だ。気難しいラーメン屋の店主みたいな顔してる。


「ど、どうも」


「はぁ、天魔様にも困ったものだ...この男を山に住まわせるなんて...」


「大変ですね〜」


「お主が言うな!」


おうおう、ヒステリーヒステリー。短気は損気、血圧上がりますよ〜


「まあなんだ、よろしくな」


「天魔様の命令だからな...仕方が無い」


なんだろう、何時もの事みたいに慣れている感じだ。どうせあの華羅の事だ、結構な頻度で職権乱用してるのだろう。


「御愁傷様...」


「今回に関してはお主が原因だがな」


むむむ、確かにな。

家造りに駆り出されいるのは昨日戦った幹部の奴らだ。大方、華羅による罰ゲームみたいなものだろう。


「そう言うなって、終わったら一杯奢るからさ」


「む、そう言うことなら」


ここに住んでる奴らは酒があれば良いのか?酒好きしか居なそうだ


「じゃあ頑張ってね」


さあ、ラストだ。



「お前はさっきの!」


「もう回復したのか幼女」


「幼女じゃないっての!萃香だ!」


「お前さんあんまりからかってくれるなよ?萃香が暴れたらせっかくの家が粉々になっちまう」


と、横の勇儀が言ってくる。あのデカさで暴れられたら家が潰れる


「それもそうだな、悪かったって萃香」


頭を撫でて落ち着かせる、女の子の頭を撫で撫でするのは初めてだな。外見が外見なので別になんとも思わないが...


「今すっごい失礼なこと考えなかった?」


「気のせいじゃないか?」


「別にいいけどさ、って撫でるな!私は子供じゃない!」


「じゃあこっちは?」


と言って尻尾で拘束する。始めは抵抗していたが、だんだん無抵抗になってふにゃりと崩れ落ちる。


「すぅ...すぅ...」


「これでいいかな」


眠った幼女(萃香)を木陰に横にさせる


「あんたの尻尾には睡眠作用でもあるのかい?」


「さあな、お前も触るか?」


「えっ!い、いいいいのかい!?」


「なにを驚いているかは知らないけど強く握らないなら別にいいぞ」


「そ、それじゃあ...」


勇儀が尻尾に触れようと手を伸ばした瞬間ーー


「ストーップ!!!」


ーー全速力で勇儀を突き飛ばした女性が一人


「何するんですか!?舞様!」


「勇儀ちゃん、ダメですよ。この尻尾は私専用ですからね」


「おい」


「いいですか勇儀ちゃん。尻尾に触りたいなら私に許可を貰ってからです。あげませんけど!」


「舞様の鬼!」


「勇儀ちゃんも鬼ですよ」


「おい」


「なんですか凌さん?さっきから」


「自分の手元を見ろ」


舞の手には俺の尻尾がガッシリと掴まれている。慌てて離すがもう遅い、くっきりと掴んだ跡が残る。


「あ、あああ...ご、ごめんなさい...」


「前にも言ったよな、次やったら後は無いぞって」


「り、凌さん。そ、そこをなんとか...」


「駄目だな。勇儀、ちょっと来い」


「アタシかい?」


寄ってきた勇儀を3本の尻尾で包む。


「ふぇぇ...気持ちいい...」


「うう...ズルイです勇儀ちゃん...」


「1週間は尻尾に触らないこと、いいな?」


「そんなぁ...せめて3日に...」


「1ヶ月にするか...」


「1週間我慢します!」


こんなことやってる間に勇儀も寝てしまったようだ。萃香の隣に寝かせてやる。


「あれが大将より強いって噂の...」

「なんでも勇儀さん達も倒したらしい」

「ほんとうだ!あそこで気絶してる!」


まてまて、二人は寝ているだけだぞ?ざわつく鬼達から逃げるようにして離れて行った。


(くぅぅ、私としたことが凌さんの尻尾にあんな事を...1週間も我慢なんてできっこないですよ...どうしましょうかね...酔わせてしまえば...、我ながら良い考えですね!)


舞が何やら唸っていたが、どうせろくでもない事を考えているのだろう。


今日は皆で敷地内の整地作業をして解散になった。残ったのは舞と華羅だけだ。紫と風砥は人里に、他の連中も今日は帰ったみたいだ。


俺は紫から貰った簡易テントを組み立てて寝るつもりだ。


「お前ら仕事は?」


「仕事なんてあって無いような物ですよ」


「そうやね〜、強いて言うならこれが仕事よ〜」


「そう言うと思ったよ。で、どうし此処に残ってるんだい?」


「いや、今日は凌さんと飲もうかなーと」


「そうね〜舞ちゃんに誘われたからよ〜」


「俺はあんまり飲めないんだけど...」


「大丈夫ですよ、ゆっくり飲みましょう」


「じゃあ少しな」


(よし、後は飲ませるだけ)


「じゃあ乾杯しましょう、乾杯!」


『乾杯!』


一口飲んだ。そこから記憶がない。


「華羅ちゃん、櫛貸して」



朝起きたら尻尾に二人が埋まっていた。どうやら尻尾に付いたクセを直してくれたらしい。一本一本が真っ直ぐにピンとしている。


「気にしてたのかな.....まったく。許してやるよ」


ふと、舞が微笑んだような気がした。まあ気のせいだろう。


今日も家造り頑張んないとな。早く完成させようか。


_________________________________


では次回お会いしましょう

おやすみなさいませ


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