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東方気由狐  作者: わっちrt
17/68

16きつね


昼間投稿するつもりがデータ消えてました


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ここの頭領になってから1週間が経った。

大屋敷は部屋が相変わらず余っているので仲間たちに好きに使っていいと言ったところ、風砥を含む10名程度が住むことになった。


この一週間これといった大きな出来事もなく、人里に遊びに行って暇をつぶす。


そして今日も…


「いやー、平和ですなー」

「それが一番良いことだよ、兄ちゃん」


酒屋のオッチャンと駄弁っていた。

酒が弱いのに何故酒屋にいるかって?


酒に慣れるためだ。たった2杯で酔いつぶれるのでは色々と損だと思った。

食事も満足にできずに酔って意識を失う⇒目が覚める⇒食べ物が全て無い

このパターンが多々あったからだ。


食べてから飲めばいいじゃないか?


周りの連中がそうはさせてくれない。

駆け付け一杯だ!とか言いながら無理やり飲ませてきやがる。

せめて人並みに飲めるようになりたいのだ。


「ははっ、そうですね」

「ぃよっと、注文のそんなに強くない酒だ。これでよかったかな?」


酒が入った徳利を3つ渡してくる。

先ずはアルコール度数の低い酒から挑戦するつもりらしい。


「ええ、じゃあこれを」

「あいよっ!毎度あり!」

「また来るよー」

「今度はこっちの酒を試してみなよー!」


そういって店主が指をさしているのは、その店で一番アルコール度数の高い酒樽だ。


「遠慮します!」


そう声を上げて店から出た。



「おや、凌さん。奇遇ですね」

「風砥か。何してんだ?」

「良く言えば見回りですよ」

「……悪く言うと?」

「暇つぶしです」


風砥が凌の持っている徳利に目を移す。

すかさず凌は徳利を後ろへ隠したが時すでに遅し。


「宴会用の酒ですか!?」

「違う!」

「…では何故?」

「いや、実はな…」


かくかくしかじか


「なるほど…それでは飲みましょう」

「話聞いてたか?」

「ええ、無理に飲ませなければいいのでしょう?私がガードするので宴会しましょう」

「単に飲みたいだけだろ」


まぁ、宴会は一人一品の持ち寄りがルールになっている。仲間たちはなかなか料理ができるようで、美味いつまみを作ってきてくれる。

もちろん俺も作れる。これが結構好評なのだ。

店を出してもおかしくはないレベルだそうだ。


自分の料理がほめられて正直なところ嬉しかった。

料理人の心情が少しわかった気がした。


そんなこんなで家に着く。

風砥は宴会の開催を知らせに行ったので後から来るだろう。

俺もこの家に住んでいる仲間たちに知らせてから台所に向かう。


「…今日はシンプルに野菜炒めにしようかな」


酒と肉だけでは健康に悪いからな。

…いや、妖怪って病気になるのか?


(まあいいか、俺が食いたいし)


味付けは塩と胡椒だけのいたって普通の野菜炒めが完成する。

それを持って宴会場という名の大部屋に向かうともう数名が集まっていた。


「遅いぞー、今日の一品はなんだー?」

「野菜炒めだよ」

「おぉ!こいつは美味そうだ」

「…なあ、味付けとか普通なんだぞ。そんなに美味しいか?」

「う~ん、なんて言うんだろうな…頭の料理は素材の味が引き出されている感じがする」

「そうだな、俺たちの料理とはなんか違うんだよ」

「そーなのかー…」


素材の味が引き出されている、か。

そんな気を使って料理しているわけではないんだけどな。


「凌さん、そろそろ始めましょうか?」

「ん、そうだな。…じゃあ今日は何もない平和な一日に乾杯!」

「「「「乾杯!!」」」」


さっそく飲ませようとして来る奴らを風砥が制止する。

言ったことはちゃんと守る風砥にちょっと感心した凌だった。


「まずは一杯……」

一口飲む

「……これなら!大丈夫だ!」


とは言ってもアルコール度数が低い酒なのだが。

無理にたくさん飲んでも酔いつぶれてしまうだろう。


「凌さんの野菜炒め美味しいですねぇ」

「そうかい?ありがと」


そして夜は更けていく・・・


「んん・・、みんな眠ったのか?」


ふと目が覚めて周りを見回すと皆イビキをかいて寝ていた。

皆を起こさないように外にある井戸に向かう、眠気覚ましに顔を洗いに行く。


階段を下りて玄関から外に出る。

東の空が明るくなってきている、夜明けが近いようだ。


昨晩は始めこそよかったが、酔った風砥が酒屋の言っていた酒を飲ませてきた。

そこからは記憶がない。だが、頭もそんなに痛くないし食事も満足にとれたので良かった。少しは慣れてきたのだろう。


「あれ?凌さん早いですね~」


「風砥か、昨日はやってくれたな」


「何のことですかね…頭が痛い」


「天罰だよ」


起きてきた風砥と話す。

そして、前から聞きたかったことが一つ


「なあ、前から聞きたかったんだけどお前らは何の妖怪なんだ?」


「いや、それがですね自分でもわからないのですよ」


「へ?」


「気が付いたら妖力があった、そんな感じです」


「そ、そうか」


 う~ん、ますます気になるな。

あのスピードからして鳥の類だと思うんだがな。


「凌さんにも聞きたいことがあります」


「なんだ?」


「いつまでここに居てくれるのですか?」


「・・・・・少なくとも5年は居るつもりだ」


俺はずっとここに居るつもりではなかった。

ここも平和で楽しいがもっと見て回りたいのだ。


「そうですか…、次の代の頭は?」


「仲間内で一番強い奴に稽古をつけるよ」


「…出て行くときは私も連れて行ってくれないでしょうか、ここだけじゃなく他の場所も見て回りたいのです」


「…俺は構わないが、まだ先の話だからな」


 二人で旅をするのは舞のとき以来だな。

風砥も同じ考えだったとは思ってなかったな。


「ええ、その時が来るまでは楽しみましょう。ここでの生活を」


「ああ。…ふゎ~、顔洗ったのに眠くなっちまった。もう一眠りするかな」


「そうですね、私も二度寝しましょうか…」


 再び部屋に戻って俺たちは眠りについた。

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次回で一気に年月を経たせようかと…


では閲覧ありがとうございました



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