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55話 リバイバル

ユウが光に消えた途端、天高く光の柱が登り以前と同様に

上から六芒星がすーっと降りてくる。

そして、下からも六芒星が上へ登り2つの魔術陣が合わさり

空中で無散した。

その中から1人の少年らしき人物が伺える。

空中にいた少年はゆっくりと降りてきてた。

その場にいた全員はその光景を固唾を飲んで見守っていた。


「ふう~これで元に…」


少年は両手を胸の前に持ち手のひらをみるようにして

いまの自分を確かめているようだった。


「この魔力……」


呟くと同時に少年から青光るオーラの様な物が噴き出した。

少年の容姿とその青く輝く光はまるで妖精がこの世に出てきたような

幻想的な雰囲気を醸し出していた。

2人の少女がいち早く立ち直り少年をみて驚きの声をあげていた。


「もしかしなくてもなおやよね?」

「そうだね…なおやくんだと思う…ユウちゃんに似てるもの…」


少年の名前は尚也と呼ばれたが以前の尚也の面影はあっても

容姿はまるでユウに似ていた。


「あの魔力あり得ないわね…

 今の私の軽く10倍はあるんじゃないかしら…これでも2つ名持ちなのに自信無くすわ」

「…本当に信じられないね」


尚也は笑いを止め声のする方に視線を向けシェラと紗菜を鋭い眼光で見つめていた。

そして、シェラと紗菜がいる方へと歩き出す。その姿に周囲は魅了されていた。

シェラと紗菜はその行動に驚き、戦闘態勢を無意識に取らされていた。


「そんなに警戒しなくてもいいんじゃないか?」

「な…なおやなのよね?」

「ユウと似たような顔になってるはずだけどな。…新堂尚也だよ」

「本当にそっくりだよ」

「しかし、みんな集まって何か始まるのか?」


シェラは肩を落としてやれやれという表情を作っていた。

クラス以外生徒や先生もグラウンドに集まりユウの見送りを

していたのを尚也はユウを通して見ていなかった。

体を元に戻す作業の最終段階を行っていたためである。

尚也の一言に悲しみにくれていた美咲が現実に戻った。


「な…尚也君…ユウちゃんが…消えちゃったよ…

 ユウちゃんが…」


美咲はまだ泣きやまずに尚也にすがる思いだった。

尚也は鋭い眼光を今度は美咲に向け真剣な顔で言った。


「ユウか…美咲……

 ユウが戻ってくるなら君はどんな代償を支払う?」

「え?…どういう?…」

「世の中はそう上手くいくことばかりじゃない。

 何かを助けるには何かを犠牲にする覚悟がいる。

 その覚悟が君にはあるか?」

「わ…私の命が必要なら差し出すわ」

「……美咲…そういうのは簡単に言っちゃダメだ。

 生きていれば何かしら手段があるかもしれない。

 死んでしまっては戻ってきたユウが悲しむだけだろ」


尚也は優しい顔になり美咲を諭すように穏やかに言っていた。

美咲に近づきいつものように優しく頭を撫でた。

美咲は我慢できずに大声で泣いていた。


「それでユウは消えてしまったのかしら?」


シェラはユウがまだ消えてないような発言をした。

周囲の集まってる者たちに動揺が走った。


「正確に言うと消えてはいない。

 ここにいる。そして、解決策も一応考えてはある。」

「え?ユウちゃんは元に戻るの?」

「結果から言えば可能だ。

 もう一度分身の禁呪を応用してやれば」


尚也は3人に詳しく説明しだした。

つまり、あの禁呪は高度な分身を作りだす魔術…

だが、単に分身だけを作りだすと分身の方の自我は少しの時間しか

耐えれず消滅してしまう。そして、力は戻ってこない…欠点という訳だ。

しかしだ、尚也の中にはユウという精神がもう1つある。

そこで自分の腕を切り落とし、腕を繋がずに復元の魔術を自分に掛ける。

そして腕にも復元の魔術をかける…そして分身の禁呪を使ってユウを

作り出したら作った体と融合させるというものだった。


「でも復元の魔術は最高位の治癒魔術だよ?」

「今の俺なら扱えるさ」

「あんた規格外すぎだわ…少し雰囲気も変った様だし」


紗菜とシェラは呆れた顔をしていた。

尚也の雰囲気が変わっているのはおそらく本来成長するであっただろう

精神面も力を取り戻したことによって変化がうまれていた。


「それじゃさくっと済ませるか」

「ユウちゃん…」


美咲が祈りながら尚也を見つめている。

周囲の人達も時間など忘れてその光景を黙って見ていた。

ちょうどそのとき、エミリーとロックが学校を訪れていた。

強大な魔力を察知するとロックはエミリーを連れてグラウンドに

急ぎ走っているのだった。




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