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50話 茶話会

2人の女の子が家の前に立ちチャイムを押そうとしていた。

赤い屋根のどこにでもありそう一戸建ての家だ。

表札には水嶋と書いてる。


ピーン ポーン


「……はーい」


ドアが開くと同時に声が届く。


「美咲ーおはよう」

「美咲……ょぅ」

「彩見、鈴、おはよう!

 鈴!もっと元気に挨拶しないとダメだよ?」

「…ぅぅ…がんばる」


桜井彩見、小日向鈴…

2人とも同じクラスで小学校のときからの付き合いである。

桜井彩見 髪形はショートで性格はサッパリとし何事にも前向きな

性格が周りからの人気も集めている。バスケ部に所属しレギュラーでもある。

小日向鈴 髪形はポニーテールで彩見とは対照的で見るからに暗そうで声も小さいく、

引っ込み思案なところがあり、周囲からは近寄り難い存在に見られるが、

彩見と美咲と共にいることが多いので割と馴染んでいる。帰宅部である。


「入ってー私の部屋に先にいっててー」

「お邪魔しまーす」

「…ぉ邪魔します…」


2人は奥に行く美咲を見送ると階段を登り、美咲の部屋へと入る。

ガチャ…

先客が1人おり3人の視線が交差した瞬間…鈴がすーっと移動し

ユウに抱きついた。


「こら…鈴…会ってすぐに抱きつくんじゃないの!

 気持はわかるけどさ」

「ぁーぁー」


彩見が鈴の襟元を掴みまるで猫の様にあしらう。


「おっはよー、あやみちゃん、りんちゃん」

「ユウーおはよう」

「…ょぅ」

「よう!」

「ユウは真似しなくていいから」


鈴の挨拶に彩見困ったように頭を掻きしょうがないなと

ため息をついていた。

鈴はユウにくっつき離れようとしないので彩見はあきらめて

テーブルの向かえのクッションに腰を下ろした。

部屋を見渡し変わって無いなと呟くと、美咲がドアのところに

お菓子とドリンクをお盆の上に置いて立っていた。


「この前きたばかりでしょ?

 早々模様替えなんてしてられないよ」

「最近の美咲は付き合いが悪いからね~。

 さすがに彼氏持ちは違いますな」

「…カレシ」

「わたしがみさきちゃんのカレシ―!」


悪戯な視線が美咲を射抜く。鈴も同じように美咲とみていた。

ユウが満面の笑顔でえへへと照れていた。


「色々と忙しいのよ」

「まだその真っ只中にいるなあ~

 ユウが新堂のやつとは思えないけど」

「えへへ♪偉い?」

「…偉い偉い」


彩見はまだ信じられないとユウをマジマジと見るが

何となく面影がないわけじゃないが…

ユウは自信満々に答えている。

そんなユウを鈴は嬉しそうに撫で撫でしていた。


「彩見、メールでも言ったけど今日はあと2人くるからね」

「もしや有田辺りじゃないよね」

「…有田…ヘンタイ…」

「凍らせちゃう?♪」


ユウの言葉に彩見と鈴は笑っていたが、あの場面を思いだ

した美咲は頭を抱える思いだった。


「今日来るのは尚也君の友人でシェラちゃんと紗菜ちゃんて言うの。

 シェラちゃんは金髪ですっごい美人だよ。紗菜ちゃんは体育館で

 尚也君の怪我を治した子なんだけど覚えてる?」

「あーそういえばそんな子もいたねー」

「彩見…覚えてないでしょ」

「しぇらちゃん、さなちゃん早く来ないかな」

「マホー…」


ユウはシェラと紗菜が来るのを待ち切れなさそうにしている。

美咲はその様子に少し心が締め付けらてる思いがして嫉妬

しているのが判った。

紗菜が魔術で尚也を治したと聞いて、珍しく鈴がくいついて

彩見もそれに乗っかり話は魔術のことに移行していった。

ユウが魔術のことを色々説明や、実践しながら見せると3人とも

驚きと歓喜の表情をしていた。

そんな話をしているとチャイムが鳴り、下の伊織が2階に向かって

お客が来たことを伝えていた。

階段を降りると玄関にいる2人に挨拶をし、2階へと促しそのまま

3人で部屋までいくのだった。


「2人ともいらっしゃい」

「「お邪魔します」」

「紹介するね。そこの奥の子が桜井彩見、こっちの子が小日向鈴、

 鈴の隣がユウね」


彩見と鈴がどもっと頭を下げる…ユウは2人と見つめていた。


「シェラ・フォン・ツォレルン、よろしく」

「楓紗菜です。よろしくお願いします」


2人とも挨拶をするがシェラは若干ぎこちない。

美咲はシャイなのだろうかと思いながら次の言葉にハッとした。


「ミサキ、それでなおやはどこなの?」

「え?その子だけど?」

「「え?」」

「しぇらちゃん、さなちゃーーん」


驚いているシェラと紗菜にユウが飛び上がり2人を抱きしめて

嬉しそうな声をあげていた。

シェラの驚きの叫び声が水嶋家に轟いた。


「なおやくんなの?」

「ユウはなおやだよ♪」

「もう何がどうなってるのよーーーーー!」



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