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41話 黒き胎動

シェラが帰国した数日後にエミリー中佐は合衆国へと

帰還をし、調査内容の報告書を将軍に渡していた。


「そうか…協力は得られないか…

 こっちに水の乙女が来て何やら嗅ぎ回っていたよ」

「彼らは封印の解除に強く反対な様子でしたから

 何らかの妨害工作にでなければいいですが…」


将軍は報告書に目を通しながら頷いていた。

しかし、彼らの言っているアレとはどんなものだろうかという

好奇心もまた出てきていた。

報告書で光の守り手が今の自分達でも到底敵いはしないと…

尚也という学生も正気の沙汰じゃないと言えるほどの存在。

マスタークラスの魔術師ももうじき到着する予定で準備はほぼ整っている。

鬼が出るか蛇がでるか…男の心を擽るフレーズだと言える。


「ほぼ準備も整っている。

 水の乙女はドイツに光の守り手と少年は日本に

 今さら妨害もできないだろう。中佐、報告ご苦労だったな。

 少し休息を取るといい、また忙しくなるからな」

「はっ!ありがとうございます」


敬礼をし、中佐は部屋を後にした。

エミリーの中に重い不安が積もっていた。

彼らの言っていた存在がもし戯言じゃなかったとき、

自分達はどうなってしまうのか…

上級魔術でさえ歯が立たなかったと言う。

最終的には核爆弾を本土で使うことになりはしないか、

それでも倒せなかったら…首を振り雑念を払う。

今は万全の準備をすることが必要だと意識を切り替えた。



シェラは帰国後直ぐに尚也に電話しことの次第を告げた。

尚也の声は沈んでいたがそれ以上にローレンが関わって

いたことに驚きの声をあげていた。

しかし、ローレンのことより地震で新たな入り口ができて

そこから内部に入る発見した者がいたことも驚いた。

そして、エミリーが言ってたように…封印の解除は決定事項で

あり、近いうちに封印が解除されてしまう現実があった。


「しかしなー今の俺じゃーアリが象に喧嘩売るみたいなもんだな」


尚也は部屋のベッドに寝転がりシェラからの情報を頭で整理したが、

今の自分の力では紗菜やシェラの足手まといになることは明白だ。

結局調べても何もできないことを再認識させられる。

しかし、情報というものは知っているのと知らないとでは

今後の動きに大きな変化をもたらすことができる重要なファクターである。

紗菜とシェラには取り合えず軍に任すしか手はないと言ってある。

レンのことはアレを軍が倒したあとに助ければいい。

2人とも合意し、それぞれの日常に戻っていった。

封印が解けて…分身がどうなるか。

戻ってきたという記述は1つもないらしいから期待は出来ないが

万が一の可能性に賭けるしかなかった。


「あまり悩んでも仕方ないか…」

「うん明日からプール開きだし気分転換になるよ」


いつの間にか美咲がベッドの端に座って覗きこんでいた。


「美咲の水着姿も観れるしな」

「スク水はあまり可愛くないから嫌よ~」


尚也達がのんびりと日常を過ごしている時、

合衆国では準備が終わりマスタークラスの魔術師が

封印の解除を始めていた。

光の先に黒く禍々しい力が脈打つようにその時を

待ってるとも知らずに。





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