34話 事件の真相
アパートの部屋の広さは1R、玄関から入り
廊下を通り扉を開けると部屋がある。
部屋の広さは12畳ほどありベッドを置いても
狭さは感じさせない。
真ん中のテーブルを中心に2:3で向かい合って座っていた。
部屋に入ったシェラを落ち着かせ、
美咲を宥めてやっと今の状態へとこぎつけていた。
「ふう~ 改めて2人とも久し振り
5年も経ったとは思えないけど
元気みたいでよかった」
「…心配してたこっちはなんなのよ」
「でもシェラちゃんなおやくんが怪我を
してたのは本当なんだよ?」
シェラはそういう意味じゃないという顔をすると
紗菜は首を傾げていたが、美咲をみて頷いた。
「そっか…そうだよね
なおやくん彼女まで作ってる
なんて思いもよらないよね」
「紹介しとく、水嶋美咲…付き合って
半年になるかな。同い年で同じクラスだ」
「よろしくね、紗菜ちゃん シェラちゃん
2人のことはこの前聞いて知ってるよ」
「よ…よろしく」
「よろしくお願いします」
シェラは気まずそうに紗菜は丁寧に挨拶を
返していた。
そしてとうとう尚也はそれに視線を向けて
言い放つ。
「そこのそれは友達の有田勇二って
もう自己紹介してたか?」
「尚也あああああ
俺に気づいてたなら早く声かけろよ!
全員のスルーが怖かったぜ」
ハハハすまんと尚也が笑いながら言ってるのを
勇二は必死にスルーされて淋しかったと訴えた。
しかし、そこに新たに砲撃が加えられた。
「あなたまだ居たの?」
シェラの非情な一言に、尚也と美咲は笑いを必死に
堪えていた。
勇二はショックで立ち直れそうにない。
シェラはなんで笑っているのかわからず不機嫌な
表情が顔に表れている。
慌てて紗菜が話をそらす。
「なおやくん少し真面目な話をするけど…
2日前の学校での事件をはなしてほしいの」
「紗菜には迷惑かけたな…何が起きたかを話そう」
尚也はこと細かにどんな状況で侵入者の男は何者で
何のために来たのかを話していた。
美咲は先日の状況と尚也の話であらかたわかっていたので
お茶を入れに台所で用意をしていた。
「どうぞ」
お茶をだそうと思ったがあいにく尚也の家の冷蔵庫には
スポーツ飲料やジュース系しかなかったのでオレンジジュース
を出した。
美咲が戻るのを待っていたかのように話の内容が核心に迫る。
「ってことは封印が今にも解けそうなの?」
「原因はわからないが…
何か2人には心辺りがあるんじゃないか?」
「1つ心当たりがあるよ…
先日あそこらへん一体を大きな地震が襲ったの。
ただ地震だけで封印が解けるとは思わないから
何かしらのアクションが存在したかもしれないよね」
「アクションかなるほど…」
1週間ほど前施設の地域を中心とした直下型の地震が起きた。
被害は少なかったが連日の雨で地盤が弛んでいたるところ
土砂崩れや地盤沈下などが起きていた。
裏山の洞窟跡地も同じように…。
洞窟の入り口は当初1つだったが、その地震の影響を受け
新たな入口が出現し、それを見つけて中に入った者が
いた。
そして、その者は封印を発見し合衆国の軍に届け
調査の依頼をしていたのであった。
軍はすぐに動き出し魔術師を動員して封印の解析に
あたっていた。
その中にローレンという魔術師も参加していた…。
調査が終わると次は封印の解除に動き出すのが世の常だろう。
いくら調査をしたとしても解除しなければ中身はわからないのである。
その封印は何重にも防壁が張り巡らされ、それを1つずつ解除していくうちに
綻びができ、そこから守護者が出現し軍と魔術師はすぐ対処したが
乱戦の中で1体だけ取り逃がしていたことをまだ知らなかった。




