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31話 甘い日常

朝日が昇りニワトリの声が聞こえて

来そうな爽やかな朝。

しかし、コケッコッコーなどとこんな住宅街で

騒ぎ立てたら即クレームがくるに間違いはない。

ニワトリ代わりに車の走る音が響いて来たり、

車のクラクションだったりと時代は日々変化している。


夏の寝苦しい朝にも関わらず普通に布団をかぶり

スヤスヤと安らかな寝息をたてていてるもの達がいた。


部屋のテーブルには何やらリモコン

のようなものが置いてあり26度と表示されていた。


ピピピッ ピピピッ

時計のアラームが鳴り、布団から

もぞもぞと腕が伸び時計を叩くように

アラームを止めた。

そして、二人の目が開き、


「・・・」

「・・・」


しばらく見つめ合い。


「おはよう 尚也君」

「おはよう 美咲」

「えへへ」


美咲は嬉しそうに布団の中でクネクネ

しながらくっついてくる。

尚也は下敷きになって上を見上げながら

美咲の頭を撫でていた。

美咲は尚也の胸に頭を置き甘えている。


「美咲そろそろどいて、色々と危険だ!」

「ふふふ 朝一緒に起きるっていいね♪」

「美咲の親に見られたら殺されそうだけど」

「どうかなーうちは結構放任主義だよっと」


布団からガバっと勢いよく起き、

そのまま洗面所に顔を洗いにいったようだ。

尚也はヤレヤレと苦笑している。

ちなみに尚也は1日殆ど動けないので何か

あったわけでは無論ない。



美咲は戻ってきてエプロンを手にすると

冷蔵庫を開けて中から具材をだし、

朝食の用意をしだした。


「そういえば~美咲~? 学校は?」

「ん~?昨日の夜メールで紀子ちゃん

 から学校は2日間休校って聞いてるよ~」

「紀子ちゃんなんか言ってた~?」

「あはは メールにいいな~って

 その後にため息の顔文字が入ってたわ」

「ホントに教師か…」


あの先生は一体何を考えているのか

可愛いんだから彼氏もすぐでき・・・

まずあのキャラを直さないとか。


「尚也君身体はどう?動けそう?」

「あ~前の時より症状は軽いみたいだ。

 何とか動けるよ」


身体に魔力が少し戻った影響か、

それとも1回目より身体が慣れたのか

考えても答えはでず、結局まあいいかと

心の隅によせた。

尚也はTVをつけ昨日の事件が取りだたされて

ないかとリモコンを押し電源をつけた。


「本日の天気…ピッ

 あまてつ~…ピッ

 …礼の途中突如体育館に侵入したと見られる

 男は依然何者なのかわかっていません。

 こちらがその学校の様子です。

 今日と明日は休校となって立ち入り禁止です。

 生徒もいませんので詳しい内容も今だ謎のまま。

 魔法管理省から捜査員が派遣されるそうなので

 何やら大変なことが起きたのかもしれません。

 以上 現地からでした。」


一体何があったのかとそのあともニュースは

続きコメンテーターが色々な憶測をたてていた。

TVでは大きく取りだたされ原因究明と称し

マスコミがかぎ回ろうとしている。


「面倒なことにならないといいけど…」


しかし、その心配は杞憂に過ぎなかった。

ある女の子が情報操作をし、国も学校でそんな

戦闘が行われたという事実を隠したかったからである。


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