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24話 小休止

「美咲…飲み物を買ってきてくれない?

 のどがカラカラだよ…」 

「バックにあるポカリでもいい?」

「うん…ありがとう」


ポカリを受け取りゴクゴクとのどを潤していく。

少しの休憩と共に辺りを見回し、時計が目に入った。

時計の針は4時を指しており、朝礼から考えると

6時間ほど経過してることになる。


「結構寝ていたんだなー」

「うん…起きないんじゃないかってくらい」


心配かけたねと美咲に髪を撫でると嬉しそうに

その余韻に浸っていた。


「それでモテモテの尚也君は2人の女の子と

 イチャイチャしてたんだ」

「イチャイチャなんてしてないだろ…」

「その割にはモテモテなんだね」

「それほどでも(^^b」


二コリと笑いながら美咲から黒きオーラが出ていた。


「美咲さん冗談だから落ち着いて!」

「冗談もほどほどにね…(^^)」


ダークな微笑みを見せながら尚也に話しかけていた。


「怪我を治してくれた子は尚也君を知っていた

 みたいだけど?」

「多分…紗菜だろうな。

 治癒魔法はあいつが1番得意だったから」

「泣いてたわよ?」

「昔から泣き虫だったよ。

 あいつも日本に来てたとはね…」


保健室に飾ってある絵を見ながら尚也は感慨に耽っていた。

何かを考えている様子に美咲は少し嫉妬していた。

自分の知らない尚也を知っている子たち。

美咲は尚也と出会ってまだ2年くらいしか経っていない。

それに比べてシェラと紗菜は施設に入った時から

出て行くまで一緒の時を過ごしている。

今の尚也のことすら自分は何も知らないという

現実に胸を痛めていた。


「私は尚也君のことをもっと教えてほしかったよ

 そして、今はもっと知りたいよ?」


尚也は驚いた顔をしてゴメンと小さく呟いていた。


「俺のこと怖くないんだね…正直ホッしてる」

「あのコスプレと尚也君の怪我は凄く怖かったけどね。」

「怪我か…必死に回復をしようとしたんだけどね。

 中々人生は上手くいかないよ…しかしコスプレって…ククッ」


ククッと笑うと美咲は頬を膨らませて

尚也の肩を叩いた。

笑い終えると尚也は真面目な顔になり言葉続けた。


「まだ俺の中で色々決着がつけれてないんだ。

 美咲に出会って凄く勇気づけられたし、

 同時にやり残した…やらないといけないことを

 思い出させてくれたし。」

「レン…って子のこと?」


ゆっくりと頷くとその決意が強い眼光に現れていた。


「あっ でも尚也君て魔術が使えなくなった…

 あれ…でも体育館で魔術を使ってたよね?

 金色の鎖とか白い棒みたいなのを……

 また使えるようになったのかな?」


美咲は記憶を何度も確認するように首を傾げながら

ぶつぶつ呟いていた。

尚也は二ヤリと笑うと、


「次回、魔術師志望の少年

 少年のその後は?!そして力は取り戻せたのか?! 

 次回 乞うご期待!」


大きな声で叫んだと同時にハリセンが鼻と眉間の間を

見事なまで振りぬいていた。


「スパーン」


そして尚也の後頭部はベッドの後ろのパイプ部分に激突し、

両手で頭を押さえもがき苦しんでいるのであった。



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