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22話 レンの消息

しばらく様子をみて

ローレンは皆が落ち着いたのを察し


「尚也、落ち着いて聞いてほしい。

君が気を失ってから

…そうだね…あれから

実に半年間も君は目覚めることなく

眠っていたことになる。」

「…半年もですか」

「少し酷なことを言うが、

 君が覚えているーことを話してほしい。

 無論今すぐと言うわけにもいかないだろう

 から思い出したらでいいんだ」


尚也は黙って目を瞑り、

その沈黙を固唾を飲んでも守っていた。


「大丈夫です。しっかりと覚えています。」

「大まかな話はこの子達からは聞いている。

 ただ、肝心な部分は当事者である君に

 しかわからないことだ」

「レンは…無事に見つかりましたか?」

「残念だがレンは行方不明のままだ。

 洞窟が崩落してしまって危険だから

 捜索は打ち切られたよ」


ロックがなにか言いたそうに尚也睨んでいた。


「なおや……

 なんで洞窟をこわしたんだ?!」

「ロックやめなさいよ!」


シェラが止めに入った。


「洞窟は封印が完成したときに

 圧縮されていた魔力が解放されて

 それに洞窟が耐えられなかったんだ・・」

「・・・・」

「でもおまえが洞窟をこわしたことには

 変わらないじゃないか!」

「それはちがうでしょ」

「ちがわねーよ」


ロックはシェラの言うことを聞かず

部屋から走り去っていった。

ロックが部屋をでて行った後も

話は続けられていた。


「すまないね

 ロックを責めないでやってほしい。

 あの子も尚也が悪いわけじゃないことは

 わかってると思う。 

 だが、もう少し時間をやってほしい。」

「はい・・・」

「それで君はレンをただ置き去りに

 したわけではあるまい?」

「レンが残ったとき……

 もう助けられないと思いました。

 もう一人の僕を通じてレンが、もう時間切れ

 なんだねっと言ったのが伝わってきました

 でも、僕は諦め切れず最後の力をもう一人の僕に

 送り込みなんとかレンを別の封印魔術の

 コールドスリープを使い冬眠状態の手段を

  託して…そこで意識を失いました。」

「そうか…

 レンは冬眠状態で封印と共に…

 ……………

しかしだ、洞窟が崩壊してしまい、

封印ごと押し潰されている可能性も

 否定はできない。

 これ以上危険を冒しての捜索を

 再開することはないだろう。」

「そんな……

 生きてるかもしれないのに!」

 

シェラが万が一の可能性にすがろうと

必死にローレンに懇願したが、

捜索に行き落盤にあっては生きている人が

大勢死ぬことになり、可能性というだけでは

どうにもできないことを説明し説得していた。


「僕はいつの日かあの子を助けますよ」


尚也は力強く空を見上げていたが、

ローレンの一言に驚きを隠せなかった。


「君に……

 それは出来ないかもしれない。」


ローレンの悲しそうな瞳が尚也を見つめていた。

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