15話 禁呪と封印
「ロック・紗菜・シェラ・レン
僕が・・方法が1つだけある。ただし、禁呪だからどうなるか
使ってみないとわからないけど賭けるね?」
返事をするまでもなくもう手段が残されてなかった。
転移魔術で全員外にでようにもチャンスがない。
この前書斎で読んだあの魔術がちゃんとしたものなら発動するはずだ。
あの怪物は外に出してはいけない。
今の自分の力を過信している訳ではないが、上級魔術ですら
大したダメージ与えられなかったのだ。野に放たれたら・・・。
勝てる魔術師がいるだろうか。
「あと少し頑張って時間を稼いで!」
「「「「わかった」」」」」
責任は重大だ。失敗するわけにはいかない。
再度決意をし、詠唱を始めた。
「 我が身 我が心 我が魂 すべての戒めを解き放ち 共に滅びの道を
ーーーー同調離魂(シンクロディメンション )ーーーー!」
尚也の身体が光に包まれると同時にその光がブレだした。
ブレが酷くなり二人がすっぽり入れるくらいの光に広がっていた。
光がなくなり徐々に姿が見えてきた。
そこには尚也が二人いた。だが一方は透けているようだった。
「我が魔力よ その全てを捧げ 彼の悪しき御魂を共に……」
「みんな今のうちに脱出をするよ!詠唱が終わったら掴まって」
「え?ちょっとどうなってんの?」
「いまはにげるのが先だよ」
レンが落ち着いた表情でシェラを宥めていた。
実体らしき尚也はみんなに声を掛け次の行動を促した。
影らしき尚也は封印の詠唱をしている。
2人の尚也がでてきて理解できないことしている。
「永久の光に閉じ込めん ーーーー永久牢獄ーーーー」
影らしい尚也は光だし暴走の原因たるソレを包み込みだしだ。
「時間がない外に転移するよ!」
「マ…ッ…イ…デ」
暴走は止まらないがソレは尚也たちを見ながら何か言いたそうな雰囲気だったが
今はそんなことに構っている暇はない。
封印魔術が発動しいてるので、此処にいれば巻き込まれてしまう。
「ーーーー強制転移ーーーー」
魔術が発動し、彼らの下から魔術陣が現れる。
キィィンという音とともに転移しようとしたその時、
ソレの暴走がさらに酷くなり転移の魔術陣にも影響を及ぼそうとしていた。
「大地よ 黒き呪縛を ーーーー重力場ーーーー」
レンが魔術陣からでて重力の魔術放ったおかげで
暴走の影響を防ぎかろうじて魔術陣の崩壊は逃れた。
「レンー速くこっちにもどれ!」
「おさえてるから先に行って!」
「レン―――――」
「レンちゃ――――」
「レ―――」
転移の魔術が発動すると同時に尚也は…
「もう一人の僕 レンを頼む―――!」
影らしき尚也は振り返り「コク」首を縦に動かした。
尚也達の景色は暗い洞窟から広く紅い天空の下へと
移動していた。
シェラの伸ばしていた手が空をきった。
「そんな・・・」
「レンちゃん・・・」
女の子達は泣き出し途方にくれていた。
「ローレン先生に助けてもうおう!」
ロックが思い出したように叫んだ。
「そうよ ローレン先生と一緒に助けにいこう」
ドサッ
何かが倒れた音がした。
尚也の身体から光が出現し洞窟の中に入って行った。
しばらくすると凄まじい音と共に光が溢れだしそれが消えたと
同時に洞窟が勢いよく崩れ去った。
「いまのは?・・」
「レンちゃん・・」
「・・なおや・・どうして洞窟を」
尚也からでた光が何をしたかわからないまま。
愕然とその真実を受け入れるしかなかった。
なぜ洞窟を破壊してしまったか、
倒れている尚也を見つめながら3人は戸惑っていた。




