14話 極限と暴走
同時にロックが目を覚まし寝ぼけていた。
「ん?ご飯まだ?」
「「「「おい」」」」
「あんたねぼけてんじゃないわよ」
全員の突っ込みが鋭く入り、シェラが追い討ちをかけた。
「ロック一体どうなってるの?」
「あそこのいしの上にきんいろに光ってるものを見つけて
…それから…そこからはわからない…」
尚也が状況を聞いていたが、ロックも何が何やらわからない状態だった。
ロックが目を覚ましたことにより、紗菜とシェラも落ち着きをとりもどし
戦列に加わった。
5人いればなんとかできると全員思っていた。
ロックが状況を確認すると尚也と目を合わせ頷いた。
「ア・・・ン ・・・デ 」
いきなり魔術陣が出現し、斧持った紅い眼の鬼のようなものを召喚した。
「我ハ守護者。主ノ命ヲ守ラン」
「カ・・タ・・・イ」
またソレが呟くと何故かソレは魔力を無尽蔵であるかのごとく撒き散らし始めた。
「主ヨ・・・ガッ」
鬼の首が一気に吹き飛ばされた。
呆気にとられているとその矛先は尚也たちに向いてきていた。
「水よ 盾となって ーーーー水障壁ーーーー」
「風よ 盾となれ ーーーー風障壁ーーーー」
紗菜とシェラが水と風の2重障壁を張って防いだが、撒き散らすしている
魔力が半端ではない。
「し しょうへきがもうもたないよ」
「大地よ 黒き呪縛を グラビティ」
レンが咄嗟に重力の魔術を唱えてソレの動きを止めようとする。
「火よ ごうかの炎よ 焼き尽くせ フレイム」
「サンダ―ボルト―」
ロックと尚也もソレに攻撃魔術を撃ち続けているが決め手になるような
ことはなく時間が過ぎていった。
紗菜とシェラは全方位に障壁を張り、レンは重力の魔術で動きを封じ、
ロックと尚也は魔術を続ける。
尚也は知っている最強の上級魔術を唱えた。
「我が前に立ち塞がりし者に 神の光の裁きを与えん セイクリットクロス」
瞬く間に凄まじい光の十字がソレに向かって行き大きなダメージを与えたと
誰しもが思った。しかし、ほぼ無傷な状態で止まらず暴走を続けている。
「効いてないのか…」
魔術師として数年修行した程度の者が長時間戦闘に耐えれるわけもなく。
徐々に障壁にはヒビが入り重力の魔術は今にも消えそうだった。
「なおや やばいぞ」
ロックが後ろに聞こえないように尚也に囁く。
後ろを振り返ると彼女達は疲労がピークに達しようとしていたのがわかった。
これはもう逃げ切れない。覚悟を決めるときだと尚也は感じていた。
「はぁはぁはぁ ロック・・もう・・げんかいだよ・・」
「わたしも・・・まりょくが・・・」
「わたしたち・・・しんじゃうの?」
「くそう!」
「…」
シェラ・レン・紗菜・ロック・尚也、
それぞれ思いを口にして死ぬという言葉を聞いて涙ぐんでいた。




