第4話 アニメ『勇者刑に処す』
今話題のアニメ『勇者刑に処す』の初回を見た。
自分はてっきりタイトルの読み方は「勇者、刑に処す」と思ったがそうではなく
「『勇者刑』に処す」
だった。
勇者刑とは最悪の罪人にくだされる最悪の刑罰である。
この刑罰をくだされた罪人は死んでも強制的に甦り、永遠に魔王現象と戦い続けなければならない。
この世界で勇者の称号は名誉ではなく、その反対にもっとも不名誉なレッテルなのだ。
この視点は斬新でおもしろかった。
主人公は元軍人で部下を死なせ、女神を殺した罪で勇者刑をくだされる。
むろんこれは冤罪で、自分を陥れた者に対する主人公の復讐がこの物語のメインテーマだ。
意匠は色々目新しいが本筋は十九世紀のロマン小説と同じだなと思った。
女神の定義もおもしろい。
この世界の女神は魔王現象と戦う人型兵器である。
いわゆる全知全能の神ではない。
むしろドジっ子に近いキュートな存在だ。
女神は主人公を自分の騎士と認め、二人はともに戦うことになる。
この凸凹コンビのやり取りも楽しかった。
最近勇者の勇者性をストレートに描いた作品は少ない。
勇者の偉大さをてらいなく、まっすぐ描いた作品は『葬送のフリーレン』のヒンメルぐらいではないか?
本作や『誰が勇者を殺したか?』など、最近の作品では勇者を描くとき、必ずそこにひねりが入る。
それが悪いとは全然思わないがちょっとふしぎな気はする。




