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たっくんのお弁当  作者: 榛名のの(春夏冬)
13/41

13話 増えるお弁当の謎

ブックマークありがとうございます!

嬉しいので更新します!

増えた3つのお弁当は、女性らしいから、一つのお弁当で足りるだろう。

ハンバーグとマカロニサラダ。卵とキュウリとハムのサンドイッチのお弁当にした。男共は、おにぎりとサンドイッチ、オーロラソースがけの野菜コロッケと肉巻き野菜に甘くない卵焼き、マカロニサラダをゴスゴスと詰め込む。


「ふうー、埋まった!」


「愛が足りない一言だな」


後ろを振り返ると大貴兄がパジャマ姿で立っていた。

でも、まだ4:00なのに?


「早いね!大貴兄」


「ノドが渇いてな。水飲みに来たんだけど……お弁当作り結構大変か?」


グラスに麦茶を注いで差し出す。


「大貴兄たち、一人でお弁当が2つあるだろ?余白を潰すのにレパートリーが無いから、大変なだけ」


大貴兄は受け取った麦茶を一気に飲む。


「それだけど、おかずは2~3品でサラダかフルーツか、デザートを1品入れてくれたら、もう一つのお弁当箱はご飯だけでいいから。昨日のお弁当はおかず多いから、アイツら彼女と分けて学食からご飯買って来て食べてたんだぞ?」


「……はあ?それで3個増えたの?」


「まあ、そんな感じだ。新田が調子こいてお弁当自慢ゼミでしてるから、もっとお弁当増えるかもしれない」


うーん?増えたら幾つまで、作れるかな?僕。


「10個までなら何とかなる!ただし、増えたらすぐメールして。材料とお弁当箱と水筒買いに行かないと!」


「俺が買って来るよ!」


キヨちゃんからメールが届いた。


【今日の約束キャンセルします。2日後に訪ねて行きます!】


「了解!、送信」


「キヨちゃんも軽く災難だな。お、卵焼きか!気分が上がるな!」


……大貴兄、卵好きっぽいよね?


「なんでキヨちゃんが災難なの?」


「英語でのやり取りになるだろ?あちらのお国柄、契約にはうるさいから、何十枚と契約書にサインしなきゃならないのは目に見えてる。ブランドイメージもあるから、契約内容の説明もお前にしなきゃならないし、大変づくしだ」


キヨちゃんに慌ててメールしたら、すぐに返信があった。


【英語は、あちらのお国でスタイリストとして20年暮らしてたから、大丈夫だし、契約内容を決めるのがちょっと大変なだけで慣れてるから大丈夫。任せなさい!キヨは、もうあちらのお国に行ったから君は大人しく待ってなさい。キヨちゃんの旦那さまの俊雄より】


「「キヨちゃんって、すごいんだ!」」


キヨちゃんの旦那さま宛にありがとうと送信してお弁当に付ける麦茶を用意する。

 大貴兄は、すっかり目が覚めたみたいで、ダイニングで勉強し始めた。

 僕は洗濯機を回してから、お弁当を包みエコバッグに入れて車に積んでおく。

 今日は朝食作りに時間を割けるからパンケーキにチャレンジした。

まず卵の黄身と白身を分ける。それぞれ徐々に砂糖を加え泡立てる。白身はメレンゲの8分立てくらいにして、黄身をすり混ぜるように泡立てる。白っぽくなったら、砂糖を加え更に泡立て、牛乳を加え混ぜる。ヘラに持ち替えて、小麦粉をふるいで振るいながらダマにならないように混ぜて溶かしバターを混ぜてメレンゲを泡をつぶさないように優しく混ぜる。

お菓子作りは精密な材料の計量が成功の素。最初が肝心なのだ!

 それを多分これくらい。でやる僕。

パンケーキは、何だかクレープ風に出来上がった。クリームチーズを切って載せ、はちみつをサッとかけてクレープ風に折り畳む。


「おお?!クレープか!……ちょっと固いな?美味いけど」


ボリボリ食べる音が聞こえるクレープ。皆でボリボリ無言で食べた。




※※※※※マクロ医大の昼休み


「サンドイッチかあ!これはさすがにお店には負けるだろ?」


「食べなくてもいいなら俺にくれ!新田」


「そんなこと言ってないし!吉川にやるくらいなら知里さんにあげる!」


「私にもお弁当あるから、ちゃんと食べて新田くん」


内心、新田を殴りつけてやろうかと思ってたら、日村がサンドイッチを食べて一言呟いた。


「家庭料理のレベルじゃない」


「美味いよな?」


「イヤ~ン!このハンバーグふわふわ!味付けはチープな感じだけどおいしい!」


新田の彼女の知里は頭が悪い。言わなくてもいいことを広める天才だ。

 お弁当の注文、もう来ないかもな。


葉桜の下のベンチでしばし、お弁当に夢中になっていると、同じ栖本ゼミの生徒が先輩を4人ほど連れて来た。皆お弁当を食べるのをやめて会釈する。


「家庭料理のお弁当を作ってくれるって聞いて来たんだけど?月5万ってどんな感じ?ちょっと試食させて」


新田が手を付けてない、おにぎりとサンドイッチを差し出す。俺はおかずをまだ食べてないから、差し出す。オーロラソースがけのコロッケが一つ4つに割られて食べられる。


「へえ、美味いじゃない!なんかエモい味付けだね。悪くない。この野菜巻いてるヤツ食べていい?」


細目のキツネ顔の美形のお兄さんに俺はうなずく。


「……美味い!決めた!私にもお弁当作ってくれるかな?」


「どちらに配達すればいいでしょうか?先輩」


「いつもここで食べてるの?私がここで食べてもいいならここに来るよ。期間は夏休み明けから冬休みまで。量は少なくていいんだけど、おかずの種類が多い方がいいから、月5万で。飲み物は熱いほうじ茶がいい。私は細井という」


メモ帳に走り書きして細井先輩から15万円いただいた。ちゃんと数えて領収書も渡した。


他の3人は量が多ければ中身は問わないガテン系?飲み物は温かいブラックコーヒーを頼まれたので、甘い辛いの好き嫌いと食べられないものを一応聞いたら好きな物しかシェフが家では作ってくれないから何でもチャレンジしてみたいというガテン系改め、箱入りお坊ちゃま達。明日から夏休み前までのお試し期間で10万円づついただいた。もちろん領収書もつけた。


 細井先輩だけ残っていろいろこの学園都市のことを教えてくれた。新しくやって来る人は最近は滅多にいないらしくて、【家庭料理のお弁当屋さん狩野】のことは結構噂になってるという。


「また、お弁当の予約が入るかもしれないよ。じゃ、また夏休み明けに!」




※※※※※※※夕方、狩野家


「今日だけで13人お弁当の申し込みがあったけど、どうする?!洸」


「本格的にお弁当屋を開くよ!あんまり増えるようなら、保健所に手続きに行きなさいってキヨちゃんに言われてたからちょうど良いよね?」


「それだけど調べて来た!家用のキッチンと商売用のキッチンは絶対分けなきゃいけないらしいぞ。食中毒とかになったとき原因の特定が容易になるからとか、いろんなこと言われたけど、家庭用のキッチンと一緒はダメなんだってさ!」


うわ~、面倒だな。


「あと、衛生許可証があると、学園都市内のいくつかの業務用の商材を売ってる店で割引が利くらしい」


「ほ~」


どうしようかな?でも、月5万はありがたい!届け出るか!


「とりあえず裏庭に業務用のキッチン建てるぞ!仮設住宅だったら、すぐに設置してくれるっていうから、明日、依頼しておく」


「えーと、お金は?」


聞くとペット用の冷暖房完備の仮設住宅だから、700万あったらシステムキッチン入れて業務用冷蔵庫とステンレス製の調理台入れても余裕らしい。


「水道と電気引くのに結構お金かかるってキヨちゃん言ってたよ!」


「水道屋さんと電気屋さんに相談してみる!」


うん、よろしくお願いします!

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