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たっくんのお弁当  作者: 榛名のの(春夏冬)
11/41

11話 修行の日

昨日はバタバタしたから、早朝に起きて洗濯物を干して朝食のサンドイッチをたっぷり作ってスーパー○ブに乗って出勤!

 キヨちゃんの車を見つけて裏口はこの辺りと狙いを付け、1番近いバイク置き場を発見!

スーパー○ブを停めて、いざ、裏口へ。

 皆さんフラワーガーデンの制服で搬入口に消えているから、そこだな!と思って付いて行ったらなんとキヨちゃんが待ち構えてた!


「研修生だよ。例のパスをお出し!」


「はい、社長!」


警備員さんにネックストラップを首からかけられた。先にはバーコードの付いたパスが透明な入れ物に入ってぶら下がってる。


「デリカの部門に出入り出来るパスだよ。ここから使うよ!ここにバーコードリーダーがあるから、かざして」


「はい!」


改札口みたいな入り口で持ち物検査を受け、問題無く通して貰えた。

 キヨちゃんに連れられて、男性職員の更衣室へ行き、フラワーガーデンの制服に着替える。頭に衛生帽というパーマするときに女性が被る感じのを髪を出さないようにかぶり、その上から、野球帽をかぶる。キヨちゃんと一緒に更衣室を出て、バックヤードを歩き回りやっとのことで目的地に着いた。

デリカ部門に入る前のドアにコロコロが壁掛けしてあって、背中と前身頃に念入りにキヨちゃんにコロコロされた。

 僕が終わったら、キヨちゃんの番。コロコロしてあげた。キヨちゃんはお胸がでか…げふん、げふん!

 デリカ部門にスイングドアを押して入ると、皆さん、「おはようございます!」の挨拶だけで、仕事に集中してらっしゃる。

 最初の見学は揚げ物。唐揚げの衣の付け方から、トンカツの肉のスジの処理から衣の付け方、揚げ方を教わった。


「最初にパン粉を一粒落として、すぐ浮き上がって来たら油が温まってる証拠だ。なかなか、浮き上がって来ない時はまだ、まだ、温度が低いから揚げちゃダメだ。温度調節機能付きなら、だいたい160度から180度の間で最初と最後は高温に、途中は低温でじっくりと。最初の高温は温度が揚げ始めたら下がるから、問題ない。下がったのをキープして浮き上がって来たらひっくり返す。な?いい色だろ?ひっくり返したのも浮き上がって来たら温度を上げる。最後に少しだけ上げることで油がカラッと上がる。あ~、油切れが良いんだよ!衣がベチャッとしない」


「梶さん、生じゃないかどうかは、どうやって見極めるんですか?」


「揚げてる時の音だな!最初はジュワジュワ言ってたのが、揚がってくると金属音になる。あと、泡が出なくなるけど、油が汚れると白い泡だらけになるから、音を聞いて揚げる訓練を今からしろ!」


「はい!よろしくお願いいたします!」


音なら任せて!カラオケは得意だった!

最初はきつね色より茶色に近い感じに揚がったけど、慣れてきたら、音で揚げられるようになった。トンカツ250枚、唐揚げ10キロ。揚げさせてくれてありがとうございます!

 最後はきれいなきつね色に揚げられるようになった。


午前中がそれで終わり、持って来たサンドイッチでキヨちゃんとお昼ご飯を済ませると、お弁当の副菜をこれでもか、って程教え込まれた!だいたい20品近くメモを取って覚えた!ヒジキの煮物って美味しいんだね。こんにゃくの酢味噌和えは少し苦手かも。ナスのボートグラタン、早速今夜作らせていただきます!いやあ、収穫、収穫!


 15:30にちょっとした買い物をして退社して家に帰ったら、疲れ切った顔の大貴兄が寧々と凛々に馬乗りされて乗り物になっていた。


「「おなかすいたよ~~!!たっくん!」」


「今から作るね。大貴兄、大丈夫?」


「多分」


「お疲れさま」


あ、唐揚げ、早速しよう!

 2~3日前に下味をつけて大きなタッパーに入れてた大きな一口サイズに切った鶏肉を3分の1ボウルに取り出し、片栗粉と溶き卵をまんべんなく塗す。塗したら小さな小石が肉にごつごつくっついてるような見かけになる。

 揚げる時に軽く握ってから、熱した油に投入する。まんべんなく火が通るように油の中をコロコロ菜箸で混ぜながら金属音がするまで、待つ。


 サンルームの方から真琴が歩いて来た。


「真琴、今、油が散ると危ないから、テレビでも観てて!」


「……おなかすいて、ちからがでない。たっくんたすけて」


少し冷めた唐揚げを真琴の口に突っ込む。

 ハフハフしながら、ニッコニコで食べてる真琴に僕もニッコリしてしまう。


「「アー!まこちゃんだけ、ズルい!ねねちゃんとりりちゃんにも!」」


「貰うぞ。洸」


随分ガッツリ味見を持って行った大貴兄を睨むと、真琴にも分けてるみたいなので、怒るのは勘弁してあげた。

ジャガイモも切ってフライドポテトも作ったら、揚げるそばから大貴兄が持って行くので教育的指導をした。


「ハンバーガーが食べたいな!」


……言うヤツ絶対いると思ってた!

昨日の夜作り置きして置いたハンバーグが悪くなったらことなので、全部焼いたのだ。

冷蔵庫に入れてたそれをレンジでチンして買ってきたパンズにレタスとスライスチーズと挟んで食べさせた。ナスのボートグラタンはお預けになった。

 僕は唐揚げとサラダとご飯で夕飯にした。


洗濯物を畳んでウォークインクローゼットにしまっているとメールの着信音が、エプロンのポケットに入れてある携帯から聞こえた。


【件名:明日から撮影開始します!】


「明日の朝、9:30に迎えに行きます、か。洗濯物早めに干さなきゃ!」


今からしとくか?いやいや、大貴兄達をお見送りしてからでも全然間に合うぞ!


明日のお弁当の下準備して、お風呂入ってから寝よう!


ヒジキの煮物を作る。レシピは、袋の後ろに印刷してる通りで美味しく出来るらしい。キヨちゃん的には油揚げをたっぷり刻んで入れた方が美味しいみたいだ。

 僕はキヨちゃんおすすめの具だくさんレシピで、作る。昨日大豆の水煮と油揚げと厚揚げを買ってきた!ニンジンの千切りも入れる。アレ?汁から具が出てる!慌てて水と調味料を計算して増やす。落とし蓋で弱火でじっくり煮る。

今日は、そぼろ弁当。肉そぼろと卵そぼろの2色そぼろ弁当。味つけは、肉そぼろはちょっとショウガを利かせて醤油とみりんと、お砂糖は少しにして汁が無くなるまでミンチを炒め煮する。卵そぼろはマヨネーズとみりんと、少しの醤油とお砂糖をまぜて手早く色よく仕上げる。

茶色と黄色じゃ、地味なので、ゆかりの混ぜご飯を入れて無理やり3食にする。

 下味を付けた唐揚げ、竹輪を縦半分に切って青のりいりの天ぷら粉を水で溶いて揚げた磯辺揚げ、その下には塩コショウで味つけしたパスタをポカポカ弁当風に入れて、キュウリをブツ切りして塩もみした簡単浅漬けキュウリを塩抜きして水をしっかり切ってお弁当にミニトマトと入れるとまだ余白があるおかず用の弁当箱。出来上がったヒジキの煮物をカラフルなシリコンのカップに入れて置く。まだ、一品入る!

きんぴらゴボウを作った。ゴボウは笹がきにするのが難しかったので、千切りにした。ニンジンはマッチ棒くらいの大きさにして顆粒だしと醤油、みりん、砂糖、お酒を混ぜて急いでるのでレンジでチンした。

味見を繰り返して火が芯まで通るまで、何回かレンチンした。白ゴマをたっぷり振り掛けて混ぜる。出来上がった!余白にシリコンのカップに入れてめでたく、おかずも出来上がり!

 冷ましてる間に朝食のフレンチトーストを作る。

 3つ子は自主的に6:00に起きてきて、テレビで、Mチューブの子供体操を見て真似してやっている。

 6:10に起きてきた大貴兄がそれを二度見して3つ子の着替えを慌てて用意していた。


子供にはちょっと厚めな食パンの一切れを卵、ミルク、砂糖をまぜて作った液にヒタヒタに浸してバターで焼く。茶色の焦げ目がつくくらい両面カリカリに焼いたら出来上がり!

熱が通ったらいいので、包丁で一口サイズに切り分けてあげてると通りに面した換気口から、うっとりとした女の子の声が聞こえた。


「いいにおい~、おいしそ~!」


思わずクスリと笑うと三つ子にも聞こえたのか、3人が足にタックルしてくる。


「おいおい!危ないよ?お料理中だよ!」


「いいにおいだって!」と寧々。


「「おいしそ~!だって!」」と凛々と真琴。


「はいはい、わかったから、これ持って行って」


キラキラした目で見上げられて何だか照れ臭くてぶっきらぼうに命令した。

一人に一枚フレンチトーストが乗った皿を渡すと、3人は宝物を貰ったかのように大事そうに運んでいる。

 ダイニングテーブルの横ではお皿を受け取ってテーブルの上に置く大貴兄がいて、三つ子はイスによじ登り、一刻も早くフレンチトーストを食べようとしている。

3人が食事を始めたら大貴兄は自分の分を取りに来た。

 大貴兄には、3枚焼いた。液が無くなったので、僕はバタートーストで食べることにした。その前に洗濯機を回して来たら、大貴兄がバタートーストを食べている。


「足りなかった?」


「いや、コイツらに取られた!足りないってさ」


「「「たっくん、もういちまい!」」」


「はあ?!お腹に入らないでしょ!」


「「「はいるもん!」」」


リスのほお袋並みに頬をパンパンに膨らませて、お口に入るサイズじゃない切れをフォークで無理やり詰め込む三つ子。

 仕方なく液を作って3人で1枚分焼いた。大貴兄の分も1枚焼く。


冷めたバタートーストを温かいブラックコーヒーで流し込む。(何の拷問だろう?)


3つ子は2枚と3分の1で満足したが、大貴兄がお代わりをねだる。幸い液はまだある。すぐ焼いて食べさせた。

 早起きした3つ子はお腹いっぱいになっておねむになっていた。

 大貴兄と僕はくにゃくにゃに柔らかい3人の着替えを苦心して終わらせ荷物と一緒に車に運び込む。


「いってらっしゃい!」


「おう!行ってくるな!」

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