くしゃみ
……ああ、鼻がむずむずする。
あ、くしゃみ出そう。
「ふ、ふぃックション!!」
頭の中から宇宙人が飛び出して、揮発した。
「フィくしョン!」
頭の中からおばけが飛び出して、揮発した。
「ふぃっくション!!」
頭の中から神様が飛び出して、揮発した。
「ふぃくっしょんェ…!!」
頭の中から悪魔が飛び出して、揮発した。
「ふぃくしょーん!」
頭の中から天使が飛び出して、揮発した。
「ふぃくしょ、ふぃクション!!」
頭の中から閻魔大王が飛び出して、揮発した。
「ふぃイックショ―――ん!」
頭の中からケモミミが飛び出して、揮発した。
「ふぃく、ふぃくしょン!!」
頭の中から魔法が飛び出して、揮発した。
「ふぃェ…くしょんっ!!」
頭の中から仲良し家族が飛び出して、揮発した。
「フィ―――っくしョン!」
頭の中から平凡が飛び出して、揮発した。
「ふぃっ、くっしょん!!」
頭の中から時間に追われる日々が飛び出して、揮発した。
「ふぃ、クッション!!」
頭の中から一般人が飛び出して、揮発した。
……っずず、ずびー!!!
今年の花粉は鼻に来るなあ……。
随分フィクションが飛び出してしまったじゃないの。
……これじゃあ、しばらくノンフィクションしか、書けそうに、ない。
仕方がない、今日は…自分の事でも書いてみるか。
私はキーボードのふりをしたコドスアイウイエを叩き、コイキウイェヅを経由して小説家になろうというサイトに物語を発表したのだが。
……くそぅ、やはりノンフィクションではだめか。
面白くもない現実なんか、誰も見向きもしねぇ~!!!
己の執筆能力の限界を知った私は、アイデアを求めてウォーキングに出かけたという、お話……(。>Д<)