コント「何しに来たの?」
場所=銀行
ボケ=店員
ツッコミ=坊っちゃん
自動ドアの音と共に坊っちゃんが入店。
坊っちゃん「(店員に向けて片手を真っ直ぐに伸ばす)下民共、跪け!」
店員「いらっしゃいませ。本日はどのようなご要件でしょうか」
坊っちゃん「俺は〇〇財閥の跡取りだ!わかったらさっさと用意しろ!」
店員「畏まりました。それではこちらの番号札を持ってお待ちください」
坊っちゃん「ふん!待てばいいんだな!」
店員「はい。大変申し訳ありません(歩いて退場)」
坊っちゃん「まったく、俺を待たせるなんてなんて店だ(椅子に座る)」
店員「(歩いて入場)成金様〜」
坊っちゃん「誰が成金だ!」
店員「申し訳ありません。間違えました」
坊っちゃん「何をどう間違えたらそうなるんだ!」
店員「七光り様」
坊っちゃん「お前、わざとバカにしてるだろ!」
店員「そんなことはありません。ところで、まだ帰らないんですか?」
坊っちゃん「お前が待てって言ったんだろう!こっちは急いでるんだ!何でもいいから早くしろ」
店員「わかりました(駆け足で退場)」
坊っちゃん「ったく遅いな。いつまで待たせるんだ!」
店員「(携帯とバッグを持って入場)お待たせしました。では、こちらの電話をお使いください(携帯を渡し、足元にバッグを置く)」
坊っちゃん「電話?(携帯を耳に当てる)なんだパパか。何をしてるのか分かってるのかって?当たり前じゃないか、この状況で他に何があるのさ。大丈夫、お使いくらい僕にだってできるさ。先にフランスに行っててよ、後から自家用ジェットで行くからさ。うん。それじゃ切るよ(電話を切る)」
店員「脛かじり様」
坊っちゃん「誰が脛かじりだ!跡取りだって言っただろうが!!」
店員「失礼しました。ジェット機の燃料になればいいのに」
坊っちゃん「お前、絶対失礼だと思ってないだろ!!」
店員「それでは何とお呼びすれば?」
坊っちゃん「普通に客でいいだろ!」
店員「おい客!」
坊っちゃん「敬語はどこ行った!!」
店員「難しいですね」
坊っちゃん「おい!これ以上ふざけるのはやめろ!俺は急いでるんだ。お前の首なんか俺がその気になれば簡単に飛ばせるんだぞ!わかったら真面目にやれ!真面目に」
店員「けっ(入店してきた方向へと退場)」
坊っちゃん「もう、なんなんだよあいつは!なんで通帳の記帳に来ただけでこんなに待たされないといけないんだ!」
店員「(歩いて入場)銀行強盗様」
坊っちゃん「誰が銀行強盗だ!」
店員「失礼しました。準備が出来ましたのでそちらのバッグを持って車にお乗りください」
坊っちゃん「はあ。いい加減お前の相手は疲れた。それで今度は何だ?」
店員「警察です(パトカーのサイレンが鳴る)」
暗転。