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初めて出来た仲間は街一番のおてんば娘
「しかしながら勇者様といえど四千年の時を生き、力を蓄えた魔術師に勝てるかどうか……」
「四千年生きてるとか化け物じゃん」
遊は思わず不機嫌な声を返してしまう。
「勇者様、そこでじゃ。ワシの孫娘を仲間に連れて行ってはどうだろうか?ワシがいうのもなんじゃが、少々おてんばじゃが剣の腕はたしかですぞ」
「ふーん。いいんじゃないの」
「では、決まりですな。おーいルルエルやーい」
老人が声を上げると、一人の少女が駆け寄って来た。
青髪のショートカットに、勝ち気な青い瞳。遊とは対処的なやる気に満ちた顔をしている。
「なーに?おじいちゃん」
「ルルエルや。勇者様と一緒に魔術師を倒す旅に出てほしいのじゃ」
「はーい」
ルルエルは二つ返事で了承した。
「そして勇者様にはこちらじゃ」
老人は古びた短剣を遊の前に差し出した。
「街に代々伝わる由緒正しい短剣じゃ。きっと勇者様の事を守ってくださるじゃろう」
遊は古びた短剣を携え、おてんば娘を仲間に連れて遊の冒険の旅が始まった。