危険な女ルビス
ユウとルルエルとレイとシスの四人は山を下りて、バフラームの国境付近の門へ向かい歩いていると、
白いローブをまとい、艶やかな黒い髪の毛をした女が立っていた。
その女性はどういうわけか、とんでもない殺気をこちらへ向けて放っていた。そこに、
「ちょっとそこどいてくれないかな?僕たちが通れないんだけど」
ユウが声をかけた。
すると女はユウたちのほうを見て、
「これは失礼いたしましたユウ様」
ユウがいつもの無気力な眠たそうな表情で言った。
「そもそもアンタ誰?僕はアンタなんて知らない」
女は丁寧に頭を下げて、
「私はルビスと申します。バフラームでプリーストをしております」
シスはそれに、
「オレ達は急いでいる。さっさと用件を言え」
すると女は暗く、悪魔のような瞳でシスを見据え、にたりと笑った。
「……いえね、ユウ様の周りに女性が居ると私が困るのですよ。非常に……ですから」
瞬間、ルビスが軽く手を掲げるとユウとレイの周りに結界が張られ、
「光よ……ユウ様と殿方はそこでしばらく見学していて下さい」
途端にルビスの全身からさっきまでとは比べものにならないほどの強大な殺気が噴き出した。
その殺気だけで、殺されてしまいそうなほどの……強大な殺気が……




