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王都招聘

 国王から招聘がかかり、僕たちは馬車に揺られ王都ストラトキャスパーを目指している。


 道中はの警護はなんと王国騎士団が当たってくれている。


 VIP待遇の旅だ。


 学園長曰くこれまでの功績に対する恩賞が与えられるとの事だ。


 王都に行くのならついでに王都の魔法学園とも交流してこいとのお達しで、ユイリ、レイラ、ジニー、ジュリに加え、学園代表としてアシッド、メイ、スラッシュと引率のアンナ先生が同行している。


 ベル様も付いてくると駄々をこねていたのいたので、アバドンから簒奪したゲートで世界樹に強制送還してきた。


 アバドンから簒奪したゲートは、場所と場所を繋ぐスキルだ。条件は一度行った事のある場所同士。作られたゲートは誰でも使える。ただ僕のゲートはアバドンのと違い一定時間しかもたない。


 ちなみに漆黒の闇はアバドンと同じ様な闇をまとえるだけのスキルだった。変装には使えるかも知れない。


「後どれぐらいですかね?」


「夕刻までには着くのではなかろうか」


「そんなもんですね」


「やっぱり結構かかりますね」


「まだ馬車だからマシな方よ」


 因みに僕たちの馬車は2台で、座席は休憩時にローテーションしている。今はユイリ、レイラ、アンナ先生と同席だ。


(帰りはゲートだな)


「王都ってやっぱ賑やかで人が多くて、美味しいものが食べられて、珍しいものが買える場所なのですか?」


「王都のイメージの模範解答ね……そんなところよ」


「付け加えるなら王都の建造物はどれも立派で目を奪われるぞ」


「ユイリなんかはじめて王都行った時、上ばかり見てて迷子になってたものね」


「そ……それは、私が方向音痴なだけです」


「え、ユイリって方向音痴なのですか?意外ですね、空間把握能力は凄いのに……」


「空間把握能力と方向音痴は別物です!」


「方向音痴は女性の方が多いから、特別珍しくもないけどね」


「王都は人が多い分テレキャスより若干治安が……アルには関係ないか」


「10万相手に無双だしね」


「私、勇者なのにアルが来てから存在薄いです……」


「でも、でも個人戦の技量じゃ僕まだまだ敵いませんよ!…」


「別に気にしてないですよ」


「アルは2人の女神の加護をうけているからな」


「私はアルくんが敵側に居なくて本当に良かったと思ってる」


そんな話をしている間に王都が見えて来た。


「おおおおおおお凄いですね!!!!」

 王都の街並みは壮観だった。近代社会のビル群もこの世界の人からすれば凄いのだろうが、王都はまたそれとは違った趣で、僕は目を釘付けにされた。


「レイラの言った通りです!なんですか!あの城壁は!」


「ここまで驚くとは想像してなかったぞ」


「アルくん子どもみたい」


「アルもきっと迷子になるタイプですよ」


 王都についた僕達は迎賓館の大広間に案内された。外装、内装、調度品、その全てに目を奪われ、心なしか萎縮してしまう僕であった。ちなみに国王への謁見は明朝、今晩はここで過ごしてくれとのことだが……


「なんか落ち着きませんね…」


「私もです…」

 僕とユイリは妙にそわそわしていたが、みんなは落ち着いていた。


「みんなは落ち着いていますね?」


「アルくんは不明だけど、ユイリ以外は皆んな貴族だから、こういうの慣れてるのよ」


「え!そうだったんですね!」


「皆んな頼もしいです!そしてユイリという仲間がいて心強いです」


「私もですよアル!」


「もしかして、学園の生徒って皆んな貴族なのですか?」


「ご名答!みんな貴族だよ」


「魔法学園は誰でも入れるわけじゃないからな」


「脳筋が言うと説得力がない」


「授業料もそれなりの金額ですしね」


「教える側にもそれだけのコストがかかるから仕方ないけどね」


「金食い虫」


「なるほど!」


「ユイリとアルだけが学園の特例だな」


「結果が勇者と英雄ですものね」


「学園長は慧眼だからね」


「「エロババアのくせに」」

 ジュリとメイがシンクロした!


「てことはユイリは学園長に見出されたのですか?」


「冒険者見習いをやっていた私の元にいきなり現れて『君は我が学園に入学すべきだ』みたいな流れで」


「僕と同じですね……」


 皆んなで他愛もない話題で盛り上がっている間に、夕食が用意されていた。アンナ先生とはじめて食事した時よりも、緊張で味がわからなかったが、テーブルマナーについては一切問題なかった。日本で身につけていたのかも知れない。


 ユイリからは裏切り者を見るような目で見られてしまったが……


 夕食の後は明日のタイムスケジュールが発表された。謁見の後、王都魔法学園で交流を兼ねて昼食会、夜は晩餐会というなかなかの過密スケジュールだ。


 そして各々個室の寝室に案内された。この部屋で何人泊まれるのだろうかと考えてしまうほどの部屋の広さ。このベッドで何人寝れるのだろうと考えてしまうほどの大きさのベッド。至れり尽くせりだが、僕は落ち着けずにいた。


 僕はクロノスのことについて考えていた。神がどうとかは今考えても仕方がないので、今は考えていない。そこではなく、クロノスの能力についてだ。


(クロノスはどの程度時間に干渉できるのだろうか?時間を止めたりタイムリープは……できないだろうなぁ……それができたら魔王と痛みわけにはならなかっただろうし……)


(……時間のエレメントは存在しないのだろうか……時間のエレメントがあれば、スキルじゃなくても魔法で可能性が広がりそうだけど……これはじっくり検証する必要があるな…)


(もう一つの疑問だ、僕がクロノスだったとして何故、日本の知識は有るのにレオフェンの知識がないのだろう?今日のテーブルマナーにしてもそうだ、あれは日本で身につけたものだ)


(レオフェンの記憶があって知識がない、日本の記憶がなくて知識がある。僕がちぐはぐなのはそういうことか?)


 ベッドは落ち着かなかったが、考えが堂々巡りしている間に僕は眠りにつき、いつものように夢をみた。



ある様それだけではダメです)


(どう言うことだ?)


(今のままでは無の空間に放り出されるだけです)


(君は誰だ?)


(私はスクルドです)



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