第2話 身の上話をしてみました!
自分の目の前には輝くプラチナ?みたいなほんのりゴールドにグラデーションになっている4枚の翼を持った2メートル位のドラゴンが優しそうな瞳を向けながら佇んでいる。
思わず神秘的に輝く姿に見惚れながらここが異世界だと再確認する。前にいた世界ではファンタジーの物語や映画の中でしか見た事がないけど、実際に目の前にドラゴンがいるとテンションが上がる!!思わず口元がにやけてしまう。
「こちらで話そう。」
とトリスは言いながら洞窟の奥へと案内する。
「は…はい!」
慌てて付いていく。どんどん進んでいくと、洞窟の奥なはずなのに明かりが見える?
何で?と思いながら付いていくとそこは暖かい光が差している翠豊かな森の中でよく見ると精霊?も飛んでいる!
「わぁ〜凄い!」
「何で?洞窟の中じゃないの?」
「ここは私の結界で作った空間だから、比較的精霊も住みやすい場所になっている」
トリスはいつものお決まりの場所なのか柔らかい草が踏みならされた窪みへと身体を落ち着かせる。
そして私に向かって話出した…
「創世神様から面倒を見てくれと頼まれているが茗、貴方の事を教えてほしい。それと茗自身がどうしたいかも聞きたい」
「はい!」
トリスの前の切り株に腰掛けながら私は話し出す…
「私は、異世界から来ました! …………
私、井上 茗は両親の記憶は余り無い…何故かというと、両親は子育てに興味は無く海外を転々と移動しながらする仕事の為、母方の祖父母に預けられた。
祖父母は優しかったと思うけど5歳の時に交通事故にあい他界してしまう。 茗自身は助かったがその事故が元で下半身が動かなくなってしまった。
その後は両親と一緒になる事も無かったが、お金は融通してくれたので、身の回りをお世話してくれる人を付けてどうにか生活出来た。 身体は不自由だけど今の時代スマホとタブレットがあれば情報は何でも得られた。
お陰で好きなものは洋画で中でもアメコミヒーロー物が好きだった!不自由な体の為か、臨場感のある世界やファンタジーが大好きだった。
それとハンドメイドにはまり、色んな物を作っていた。ネットがあればどの人とも繋がれたので、ハンドメイド作家としてもそれなりだったと自分でも思う。
でももうすぐ20歳の誕生日という時に原因不明の高熱にうなされてそのまま短い人生を閉じた。
両親や祖父母の愛には恵まれず、ある意味ネットの中でしか生きていなかったそんな人生を呪ってもしょうがないと思っていたが、死んだ後神様に会ったらどうやら私の人生には神様的にもよく分からないイレギュラーにより人生が大きくねじ曲がってしまったらしい。
幸せになるはずだった人生から外れてる事に気付いた神様がやり直しのチャンスをくれる為に原因不明の病になったのだと言う。
それで同じ世界には転生できないけど別の世界になら転生出来るから何か希望は無いのかと聞かれ、どうせならファンタジーな世界があるなら行きたい!と希望を言ってみた! ドラゴンや妖精とか魔法とか憧れる!それでこの世界に飛ばされた……
という身の上話をした。
何だか文字ばっかりで見づらいですよね…すみません
(T ^ T)