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1 プロローグ

この作品は、続編です。

ですが、この作品からお読みいただけます。

 その日、私、立花(たちばな)瑠璃(るり)は三年前に卒業した大学の近くの道を歩いていた。


 別にその近くに住んでいるという訳でも、近くに職場があるという訳でもない。


 ではなぜ、私が卒業した大学の近くを歩いてたかというと、大学に特別講師として呼ばれたからだ。


 私は、天才としてもてはやされて久しい。私は自身が天才だという意識は全くなく、ただの凡人だと思っているのだが、それを他の人に言うと謙虚なやつだとよく言われてしまう。私は天才でもないのだから、謙虚なわけがないのに。


 それに私が天才であるならば妹はどうなるのであろうか。私が心から天才だと思う、私の妹。私が天才ならば、妹は天才の中の天才ということになる。


 だが、今はそんなことはどうでもいいのだ。


 今日は私の妹の命日だった。

 妹は死んだのだ。一年前に。交通事故であっけなく。


 別に私が、妹の死を心に引きずっているわけでもない。ただ、さすがに妹が死んですぐは、心がすさんでいたのだが。


 ただ、思い出したのだ。なぜだかわからいけれど、今日が妹の命日であることが頭に浮かんできたのである。


 妹と私の年の差は、二歳。妹は、大学を卒業し、今まさにこれからの人生というところで、命を落としたのだ。それを思うと少し。胸が痛んでくる感じがする。


 私は、そんなどうでもいいような、どうでもよくないようなことを思い出しながら、道を進み、青信号の交差点に進入した。


 そこへ――


 大きな音を立てて、車が交差点に進入してきてあっけなく。ホント妹のようにあっけなく死んだのである。


 ※※※

 この日、〇〇大学の経済学部周辺の道路で、人身事故が起こることとなった。

 この事故で、〇〇大学の卒業生であり、特別講師であった、立花瑠璃、二十五歳が亡くなった。彼女は〇〇大学経済学部を首席で卒業した、天才であった。

前作のプロローグと少し変えて見ました。

この後は、前作の続きとなります。

ぜひ、お読みください。

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