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通勤電車奮闘記  作者: 市原 唯
37/66

12時間後には


黄金の連休に入っている


とりあえず腹が減った


昨日の晩にはウインナーと焼きたらこだけ食った


昼に食ったラーメンがヘビーで食べる気力が出なかった


こんな調子でダンジョン攻略できるのか


できなかったで終われないのがダンジョン攻略である


モンスターが少ないことを願う


モンスターの荒波に逆らう冒険者がいた


しかし波に飲まれ溺れていた


俺はすかさず波の引き際に合わせ通常エリア深部まで進出した


更にモンスターの隙間を落ち葉の舞うが如くひらひらと安全領域前へと向かった


今日はやはり快適だ


なんなら空調が完備されている空間と大差ない


後は安全領域に到達できれば言うことなしである


ウァァァァァア、あーぁ


索敵を疎かにしていたら右後方から謎の呻き声が聞こえてきた


モンスターの呻き声らしき謎の轟音がダンジョン内に響き渡った


索敵範囲を広げても発信源は分からない


相当遠い所から聞こえたらしい


モンスターの欠伸であったようだがなんとも爆音であった


モンスターに羞恥心はないらしい


内なる魔物に身を預けても羞恥心だけは忘れないようにしようと心に決めた


ーーーーーーーーーーーーーーーー

LV 22 (年齢)

HP 850/1000 (体力)

MP 850/1000 (精神力)

筋力 110

忍耐力 120

スキル

(鏡花水月)/ブロックⅡ/リスクマネジメントⅡ/

憑依(魔)Ⅱ/(憑依(天))/(無想)

ーーーーーーーーーーーーーーーー


決意によってスキルレベルが上昇した


またしても呻き声が聞こえた


どうやらあのモンスターは黄金の連休を前に速攻魔法を発動出来なかった事への不満が募っていると推察できた


よほど今日と言う日が嫌なようだ


かく言う俺も相当嫌だが


今日も一日頑張ろうと思う


とりあえず安全領域へと到達した事を記録しておこう


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