あとがき
皆様、長い間の応援、本当にありがとうございました。これにて、「俺と彼女の関係は設定上の姉弟なはず・・・」は完結となります。
翔平と翠。突然出会った二人が、他人から設定上の姉弟、設定上の姉弟から意識し合う男女、恋人、夫婦と関係性を強めていきます。まさに、「俺と彼女の関係は設定上の姉弟なはず」です!
お互いに信じ合っており、強い絆を持つ二人はこれからどんな困難が訪れようとも二人三脚で立ち向かうでしょう。とても眩しく、羨ましいです。
2018年の1月後半に投稿を開始してから、8ヶ月、ほとんど一定間隔で更新を続けてきました。気づくと約50話、部数で言うと150部を超えていました。こんなに長いこと、一定ペースで投稿することができたというのが、私としては第一にグッと来たところでした。
今作品は私の処女作です。創作活動をしている友人に感化されたことと、大きな『きっかけ』があったことで、小説を書き始めました。ライトノベルが大好きな私は同じようにライトノベル調の作品を書こうと決め、段々と魅力にはまっていき、気づくと小説投稿サイトに投稿したいと思っていました。
このように、小説を書くことが初めてで、初めての創作活動に夢中になったものですが、創作活動の辛さというものを何も知らずに始めたわけです。投稿するときに思いました。「これ、誰にも読まれなかったらどうしよう?」「途中で飽きて未完で終わったらどうしよう?」。初めてのことに不安は尽きません。
実際に投稿を始めてしばらく経ってから気づきました。たくさん読まれている作品に比べたら、私の作品はPV数もブックマーク数も少ない。ツイッターで「感想もらいました!」「レビューもらいました!」というつぶやきが流れる中、私は累計で数件しかもらえていない。不安になり、創作意欲が沸かない日が増えました。
ですが、違いました。「数じゃない」「評価だけが全てじゃない」と気づきました。
確かに感想もレビューも多い作品が、『面白い作品』であることに違いはないと思います。ですが、例え感想やレビューが、それらに数で及ばない作品だったとしても、その作品が『面白くない』わけではないんですよね。それに気づいてからは、私は再び楽しく執筆することができるようになっていました。目標の完結に向けて、精を出すことができるようになりました。
読者ひとりひとりからのコメントが、より嬉しくなりました。「私の作品を楽しんでくれている人がいる」と考えると、次の話を考えるのが楽しくなりました。話数がかなり多くなってから、「一気読みしました! 面白かったです」なんて言われた時には、「あぁ、間違っていなかった」と確信できました。実際、私は自分の作品が大好きで、人気作品に負けないくらい面白いと思っています!
そうして、何とか『完結』という誇り高い成果を残すことができました。私なりに、最高の終わらせ方をすることができ、達成感でいっぱいです! それもこれも、ここまで読んでくれた皆様がいてくれたからだと、心の底から思います。
今後、彼らやその周囲の人たちがどのようなアフターストーリーを築いているのか、まだまだ作り上げたい気持ちはいっぱいです。それほど、私は自分で書いたこの作品が大好きで、誇りを持っています。
しかし、どんな物事にも終わりは来るものです。なので、彼らの物語はここでおしまいです。彼らはきっと、ひとりひとりが幸せに向かって人生を歩んでいくと思います。
長くなってしまいましたが、第一話から約600,000文字もある長編の作品を読んでくれて、本当にありがとうございました。何度でも御礼申し上げます。ここまで読んでくれた皆様がいたからこそ、今こうして、あとがきを書けていると思います。
今後ですが、とりあえず、キャラ設定なるものを作ってみました。ショートストーリーである「設定姉弟しょーと!」の方にアップしてありますので、よろしかったらおまけ感覚で見ていただけると嬉しいです。
また、処女作を書き上げた記念に、今度は電子書籍化を目指そうと思います。詳しくはツイッターや近況ノートで報告させていただきます。色々直すところが多そうなので、しばらく先になりますが、興味ある方は覗いてみてください!
それでは皆様、ここまで付き合ってくれてありがとうございました! またお会いできることを祈っております!