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妄想ノート4

オーガオリジン

魔物・魔人系・鬼種

鬼種の原種とも鬼種の最上位種とも言われる。雄雌ともに人類とよく似た姿を持ち、たくましさと美しさを重ね備え額に二本の角を持つ。大柄だがあくまでも人類の内で2m程。人類が鬼に進化する事もある。

皮膚は龍属並みに頑丈でその下の肉も素でアダマンタイトに及ぶほどの硬さと生肉の柔軟性を持つ。生命力が凄まじく心臓を抉り出されても戦闘行為を二時間以上続けた記録もある。本人は現在も存命。心臓は物質的にも霊質的にも重要で通常はそれらに当たる器官は備える生物に取って絶対的な急所であり上位龍でも抉り出されれば高位の再生能力が無い限りまず間違いなく死ぬ。

生命力の強い鬼種の中でも群を抜いている。

知性を持つが技は使わず体を鍛え実戦経験を積む事で強くなるのが種族的に好み。特殊なスキルやアリビティで強いのでは無くどうしようも無い高ステータスに物を言わせてゴリ押す。人として生きる者も居るし人類と敵対する者や人間社会に関わらず野生で生きる者もいる。

素材としては優秀なのだが人類として生きている個体は違法である。皮は高い伸縮性と異常な強度を、角は素晴らしい剛性を持つがサイズの問題で望んだ武具が作れない事も多い。肉もカリバニズムな人以外食べたがらないし薬剤等としても効果はあるが抵抗がある。同じような強さならもっと実りの多い種がほとんどなので狩りの対象としてのうまみは余りない。魔力の資質はこのクラスでは群を抜いて乏しいので魔界化は起こさず、少なめな魔力にも耐えられるが魔法を使える個体は確認された事は無い。



魔界化

強大な魔力を持つ存在が一カ所に留まり続けるとその一帯はその魔力に染まる。豊かな森が死霊皇の魔力に染まりアンデット以外いなくなるなどの現象が起きる。縄張りや領地を求めて強大な存在がやってきて魔界化するパターンと前兆も何も無いのに突然強力な存在と魔界が現れるパターンがある。後者はクレイドルの事。魔界の他にもダンジョンや魔の領域とか言われ、原因は王、皇、、伯爵等と統治者に例えて呼ばれる。

特に濃く魔力に染まった個体を眷族という。クレイドルの眷族とは生まれ方は違うがほとんど同じ。



ヒューム(人)

生物・人系・ヒューマン種

ここ数世紀は魔物に押されて大陸の隅に押し込まれかけている。

生物は魔物と違い魔力が無くても生きられるが様々な面で劣る。魔界化した地域は通常より強力な魔物が生息するので生物が生きていくには過酷。生物も魔力があるに越したことはないが豊富な場所は当然魔物も欲しがる。現在は縄張りを求めてやってきた個体が魔界を形成する前に仕留めたり追い返したりして食い止めている。かつては獣人、エルフ、ドワーフ、虫人、魚人、鳥人、鱗人(鱗のある人、爬虫類の人)、がいて分かれて居たが生人類の領域が狭まるにつれ住む場所が混ざり血が混ざりヒュームができた。魔物だった人類も混ざっているが現在は生物になっている。混ざりすぎて子供はどの人類の特徴がでるかは分からない。魔物自体にはあまり忌避感は無い。ヒュームであっても個体が進化していけば遅かれ早かれ魔物に至るので魔物に憧れる子供も一般的、もちろん多くの魔物とは生存競争を繰り広げているので良いイメージだけでもなく、魔物は強者の代名詞とも使われる。



文化


多くのヒュームは国という他の生物や魔物より群を抜いて大きく複雑な群れを作る。アリビティは遺伝するしスキルも親などから指導された方が育ちやすいので貴族社会がほとんどだが物語にありがちな馬鹿は少数派。生まれがいいと勘違いする者が必ずいる。しかし、この過酷な世界ではどんな国や領地も滅びる可能性は常に存在し、それ故に無能や命を掛けるに足らないと見なされた者からは有能な者は離れていく。何時何処からやってくるか分からない魔王(魔界化の要因となる魔物)や魔物に対抗するため大体の領地を持つ組織は常に戦時体制、その中では当主達も腑抜ける暇はなく、一人っ子ならともかく下の子に優秀な子がいるなら「難病による療養」や「名誉の戦死」「不慮の事故」をして貰う。アリビティやステータスが遺伝するかどうかが重要なので余り長子が偉いという文化は無い。後述するがスキル等で男女差も埋まるので男女差別は無い。なので説得すら必要ない場合もある。

死生観もあっさりしている。特にもっとも危険な魔界近くでは部隊に一人ぐらいの割合の兵が自分が死にかけた状態で「人はいつか死ぬ。その時間が今ってだけだ。」とか言い始める程に達観している。それ故か誇りを文字通り命より大切にする。内地では実力主義が広まっている。とは言え軍隊の維持能力や再建能力に関わるので一般人の暮らしが絶望的という状態では無い。資源扱いではあるがほとんどは希望を抱いて生きていける程度に搾り取られている。

軍は以外と良心的、何故なら軍人は様々な陣形スキルや連携スキルを主力として戦うので自然と協調性が鍛えられ、その為訓練所はどこぞの心臓男軍曹の如く罵詈雑言が響き渡り調…教育が行き届いているから。個人の武勇では冒険者達にかなわないが万単位の戦場では軍が優れている。同数の軍隊と冒険者部隊が戦えば短期決戦で押し込むしか冒険者部隊に勝ち目はないが絡め手と個人の武勇で互角といった所。軍は冒険者より遥かに多く動員出来るので戦場の主役は軍のまま。冒険者は短時間は軍を上回る打撃をうむので特殊部隊のようにつかわれる。因みに女性軍人も割と居る。男女差はスキルやアリビティで埋められるし、生理もある程度制御できる。見た目はか弱い女子供が高い剛力アリビティを持っていたりする事が無いわけではないので幼女が自信満々に立ちはだかってきたら普通は何らかのスキル等を警戒する。その為女も男も余り大きな差は良くも悪くも無い。軍人は間違いが無いよう男女別の編成が行われるのでそれぞれ女日照り男日照り、普段は花街に行けばいいが戦時中はもちろん、長い間行けない時が平時でもある。対策して初歩的な木魔法として軍で習う感覚制御(本来は強化による索敵や逆に劣化させて鎮痛等の為に習う)で敏感にして本番に劣らぬ練習を重ねたり性欲自体を劣化させたりしている。一部は薔薇や百合を咲かせている。

美醜は美声や美肌のアリビティ(ただ綺麗というだけで無く、魔力による一種の魅了が働いている)があるように、スキルやアリビティを決める存在、根源神(世界を創った神、主にこの世界という水槽を覗き込んでニヤニヤしている)により決められている。まあ、強制力は無いが美醜の区別が正直分からない物事でも能力値に書いてあれば「へ~、これが綺麗なんだ。」と思う。他にも例えば言語も時代で変えているが統一されている。恐らく無用な混乱(面白くも劇的でもない混乱)を避けて物事が上手く運ぶようにするためと考えられる。根源神をこの世界の存在は知らない。


奴隷制が存在していて奴隷は一種二種三種に分かれている。

三種は軽犯罪や借金を返済できなかったりでなり罪状や借金額に応じて期間が変わる。奴隷だが待遇は一般人とそう変わらないが職業の自由は無く業務に関する命令は裏切られず途中で辞めたりしないので割と人気。国や公認商人から買い取る値段も普通に雇うより安い。命令に逆らうと奴隷紋が警報を鳴らす。二種奴隷は犯罪か高額の借金で刑期が二十五年以上の場合になる。主人の所有物扱いで殺そうが生かそうが主人の自由。軍の使い捨て部隊を構成したりする。逆らうと奴隷紋が作動し全身が麻痺し現在地を主人が持つ契約書に表示する。

一種はごく一部の凶悪犯罪か超高額借金の場合になる。奴隷紋は身体ではなく精神に刻まれ思考を検閲し、奴隷本人はそれを自覚できない。この術は使える術者は大都市に一人居るか居ないか。

犯罪や借金以外に自ら奴隷になる者もいる。餓死を避けるためだったり残す者達の為の身売りだったりする。当然三種より二種、二種より一種の方が高額だが一種は術者が限られるので料金は当然高いし順番待ちもあるので上等な奴隷候補しか対象にしていない。割と死にやすい世界なので常に孤児の類がいて、一種の救済措置としての役割もある。

奴隷化術式は立体的な魔法陣の中で正しい位置に術者と被術者が居る状態で長い呪文を唱えなければならない。三種奴隷紋程度ならともかく一種奴隷紋の術者は国家を乗っ取られかねないので常に監視されている。監視員は、奴隷化術式を使おうとするのを事前に見抜けたり、使われても抵抗できる、そういった装備や能力を持つ者で構成されている。

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