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貴族の次男として入学したら、社交部に囲われました  作者: 仮眠


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閑話 会合後 相談室側

 公式相談室。

 例の会合から数日後。


「ーー予想以上に、反発が出ていますね」


 書類をめくりながら、補佐官が呟く。


「ふん」

 責任者は感情を隠しもせずに答える。

「非公式の集まり風情が、信頼を集めすぎだ」


「特に、社交部の“新人”ですがーー」

「生徒間の評価が異常です」

「相談室よりも、安心できると」


 その言葉に、責任者の眉がわずかに動く。


「安心?」

「それは錯覚だ」


 ぴしゃりと切り捨てる。


「制度は、個人の感情に左右されないためにある」

「一時的な共感や同情は、いずれ破綻するものだ」


「ーーですが」

 補佐官は言い淀む。


 沈黙。


「いえ、なんでもありません」


 責任者は静かに言った。


「境界を曖昧にする」

「頼ってはいけない相手だろうと、人は寄りかかる」


 机の上に置かれた、社交部の活動報告書を睨みつけながら言う。


「レオンハルト殿を戻したのは、正解だ」

「彼は制度を理解している」

「感情に流されない」


 その言葉は、

 すでに少しだけ、現実からズレ始めていることに気づけるものは、

 そこにはいなかった。


 そして、何を招き入れてしまったのかを理解しているものも、いなかった。

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