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貴族の次男として入学したら、社交部に囲われました  作者: 仮眠


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閑話 会合後 夜に一人

 公式相談室の執務室。


 レオンハルトは、一人だった。


 机の上には、何度も読み返した報告書。

 だが、文字は頭に入ってこない。


(女ですから)


 アルトの声が、何度も脳裏で反響する。


「ーー最悪だな」


 思わず、額を押さえる。


 冗談のつもりだった。

 場を和ませるつもりだった。


 だが――

 あれは、逃げ道を塞ぐ言葉だった。


(気づかなかったーー)


 彼は初めて理解する。


 自分は、

 “強い側の論理”で話していたのだと。


 泣くな。

 大丈夫だ。

 待っていてくれ。


 全部、“余裕がある者”の言葉だった。


「ーーっ」


 拳が、机に当たる。


「だめだなーー落ち着け」


性別のことはこの際、仕方がない。

割り切れるものでもないが、今重要なのはそこじゃない。

今の僕にできること――。


「僕は」

「自分で吐いた言葉さえ守れないやつにはーーなりたくない」


 彼は、初めて怖くなった。


 もし――

 戻る前に、彼女が壊れていたら。


(ーーそれでも)

(僕は、離れた)


 選んだのは、自分だ。


 いなくならない。その言葉を守るために。

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