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貴族の次男として入学したら、社交部に囲われました  作者: 仮眠


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閑話 「守る」以外の言葉②

ふたりの様子を、セリウスは黙って見ていた。


(ーーなるほど)


 守る、というような言葉を使わなかった。

 代わりに、「一緒に」と言った。


 それが、彼女にとって枷にならない接し方なのだと、

 無意識に理解し始めている。


(少し遅いがーー致命的には、ならなかったな)


 かつて、自分たちは失敗した。


 正しさで人を囲い、

 逃げ場を塞いでしまった。


 だからこそ。


(今度は、囲わない選択をした、か)


 セリウスは、視線を伏せる。


 レオンハルトは、変わった。

 アルトリアは、まだ変わりきっていない。


 だが。


(噛み合い始めている)


 それだけで、十分だ。


 彼は、静かに帳簿を閉じた。

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