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貴族の次男として入学したら、社交部に囲われました  作者: 仮眠


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閑話 わからない

 その日の終わり。


 レオンハルトは、部屋に戻っても落ち着かなかった。


(ーーはぁ)


 理由は分かっている。


 アルトリアの、あの表情だ。


 男子生徒が僕を、社交部を「助けてくれる人」と表現した瞬間。

 彼女は笑っていた。

 だが、その奥に、一瞬だけ影が落ちた。


(なぜだ)


 自分は、間違ったことをしていない。

 誰にでも手を差し伸べる。

 公平であることを、何より大切にしてきた。


(ーー守る)


 その言葉が、喉に引っかかる。


 守らない選択肢は自分の中にはない。


 だが。


(彼女は、守られる“対象”になることを、望んでいなかった)


 それどころか、

 守られない立場を、自ら選んでいる。作り出しているといっても過言ではない。


 だからこそ、一度アルトに拒絶されている。


 自分の言葉は、いつも届かない。


(守る、ではアルトには届かない)


 そう気づいた瞬間、胸が痛んだ。


 正しい言葉は、人を救う。

 同時に、人を追い詰める。


 それを、彼は知っている。


(なら、僕は)


 彼は初めて、

 “正しい言葉”を探すのを、やめた。


 代わりに、

 “彼女に届く言葉”を探そうと、思った。


 それが何かは、まだ分からない。


 けれど。


(急がなくていい)


 そう思えたのは、

 彼にとって、いい変化なのかはまだわからなかった。

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