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宿題について(小一編)

 学校。何度も聞いた事がある言葉だろう。そして学校に行く以上、嫌でも勉強させられる。小学生という称号を手に入れた途端に関わってくる。

 最初は、むしろ楽しんでやるのだが、それが家でもひっついてくるとなると話は別だ。宿題だと!あの、数多の年上が毎日めんどくさいと愚痴っているものが!私にもついに!…ということになる。だが、初めての宿題は、詳細はよくわからない。だから、文句言わずに取り掛かる。(たぶん)

 しかし、遊ぶ時間が縮むとなればどうだ。私にとって途端に宿題はとんでもない厄介者になる。しかも小一ともなると文字を書くのにも時間がかかるから大変さが増す。そして音読なんかがあるともう大変。一度読んだ物語を、内容を暗記できるほど読んでしまうと、さすがに飽きてくる。何回読んでも面白い話もあるが、気分が乗らないと、今日も音読か…はあ。という感想が出る。それでも、やらないとなー…と仕方なくやるのだが、私は衝撃の事実を友達から聞かされる。なんと、評価を適当に書いて、保護者のチェックも、音読をしていないにも関わらず、ハンコで押しているというではないか。ハンコなのは、筆跡が違うということを解決するためなのだろう。これを聞いて、小一の私は大いに驚いた。そんなことして大丈夫なのか⁉︎その子は怒られないのか⁉︎と心配もしたくらいだ。でも、その友達は全然平気そうにしている。この事実にさらに衝撃を受けた。今思えば、そんなに大したことないと感じるのだが、当時は、「宿題をしないでやった事にする=嘘、ズル」の様な認識をしていたのも衝撃を受けた理由になるだろう。(あれ、実際そうなのか⁇⁇)

 さて、この様な話を聞いたのだが、さすがに実践はしなかった。その他の内容が、かなり簡単だったという事もある。だが、入学後、様々な事を習うと、当たり前に、だんだん内容が難しくなってくる。だから時間もより多く食う。三十分とかが、当たり前にかかるため、「友達と遊ぶ時間に遅れてしまう!もうすぐ家に遊びにくるのに!」と、焦りまくる。そうなると、鉛筆の芯は折るわ、漢字は書き間違えるわ、消しゴムはなくすわ、計算はできんわ、余計に時間がかかる事になるのである。時間を確認しようにも、まだ時計が読めない時期であったから、あとどれくらいで来るのだろうという不安も襲ってくる。そのうちに本当に友達が来てしまい、おしゃべりをしながら宿題を進めるのでさらに終わらない。最終的には、友達に急かされて猛スピードで終わらせるのである。そしてやっと快く遊ぶ。

 小一の宿題の思い出で印象的なのはこのくらいだ。ここまでで、「宿題を猛スピードで終わらせられるのであれば毎日その速さでできるのでは?」と思った人はいるだろうか。実は、この猛スピードは最終手段なのだ。通常運転の時にこれをやると文字が酷く汚いと叱られるからである。

 友達と遊び終わり、解散した後、ノートを見られている場合は、やはり字が汚いと叱られるのだ。

 

 


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