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突然聖女といわれても

私は 手島 ひじり 29歳 OL ちょっと人と違うことは、魔法少女ってことかな? あはははは!


大分これだけでやばいのに、今度はいきなり聖女ですか? そうですか……。


私は王宮の大広間と思われるきらびやかな部屋で、突然大人数に囲まれていた。


今話しかけてきたのは王様だろうか?

頭に大きな王冠を被っている。

その周りには、私を値踏みするような視線を向ける者たちがたくさん。


ひそひそと「あれが聖女?」、「小娘じゃないか?」などとお互い言い合っている。


聖女かって? 私が一番疑問だわ!


「あの、聖女と言われてもなにがなんだか……」


「やや! これはすいません。 少しご説明いたしましょう! 私はこの国ハインリヒ王国の王、ブアノ・ゼリア・ハインリヒと申します」


そういうと恰幅のいいおじさんは、私に自己紹介をする。

話し口は柔らかく、どうやら後ろに控える人たちと違い人がよさそうだ。

うすうす気づいていたがどうやら、ここは地球ではないらしい。

そんな国などしらない。


「これはご丁寧にどうも、私は手島 聖と申します」


「えーと聖女様はヒジリ様とおっしゃるのですね。 突然お呼びだてして申し訳ありません。 私どもの危機にお力を貸していただきたくお呼びしました。 どうか聖女のお力で世界の穢れを癒してほしいのです」


そういうと頭を下げる国王、それに続く他の臣下の人たち。


一斉に頭を下げる姿は壮観だ。

随分と切羽詰まった様子が見て取れる。

しかし、私は、


「癒すとかできないですよ? ズドンって砲撃撃つことしかできません」


「「は?」」


私の言葉に固まる一同。

彼らは間違ったのだ。聖女ではなく魔法少女を呼んでしまったのだ。




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