第88話 階段
夏休みのオトモ22
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企画開始前日までに8作品読み終えた男とは俺のことだデェ
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これは、我がヘイブに襲われそうになり、追い詰められた時のことだ。
「そこで何をしているの?」
ヘイブの後ろから声がする。そこには、段ボールを持ったリカの姿があった。
「リカ!助けてくれ!こいつに襲われそうなんだ!(性的に!)」
「そうなんですか?私の仲間を傷つけるような人は許しませんよ!」
リカは段ボールの中から鉄の塊を1個取り出す。1個でも5kgはする。それを手に持った。
「よく見たら、昨日のナンパしたお兄さんじゃないですか!」
「昨日の...ショウガちゃんじゃないほうか!邪魔が入ったか...」
ヘイブはポケットからナイフを数本取り出す。ヘイブは走っている間に千里眼で見つけていたのであった。
「ショウガさん...勝ってみせますよ!」
「頼む!リカ!」
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ヘイブは道を塞いでいる。このままじゃ、どちらかが捕まってしまう。後ろは壁がある。逃げれない。
「大丈夫です!逃げれます!」
リカは右手で木材の壁を殴る。すると、木材の壁に穴が開いた。
「なっ...
「ショウガさん!逃げましょう!」
「お、おう!」
我は引いていた。だが、同時に安堵もした。
「おい!待て!」
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これは、私が第三の試験でモンドに襲われそうになった時の話だ。
”ガシッ”
私はモンドとそのリーダーに四肢を掴まれる。
「誰か...助け...」
「お?何を言うつもりだ?」
私はマユミの口を大きな手で押さえる。
「んご...んごんご...」
「暴れるんじゃねぇ!」
”ゴンッ”
「んぐっ...」
”バタッ”
「お前は...誰だ?」
「私はリカ!マユミさんの仲間です!」
マユミの前には、リカが立っていた。モンドはリカに『硬化』で殴られ、地面に倒れている。
「リカ!」
「マユミさん?大丈夫ですか?」
「えぇ!助けてくれて...ありがとう!」
「仲間ですもの!」
”ゴンッ”
リーダーと呼ばれていた男もリカに殴られる。そのまま、地面に倒れた。
***
リカはショウガとマユミが襲われそうになった時に助けてくれた。自分だって襲われる可能性があるのに。
リカは我達のことを助けてくれた。なら、今度は我たちがリカを助ける番だ。
***
「さて、リカとワッケラカエンはどこにいるかなぁ?」
俺たちは橋の真ん中にいた。人通りは少ない。橋があるということは、橋の下は案の定、川であった。
「川か...」
「あぁ...そのようだな...」
俺たちが川の次に目に入ったのは、巨大な丘の上に立つ城や宮殿の数々だ。こことの高度差は50mほどありそうだ。丘の上に行くには、何百段もありそうな階段を登るしかないみたいだ。
「うへぇ...あの階段の上に...いるとかないよな?」
「さぁな?いるかもしれないぞ?」
俺たちは反対方向を見る、そこには、寄せ集めのガラクタで出来たような家が何千件も並んでいる。これを、家と呼べるだろうか。家というよりも小屋のような気がする。
「こっちは、貧民街か...」
カゲユキが呟く。
「そうなのか?」
「あぁ...7の世界は、貧富の差が極端だな...」
階段の上は莫大な富を稼いだ少数の集まりで、階段の下、且つ川を跨いだ反対側には、貧民が大量に住んでいる。貧富の差を絵にしたような世界だ。
「さて、リカとワッケラカエンはどっちにいそうだ?」
「どうだろう...ワッケラカエンは貧民街を好みそうだけど...」
「はぁ...マユミは自分から好んで汚いところに行きたいのか?」
カゲユキはため息をついて、マユミの意見を否定する。
「そう...だね...行きたくないか...」
「でも、ワッケラカエンは下水管の中に住んでたぞ?」
「え、じゃあ...汚いところが好き...なのか?」
俺は思考を巡らせる。
「汚いものが好きな人なんてものはいない...」
「じゃあ、階段でも登ってみるか?」
「あぁ...そうしよう...」
俺たちは丘の方へ移動する。
「はぁ...何段あるんだよ...疲れるぜ...」
俺はショウガの胸の中に入って移動しているので、階段を登らずに楽に移動ができる。
「頑張れ!頑張れ!」
「おい!リューガ!煽ってるだろ!降ろすぞ!」
ショウガは俺の頭を乱雑に撫でる。
「え、あ、ごめん...」
「もうすぐ...上に付きそうだぞ?」
俺たちが上につくと、ガードマンのような格好をした人に止められる。
「あなた達は誰ですか?」
「あぁ!俺たちは探訪者です!」
「そうですか。こちらは、貴族の方々のみ入れる場所なので...」
「あの...入れないんですか?」
「えぇ、入れませんよ。庶民の方々は」
「そうですか...」
「おい!ジャワラ!お前なら入れるんじゃないか?」
俺はショウガに懐かしい名前で呼ばれる。ジャワラは確かに貴族だったが1の世界での話だ。通じるのだろうか。
「あ、あぁ...俺はジャワラだ!」
「誰です?」
「1の世界『ファーストヴィレッジ』の貴族だ!」
「1の世界...すいません...わかりません...」
「入れなさそうか?」
「はい。誠に失礼かもしれませんが、私から謝罪させて頂きます」
俺はガードマンに謝られてしまう。
「しょうがない...諦めるか...」
俺たちは頑張って登った階段を降り始めた。




