↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
96/1070

第88話 階段

夏休みのオトモ22


企画に参加しています!

企画開始前日までに8作品読み終えた男とは俺のことだデェ


 

 ***


 これは、我がヘイブに襲われそうになり、追い詰められた時のことだ。


「そこで何をしているの?」

 ヘイブの後ろから声がする。そこには、段ボールを持ったリカの姿があった。

「リカ!助けてくれ!こいつに襲われそうなんだ!(性的に!)」

「そうなんですか?私の仲間を傷つけるような人は許しませんよ!」

 リカは段ボールの中から鉄の塊を1個取り出す。1個でも5kgはする。それを手に持った。

「よく見たら、昨日のナンパしたお兄さんじゃないですか!」

「昨日の...ショウガちゃんじゃないほうか!邪魔が入ったか...」


 ヘイブはポケットからナイフを数本取り出す。ヘイブは走っている間に千里眼(ちょんりめ)で見つけていたのであった。

「ショウガさん...勝ってみせますよ!」

「頼む!リカ!」


 ***


 ヘイブは道を塞いでいる。このままじゃ、どちらかが捕まってしまう。後ろは壁がある。逃げれない。

「大丈夫です!逃げれます!」

 リカは右手で木材の壁を殴る。すると、木材の壁に穴が開いた。

「なっ...

「ショウガさん!逃げましょう!」

「お、おう!」

 我は引いていた。だが、同時に安堵もした。

「おい!待て!」


 ***


 これは、私が第三の試験でモンドに襲われそうになった時の話だ。


 ”ガシッ”


 私はモンドとそのリーダーに四肢を掴まれる。

「誰か...助け...」

「お?何を言うつもりだ?」

 私はマユミの口を大きな手で押さえる。

「んご...んごんご...」

「暴れるんじゃねぇ!」


 ”ゴンッ”


「んぐっ...」


 ”バタッ”


「お前は...誰だ?」

「私はリカ!マユミさんの仲間です!」

 マユミの前には、リカが立っていた。モンドはリカに『硬化』で殴られ、地面に倒れている。

「リカ!」

「マユミさん?大丈夫ですか?」

「えぇ!助けてくれて...ありがとう!」

「仲間ですもの!」


 ”ゴンッ”


 リーダーと呼ばれていた男もリカに殴られる。そのまま、地面に倒れた。


 ***


 リカはショウガとマユミが襲われそうになった時に助けてくれた。自分だって襲われる可能性があるのに。

 リカは我達のことを助けてくれた。なら、今度は我たちがリカを助ける番だ。


 ***


「さて、リカとワッケラカエンはどこにいるかなぁ?」

 俺たちは橋の真ん中にいた。人通りは少ない。橋があるということは、橋の下は案の定、川であった。

「川か...」

「あぁ...そのようだな...」

 俺たちが川の次に目に入ったのは、巨大な丘の上に立つ城や宮殿の数々だ。こことの高度差は50mほどありそうだ。丘の上に行くには、何百段もありそうな階段を登るしかないみたいだ。

「うへぇ...あの階段の上に...いるとかないよな?」

「さぁな?いるかもしれないぞ?」

 俺たちは反対方向を見る、そこには、寄せ集めのガラクタで出来たような家が何千件も並んでいる。これを、家と呼べるだろうか。家というよりも小屋のような気がする。

「こっちは、貧民街か...」

 カゲユキが呟く。

「そうなのか?」

「あぁ...7の世界は、貧富の差が極端だな...」

 階段の上は莫大な富を稼いだ少数の集まりで、階段の下、且つ川を跨いだ反対側には、貧民が大量に住んでいる。貧富の差を絵にしたような世界だ。


「さて、リカとワッケラカエンはどっちにいそうだ?」

「どうだろう...ワッケラカエンは貧民街を好みそうだけど...」

「はぁ...マユミは自分から好んで汚いところに行きたいのか?」

 カゲユキはため息をついて、マユミの意見を否定する。

「そう...だね...行きたくないか...」

「でも、ワッケラカエンは下水管の中に住んでたぞ?」

「え、じゃあ...汚いところが好き...なのか?」

 俺は思考を巡らせる。

「汚いものが好きな人なんてものはいない...」

「じゃあ、階段でも登ってみるか?」

「あぁ...そうしよう...」

 俺たちは丘の方へ移動する。


「はぁ...何段あるんだよ...疲れるぜ...」

 俺はショウガの胸の中に入って移動しているので、階段を登らずに楽に移動ができる。

「頑張れ!頑張れ!」

「おい!リューガ!煽ってるだろ!降ろすぞ!」

 ショウガは俺の頭を乱雑に撫でる。

「え、あ、ごめん...」

「もうすぐ...上に付きそうだぞ?」


 俺たちが上につくと、ガードマンのような格好をした人に止められる。

「あなた達は誰ですか?」

「あぁ!俺たちは探訪者です!」

「そうですか。こちらは、貴族の方々のみ入れる場所なので...」

「あの...入れないんですか?」

「えぇ、入れませんよ。庶民の方々は」

「そうですか...」

「おい!ジャワラ!お前なら入れるんじゃないか?」

 俺はショウガに懐かしい名前で呼ばれる。ジャワラは確かに貴族だったが1の世界での話だ。通じるのだろうか。

「あ、あぁ...俺はジャワラだ!」

「誰です?」

「1の世界『ファーストヴィレッジ』の貴族だ!」

「1の世界...すいません...わかりません...」

「入れなさそうか?」

「はい。誠に失礼かもしれませんが、私から謝罪させて頂きます」

 俺はガードマンに謝られてしまう。

「しょうがない...諦めるか...」

 俺たちは頑張って登った階段を降り始めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] うん、やはり主人公特権ありますよね。 リューガ居ないとこの話は始まらない。 そして7の世界に到着。 さてワッケラカエンとのリターンマッチはあるのか!?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。