第76話 旧友
怒られそうだったので、少し変えました。ユウヤ無双をお楽しみください。
「オーケー、オーケー。理解できた」
俺は何回か確認してカゲユキの話を理解した。
「で、本当にパチンコは勝てるのか?」
「俺の考えによると、まず無理だろう...」
カゲユキは即座に否定する。
「え、じゃあなんでやるんだよ!」
「ユウヤはここに来て一度もギャンブルに負けてないからな!」
「ギャンブルに...負けない?イカサマでもしてるのか?」
「違う!運だ!全部運で乗り越えた!」
「なっ...嘘だろ?」
俺はユウヤの方を見る。ユウヤは少し恥ずかしそうに自分の頭を撫でる。
今、思えばユウヤはかなり強運なのかもしれない。優勝候補だったフロンに不戦勝で勝つことが出来たのだ。
それに、心臓を幽霊で掴まれてもタイミングよくリューガが『幽霊操作』を使ったので生き残ることが出来た。
***
さて、次の日になる。今日はリューガが巨大パチンコ台と勝負をする日だ。
「ここだ...」
俺たちはカゲユキに案内される。まぁ、俺はショウガの胸の中にいただけなのだが。
「三段クルーンの穴に入ったら7億ボン全額出資!お前はこの{熊}を倒せるか!」
という看板があった。ん?3段クルーン?どこかで聞き覚えが。もしかしてのもしかしてだけど「熊」じゃなくて「沼」だったりする?それなら、マズイぞ。運だけじゃ、絶対に乗り越えられない。
「それじゃ...行くか!」
「あぁ!」
俺は止めようとしたが、もう遅かった。
「{熊}に挑戦したいんですけど!」
ユウヤは店員に話しかけていた。
「店長を呼んでくるのでお待ち下さい」
店員はどこかに行ってしまった。俺たちは「熊」の前に移動する。「熊」と呼ばれたパチンコ台は確かに巨大だった。釘の森と3段クルーンが目に入る。どうやら、自動で開閉する「スルー」はなかったようだ。まぁ、3段クルーンだけでも十分強敵なのだが。
「やぁ!君たちが挑戦者ですか!」
美貌を持った男が出てくる。かなりのイケメンであった。容姿淡麗な面も「沼」の方に似ている気がする。
「さて、誰が挑戦しますか?」
「あ、俺です」
ユウヤは名乗る。
「それでは、ボディチェックを受けてから入ってください!」
「あ、あぁ!わかった!」
ユウヤは店員からのボディチェックを受ける。そして、中に入る。
「それで...もういいですか?えっと...」
「あぁ!ご挨拶が遅れました、店長ジョーと言うものです!」
おい。流石にマズイだろう。ジョーはマズイ。怒られるぞ。横棒を、名前の前に付けたらもうほとんど再現してしまう。許されないぞ。
「ジョー、確認だ!本当に7億ボン支払うんだよな?」
「えぇ!当カジノは逃げも隠れもいたしません!」
「それじゃ...始めるぞ?」
「このパチンコは、少々特殊で1発5000ボンとなっております。500万ボン・1000万ボン・2000万ボンとなっております!」
500万ボンで1000発。1000万ボンで2000発。2000万ボンで4000発となっておる。これまた高いな。まぁ、既視感がありすぎるので驚かなかったが。
「じゃあ、1000万ボンで!」
「え、ちょ待て!それじゃ、」
「わかりました!1000万ボンですね!」
俺の言葉はジョーに遮られてしまう。ユウヤは1000万ボン支払う。
「それでは、この1000万ボタンを押します!」
ジョーはボタンを押す。そこはパッキーであってくれよ。忠実に再現くらいしてくれ。
こうして、パチンコは始まる。イカサマ無しで、勝てるわけがない。
「それでは、{熊}!スタート!」
おい。今、「熊」の発音が「沼」と一緒だったぞ。きちんと聞いていたからな。許されないぞ。
ユウヤはパチンコを始める。だが、釘の森に邪魔されてまだ1発も3段クルーンに入っていない。
「ユウヤ!頑張れ!ユウヤ!」
”ガコンッ”
”ガコンッ”
”ガコンッ”
”ガコンッ”
”ガコンッ”
”ガコンッ”
”ガコンッ”
玉は全て、クルーンの中に入っていく。吸い込まれているのではないかと思うくらい、清々しい位に入っていく。。
「おぉ!すごいな、ユウヤ!」
大量のパチンコ玉が、1段目クルーンに入る。そして、クルクルと回る。
「おぉ!2段目まで来たぞ!」
「すげぇ!ユウヤ!頑張れ!」
「あぁ!3段目に来た!行ける!行けるぞ!」
もう、正規攻略法を無視してクリアしちゃうんじゃないか。もう、恐ろしい。
”オーンオーン”
「え?」
”オーンオーン”
「よっしゃぁぁぁぁ!入ったァァァァ!」
「なっ...何が起こった!このパチンコ台で客が勝てるなんて!おかしい!」
「熊」が泣いている。ここの演出は一緒なのかよ。
”ジャラジャラジャラジャラ”
一斉にパチンコ玉が出てくる。
「いよっしゃぁぁぁ!勝った!勝ったぞぉ!」
「えぇぇぇぇぇぇ???おかしいだろ!なんで...なんで勝てるんだよ!」
「そうだ!おかしい...おかしいぞぉ!」
俺はジョーと一緒にユウヤに問う。
「あぁ!ジョー店長!!」
「ん?どうした?」
「何故か{熊}の難易度が超簡単になっています!」
「なっ...なんだとぉぉぉ?」
そんなこんながありながら、俺たちは無事に「熊」に勝ち、7億ボンを手に入れた。




