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第621話 成長

 

 ───21の世界にやって来たショウガ達『チーム一鶴』のメンバーが対面したのは、月光徒の幹部であり過去の因縁が色々と残っているチューバであった。


「お引き取りください───などと言っても、どうせやってくるんだろう?ならば、ここで相手取るしかないだろう...」

「そうだな」


 目の前にいるのは、逃げてくる前にいたヴィオラと同じ月光徒の幹部であった。

「では、行くぞ」


 ”ダッ”


 初撃。


 最初に動いたのは今も昔も変わらない『チーム一鶴』の最高戦力───モンガなのであった。


「モンガ剣舞 6の舞 霹靂」

 チューバを殺せるだけの技を、モンガは披露する。


 ───が。


 刀を具現化する能力『双頭の総統(ソーダーソード)

 相手の刀を受け止める能力『刀剣に刀剣を重ねる』


 ”キンッ”


 そんな音がなり、突如として現れた刀によってモンガの攻撃は受け止められた。


「───なんだと...」

 チューバは実力者であり猛者であるがために、ある程度の攻撃ならば見切れるし「避けることが可能」と言ったスキルがあるのであれば、それをふんだんに使用して回避の行動も可能だった。


 チューバは、スキルを自由自在に変更可能である『透明』を持っているために、何個も何個もスキルを重ねて、相手を圧倒することができるのだ。戦いだから、もちろん一辺倒な訳では無いが、それでも勝利を掴むのは容易い。


「この()()()受け止めるとはな...」

 そう呟いたのはモンガだった。刀を持ったチューバから、後方に飛ぶことで距離を取る。そして───


「4の舞 懺悔」


 モンガが使用するのは、モンが最大の全体攻撃であり範囲攻撃であり数え切れないほどの連撃だった。

 しかも、1発1発が力強く一度その攻撃範囲に入ればカツに付属するキャベツのように千切りにされる。


 その場にいないリューガと、戦っている戦闘している本人であるモンガを除く『チーム一鶴』のメンバーは、その戦いをただ傍観することしかできなかった。

 その主要な理由としては、モンガが大技を連発しているので戦いに乱入することができなかったのだ。


 それに、チューバも猛者であるがために、少しでも手を抜いてしまえばモンガも自分も死亡してしまう。だから、モンガに手を抜かせるわけにもいかないし、モンガを邪魔するような足を引っ張るような行為もできなかったのだ。


 その場にいる全員がモンガの強さを理解していたし、モンが自身自分の強さを自覚していた。

「セイジ、バフを!」


 モンガの声を聞き、セイジは魔法杖を握って光魔法をかける。

「ブースト!」


 セイジの魔法は、モンガにかかってモンガのスピードが更に早くなる。モンガの腕は、誰にも捕らえることが出来ずに、まるで全てを切り裂く風がどこかから吹いてきているかのようだった。


「さて、どうすっかな...」

 チューバは、使用する能力を思案する。


「───そうだ」


 今使う最適解の能力を探し当てて教えてくれる能力『最適解(ハッピーエンド)

 一度食らった攻撃に効かなく能力『デジャブ対策』


「───ッ!」

 避けることもなくモンガの「4の舞 懺悔」をその胴に食らったチューバ。袈裟斬りされて、右の胸から左の腹にかけて斜めの傷ができて血が流れているが、それ以降のモンガの攻撃が、モンガの持つ刀がチューバの体に食い込み肉を裂き骨を断ち息を止めて命を奪うことはなかった。


「なん...」

 その一瞬、モンガは自らの身にやってきた危機を察して後ろに下がる。


「───ッチ、避けられていたか...流石だな」


 神速の抜刀を披露する能力『逆罵倒(アンチアンチ)


「次は『隣の世界の芝は青い(アウターゾーン)』を使用してやるよ」


 逃げる相手を逃さない能力『隣の世界の芝は青い(アウターゾーン)


「危なかった...今のに当たっていてたら私は死んでいたかもしれない...」

 モンガは、静かにそう口にした。場に、緊張が走る。


 それと同時に、チューバが『チーム一鶴』に対してこれだけ多彩な能力を使用しているので、舐めプをやめたことが理解できた。もちろん、マルバスと戦っていた時よりかは使用してる能力の数は少ない。

 だから、まだ本気を出していないのだろうけれどそれでも、12の世界の小屋で行われていた戦闘からは確実に成長しているだろう。


「───今度こそッ!」

 モンガは、手を変え品を変えモンガ剣舞で一撃食らわせようと画策する。


「5の舞 即発」

 モンガが使用する、『逆罵倒(アンチアンチ)』をも凌駕する神速の突き。

「───ッ!」


 即死の一撃を避ける能力『必殺技必殺技(キラーキラー)


 モンガのその神速の突きを、チューバはギリギリで避ける。

「とりあえず...とりあえずだ」


 チューバは、突きを披露したモンガのがら空きの胴に足を衝突させた。


 強力な蹴りを食らわす能力『一蹴年(キック)


「───ッ!」

 モンガの胴に入った強力な蹴り。モンガは、後ろに吹き飛びそうになるが、それをギリギリで耐えて刀を振るう。


 技名のない剣技だったが、それはチューバの頬を傷つけた。が───。


「戦力はこれで削れる」

 チューバは、モンガに触れる。そして───




「───んな...」

 モンガは、21の世界から消えたのだ。


「相手を自陣に連れていく能力───『仮病なので帰ります(ホームシック)』だ。さぁ、次は誰が来る?どなたでも相手してやんぜ」


 モンガは、21の世界から消えて19の世界とは違う、また別の月光徒のアジトに連れて行かれてしまった。

 チューバの次なる相手は───。

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