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第58話 2の舞

 

 ───発現すると言うよりも、解除すると言う方が正しいだろうか。


 だが、カッコよくジョ○ノのモノマネを決めたかったので、しょうがない。

「解除する」の方も、思い当たる節があるのだが、それはいつかお見せしよう。覚えていたらね。

 それに、クラフト・○ークよりもゴールド・エクスペ○エンスの方が能力的にも似てるしね。


 ***


 ”ドォォン”


「んぁ...」


 ”バタッ”


「ショウガさん!」

 リカが突然、闘技場に現れる。キンジはリカに殴られて吹き飛んだ。


「なんとぉ!なんと、なんとぉ!リカが突然現れたぁ!なっ...何が起こったんだぁ!ん?何々?」

 ケイルは案内人に何かを伝えられる。

「なんとぉ!試合が始まる前に、リカはひよこの”生物変化”に7分という時間制限付きでかかっていたぁ!7分経ったので、”生物変化”が切れて人間の姿に戻ったということだぁぁ!我々の予想を超えて試合を盛り上げさせてくれる!ひよこに負けていると考えると、少し悔しいが...だが、だが!それ以上に!面白い!」

 ケイルが全ての説明をしてくれた。


「よくも!一人で来たわけじゃなかっただとぉ?」

「一人で来たぜ?まぁ、一人と...一匹だったけどな!」

「よっ...よくもぉ!」

 ダルマンは拘束してあるショウガを持ち上げる。だが、拘束している四肢はスルスルと抜けてショウガはいとも簡単に抜け出した。

「我に拘束が効くと思っているのか?」

「なっ...こいつr...」


 ”ゴンッ”


 ”バタッ”


 ダルマンも倒れる。これで、全員を倒した。

「勝者はァァァ!{チーム一鶴}だぁぁぁ!」

「「「ううううううううううううううううううううおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」」」


 勝った。あまりにも簡単に倒せたので、呆気ないのだが勝ちは勝ちだ。


 ***


「おぉ!リューガ!」

「勝利おめでとう!」

 俺たちは観覧席で再会した。ニークの死体の片付けに時間がかかっていたので、まだ第三試合は始まっていない。

「当たり前だ!我らの事をナメられては困る!」

「ははっ!そうか...」


「お待たせいたしました!これから第二準決勝第一試合が始まります!{金色のフロン}vs{魔術師の赤(マジシャンズレッド)}です!彼らはどんな戦いを魅せてくれるのでしょうか!それでは、{金色のフロン}が、登場ー!」

「「「ううううううううううううううううううううおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!」」」

 一人の金髪の男が闘技場に登場する。


「さて、僕の勝利への生贄になってもらおう!」

 フロンは観客に軽く手を振りながら、登場する。


「{金色のフロン}は、フロンだけの男一人です!孤高の剣士、フロンは予選では数々の剣舞を見せてくれました!準決勝では、どのような剣捌きを魅せてくれるのでしょうか!続いて登場するのは、魔術師の赤(マジシャンズレッド)だぁ!それでは、登場ー!」

「「「ううううううううううううううううううううおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!」」」


「観客が熱狂しているな!」

「これだからいいんですよ、これが!」

「あぁ!俺らの士気も上がるからな!」


「{魔術師の赤(マジシャンズレッド)}は、クロス・バインド・ハリーの男三人組です!予選では、火の魔法で相手を圧倒しました!今回はどのような魔法を魅せてくれるのでしょうか!それでは...スタートォォォォォォ!!!」

 試合が始まる。その瞬間、フロンが動き出した。

「フロン剣舞!1の舞...華麗に咲き乱れるバラの花!」

「クロス!ハリー!危ない!」


 ”キィィン”


「んぇ...」


 ”ドタッ”


 バインドが倒れた。

「なんとぉぉ!バインドが試合開始4秒で殺されてしまったぁ!相手にスキも与えない!早い!早すぎるぞぉ!」

 ケイルが叫ぶ。

「ひとりひとり、順番に順番に、このフロンの剣舞でバラまいてやる!」

「この...ドクサレがぁぁぁぁ!」

 ハリーがフロンに向かって炎の魔法を放つ。フロンはそれを軽々しく避ける。

「そんな攻撃当たると思うのか?」

 フロンはハリーの喉を剣で突こうとする。だが、当たらなかった。

「俺は攻撃で炎を出したんじゃない...防御のために炎を出したんだ!」

 ハリーはフロンが突いた場所から少し横にズレた場所にいた。

「なっ...」

「バインドの仇だ!食らえ!極上の炎を!」


 フロンの服は燃え始める。どんどん炎は侵食していく。そして、金色の髪にも火は届く。

「おいおい...僕の髪を燃やしてくれたね...」

 フロンは刀を構える。

「終わりにしよう...」

 フロンの目は怒りに満ちていた。フロンの髪はどんどん燃えていく。

「地獄の業火で焼き尽くしてやるよ!」

「フロン剣舞...2の舞!冷涼と秋の紅葉!4の舞!風鈴と静かなる風!1の舞!華麗に咲き乱れるバラの花!2の舞!冷涼と秋の紅葉!1の舞!華麗に咲き乱れるバラの花ァァ!」


「うっ...」


 ”ドサッ”


 クロスとハリーは肉塊に変化する。フロンの髪の炎は消えていた。


「すばらしい剣技を見せてもらったぁ!勝者は...{金色のフロン}だぁぁぁ!」

「「「ううううううううううううううううううううおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!」」」」


「うわぁぁ!髪が...髪がァァァ!」

 フロンは闘技場の真ん中で悲鳴が浴びる。

「よくも..よくも!よくも!よくも!フロン剣舞!6の舞!後悔と懺悔ェェ!!!」

 フロンが剣を振ると、クロス・バインド・ハリーの死体が無くなった。

「なっ...なんで...なんだ...髪が...髪がァ...」

 フロンはトボトボと歩いて、戻っていった。

リューガはカッコつけて指パッチンしただけで、実際には試合開始前に全ての準備を終えています。



フロン剣舞

1の舞 華麗に咲き乱れるバラの花

2の舞 冷涼と秋の紅葉

3の舞 桜の木の下で

4の舞 風鈴と静かなる風

5の舞 銀世界と静かに積もる雪

6の舞 後悔と懺悔


6の舞は、フロンが怒りに身を任せた時以外には使われません。汚れたものはフロンは嫌いますので。

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― 新着の感想 ―
[良い点] >「世に売りに出せません!我慢してください!」 のリカの台詞に吹きました。 まあこの辺は仕方ないですよね^-^; {筋肉は全てを解決する}のメンバーの名も凄いw そして{魔術師の赤}も敗…
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