第53話 審判 その①
内容変更しました。
完全パロだと怒られる。もう、燃やされちまうよ。
「お待たせいたしました!これから第二予選第二試合が始まります!{審判}vs{魔術師の赤}です!彼らはどんな戦いを魅せてくれるのでしょうか!それでは、{審判}の方々、登場ー!」
「「「ううううううううおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!」」」
「この試合の結果...見えた...」
「リューガ...嘘だろ?」
「本当だ...{魔術師の赤}が勝つ...」
「え、なんでだ?」
「摂理だ...」
「は?」
「しょうがない...ショウガはわからなくてもいい...」
「ほぉん...じゃあ、賭けをしようぜ?」
「賭け?」
「あぁ!我は...じゃあ{審判}の勝利に、2ポンド賭けてもいーよ?」
俺は思わず吹き出してしまう。
「知ってるのかよ!知らないのかよ!どっちなんだよ!」
「え?だから...何の話よ?」
「もう...もういいよ...」
そろそろ、「審判」と「魔術師の赤」に触れたほうがいいだろう。ご存知だと思うが、この2つは某漫画の某能力の名前だ。その某漫画では、「魔術師の赤」が余裕勝ちしていた。柱の(ような)男は土で出来た妹と土で出来たヴ男に負けかけていたが。
「おい...大丈夫か?」
「大丈夫だろ?」
「あぁ!余裕だな!俺らの生まれつきもった{魔法}があればな!」
カメオ・マウス・フロックは3人で話していた。彼らが生まれつき持っている魔法は、「相手の心からの願いを物体によって叶える」というものだ。周りにあるものを利用して、相手の願いを叶える───弱みを握るということだ。
「{審判}は、カメオ・マウス・フロックの男3人組です!彼らは願いを叶えることができるのでしょうか!そう!勝利の女神は彼らを審判してくれるのでしょうか!私は彼らにこの言葉を送りたい!good luck!」
俺はまた吹き出す。リーダーの名前が完全にアウトだ。
「おい...リーダーだめだろ...」
「どうした?」
「いや、なんでもない...」
そして、贈る言葉は「good luck」じゃない。もっと適切な英単語があったはずだ。
誰が誰にとは言う必要はないと思うが、いい加減怒られてしまえ。
「続いて登場するのは...{魔術師の赤}です!それでは、入場ー!」
「「「うううおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」」」
「勝ちに行きますぞ!」
「あぁ!俺らのスタイルでな!」
クロス・バインド・ハリーの3人は魔法使いだ。しかも、炎の魔法を専門的に使う。炎を魔法を極めているので、鉄を溶かすのもわけない程度の温度は魔法で出すことができる。
「{魔術師の赤}は、クロス・バインド・ハリーの男3人組です!今大会唯一の2度目の大会参加者!今回はどこまで勝ち進んで行けるのでしょうか!きっと、優勝するのはどのチームかリーダーの聞いたらこう答えるでしょう!Yes,I am! と!」
俺はまたまた吹き出してしまう。名前の由来はもう、予想が出来ている。そうだろ?バインドはあれだ。レッドバインドだ。絶対に。ムウンという声が聞こえる。てか、レッドバインドとかよく覚えてたよな。
「それでは...スタートォォォォォォォォ!!」
ケイルの声によって試合が始まる。
「お前ら3人に願いを合計で3つ聞いてやろう!」
「本当か?」
「あぁ!本当だ!」
「じゃあ、お金持ちにしたり美女と結婚したりできるのか?」
「あぁ!できるともできるとも!お金持ちになったり、美女と結婚してみるかい?」
「いや...やめておくよ!」
「あぁ...そうだな!」
「それより...願い事を4つに増やすことはできないか?」
「それは無理だ!図々しい奴らだな!結局1つ増やすことに使っているから意味が無いじゃないか!」
「そうか...じゃあ、5つに増やせ!」
「断る!」
「そうか!ならば、死ねぇぇ!」
ハリーの炎の無詠唱魔法をフロックは軽々しく避ける。
「願いを聞かない限り僕たちは最強なんだ!願いを叶えている間だけ攻撃が当たるんだよ!」
願いを叶える間は、無防備になる。だから、その時に攻撃をするしかないのだ。チャンスは3回限り。その間に戦闘不能にさせる必要があるのだ。
***
「見たことあるよ...願いを増やすクダリも...」
「そうなのか?」
「あぁ...あ!もしかしたら、俺もあれできるかも!」
「あれってなんだ?」
「見てて!」
俺は呼吸を整える。
「クロスの次のセリフは、{第一の願いは『痛みの叫びをあげさせること』だ。}だ!」
「第一の願いは『痛みの叫びをあげさせること』だ」
俺の言葉と、クロスの言葉が重なる。
「すげぇ!なんで...なんでわかったの?」
「何度も読んでたからな...某漫画は...」
「某漫画?何だよ、それ?」
「あぁ...俺の人生の教科書だよ...」
「ふぅん...そうなのかぁ...」
「興味ないよな?」
「うん...」
「ですよね...」
「うわああああああーっ!!」
カメオの叫び声が闘技場内に響く。
「かなったな...」




