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第49話 偽精霊と偽動物

 

「お待たせいたしました!これから、第一予選第三試合が始まります!{筋肉は全てを解決する}vs{魔法の集団}です!彼ら彼女らはどんな戦いを魅せてくれるのでしょうか!それでは、{筋肉は全てを解決する}の方...入場ー!」

「「「ううううううおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」」」

「{チーム一鶴}の方は、楽屋に!」

「あ、わかりました!」

 俺たちは案内人に案内されて、楽屋に向かう。俺らは第三試合は見れないみたいだ。第三試合は筋肉ゴリラがでる戦いだ。見たい気持ちもあったが、まぁ...いいだろう。


 ***


「勝者はぁ...{筋肉は全てを解決する}だぁぁぁぁ!」

「ううううおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

 {魔法の集団}は{筋肉は全てを解決する}に負けた。{筋肉は全てを解決する}もかなり負傷をしていた。


 ***


「これから、試合が始まります。準備をしてください」

 俺らは案内人に第三試合終了の報告を聞く。

「あの筋肉ゴリラ共は...勝てたのか!」

「あぁ...その様だな...」

「私達も...頑張りましょう!」

「あぁ!そうだな!」


 ***


「お待たせいたしました!これから、第一予選第四試合が始まります!{光の四原色}vs{チーム一鶴}です!彼ら彼女らはどんな戦いを魅せてくれるのでしょうか!それでは、{光の四原色}の方...入場ー!」

「「「うううううううううううおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」」」

 観客は熱狂する。


「相手は...精霊使いじゃない...あのひよこはただのひよこだ...」

「だよな?俺も気づいてたぜ!」

「そうね...」

「なら、敵は2人って感じか...あのひよこはお飾りだろ?」

「あぁ...そうだろうな...可愛いアピールか...巨乳アピールだろうな...」

「なんだよそれ!この試験を舐めているのか?」

「光の四原色」の4人───レントー・ブル・グーグ・エイロは「チーム一鶴」の文句を言いながら登場する。だが、その声は観客には聞こえない。聞こえるはずがない。

 レントーは火の魔法を使う猿の精霊を、ブルは水の魔法を使う犬の精霊を、グーグは風の魔法を使う鳥の精霊を、エイロは雷の魔法を使う麒麟の精霊を連れている。リーダーはレントーである。グーグは女性で、それ以外は男性だ。

「{光の四原色}は、レントー・ブル・グーグ・エイロの男女4人組です!全員精霊使いで構成されたこのチーム!精霊には微笑んで貰えてそうですが、勝利の女神や天使には微笑んでもらえるのでしょうかぁぁぁぁぁ!続いて、登場するのは...{チーム一鶴}です!それでは...登場ー!」

「うううおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉ!!!!!!」

 満を持して、俺らは登場する。今日の最終試合だ。

「相手は...精霊使いか?」

「そのようですね...」

「精霊使い...なんか言ってたよな?あ!」

「どうした?」

「あの人...俺が話しているのを見られた...」

 俺はレントーを指差す。その男は俺のことをナメたような目で見ていた。

「俺のことを...馬鹿にしてるな?」

「なっ!リューガさんのことを馬鹿にするなんて...許せません!」

 リカは相手チームの人たちを睨む。


「なんや、あの女!こっち睨んでいるわ!」

 グーグがリカのことを指差す。

「宣戦布告か?」

「なら、こっちも宣戦布告だぜ!」


「それでは...スタートォォォォォォォォ!!」

 ケイルの叫び声と共に勝負が始まる。

「おら!偽精霊使い!」

「偽って...まぁ!しょうがないか!」

「精霊使い様の前では精霊のフリをしても無駄だぜ?」

「そうか...」

「そうだな!じゃあ、精霊よ!動物の前で動物のフリをしても...無駄だぜ?」

「なっ...こいつ...」

 ブルはこちらを睨んでくる。

「えぇい!行けぇ!」

 こちらに鳥の精霊が飛んでくる。精霊は生きているのだろうか。生きているのなら、”生物変化”が使える。

「生物変化!」

 俺は叫ぶ。すると、鳥の精霊は人間に変わった。15歳ほどの人間の女性だ。だが、服を着ていない。

「まっ...まじか...」

 人間の女性になった鳥の精霊は、困っている。手を羽ばたかせて困っている。

「なっ...何をした!私の精霊に!」

 グーグは俺の方を見て怒ってくる。

「じゃあ...お前にもしてやるよ!生物変化!」

「えぇ?きゃあ!」

 グーグはインコに変わった。

「おい!グーグ!大丈夫か?おい!」

「ブル!お前にひよこと巨乳女は任せた!残りの女を俺とエイロが担当する!」

 レントーはブルとエイロに声をかける。

「リカ...そっちは任せたぞ?」

「はい!任されました!」


「俺らのグーグに...よくも!Go!」

 ブルは犬の精霊に命令する。すると、犬の精霊はこちらに走ってくる。

「生物変化!」

 犬の精霊も人間の女性に変わる。やはり、年齢は15歳ほどで服は着ていない。

「なぁ...精霊ってみんな女性なのか?」

「んなこと知るか!私に聞かないでくれ!」

 ”生物変化”でも性別は変えられないので、少なくとも鳥の精霊と犬の精霊は女性───いや、メスだったらしい。

「なっ...」

 女性になった犬の精霊は、女性の姿で股を広げて寝転んでいる。服を着ていないので何ともはしたない姿だ。

「なっ...おい!何をした!Return!」

 そう言うと、犬の精霊(人間の女性)は、よつん這いで、ブルの方へ戻っていく。こちらから、見えてはいけないところが丸見えだ。

「生物変化!」

「うえ?」

 ブルはブルドッグに変化する。これにて、一件落着だ。


 ”バウバウ”


 ”ピーピー”


 グーグとブルの鳴き声が聞こえるが、無視でいいだろう。

精霊は全員メスです。

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― 新着の感想 ―
[良い点] いよいよ、チーム一鶴の出番。 生物変化、強すぎる。 それと精霊は全員メスなんですね。 ブルはブルドッグに変化! の一文が妙にツボに来ました♪
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