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第18話 秀慶主

 

 俺はリカの手に乗って、止まっていた宿に戻る。荷物をまとめて持ち、外に出る。

「リューガさんは荷物...あります?」

「あぁ...無いかな?」

「わかりました!ありがとうございます!」

 リカはサメリから貰ったリュックを背負う。俺はひよこの状態なので手ぶらだった。

「だとしても、ひよこが空を飛べるだなんて思わなかったぜ!」

「でも、筋肉痛がひどいよ!」

「あ、そう!それは大変そうだな!」

 ショウガは笑いながら準備をする。そして、俺たちは準備が終わった。

「一回村に行こうぜ?結界の場所が知りたいしよ!」

「あぁ!そうだな!」

 俺たちは最初の村に行く。最初の村ではとても歓迎された。

「救世主様だ!救世主様がきたぞ!」

「なっ...何が?」

「我々を度々虐殺していたピエロを殺してくださった!だからあなたは救世主様です!」

 村人たちが俺に頭を下げてきた。

「違う!俺はあいつが憎かったから殺したんだ!」

「救世主様です!我々はあなたに一生着いていきます!」

「よかったじゃないですか!リューガさん!」

「生物変化!」

 俺は生えていた草をひよこに変える。

「このひよこを俺だと思って拝め!いいな?」

「ありがとうございます!救世主様!」

「そして、そのひよこのことは 秀慶主 と呼べ!」

「わかりました!救世主様!」

 秀慶主を奉る為の箱が早急に用意される。彼らは急いで準備をしている。だが、その顔は皆笑っていた。

「リューガ...本当にいいのか?」

「あぁ!俺は地球を目指すぜ?」

「そうか...我もだ!」

「私も一生着いていきます!」

「おう!みんなで地球に行こうぜ!」

 俺たちは村を後にする。一人だけ時空の結界に案内するために連れている。


「秀慶主ってなんだ?地球の世界の言葉か?」

「いや、俺の造語だ!」


 救世主をローマ字にすると...

 kyuuseisyu


 それを入れ替えると...


 syuukeisyu


 しゅうけいしゅ───秀慶主となる。


 秀慶主にも名前の由来はある。優秀である。秀でるめでたきもの。のことで、秀慶だ。


「そうか...秀慶主か!」

「あぁ!」

「ずっと、あの村にいてもよくないですか?」

 付き人が俺たちに話しかけてくる。

「俺たちには夢がある!お前らはチーム一鶴の仲間だ!そう伝えておいてくれ!」

「あ、ありがたきお言葉!」

「あぁ...そういえば、能力鑑定士はこの世界にいるか?」

「いましたが...5年ほど前に殺戮ピエロに殺されてしまって...」

「そうか...大変だったよな、本当!」

「はい...本当にありがとうございます!殺してもらって!」

「あぁ!そうだな!」

 キュラスシタは死んだ。死んだのだ。俺が殺した。もっと悪人を殺したい。もっと殺したい。殺せばみんな俺のことを褒めてくれる。

「時空の結界はここです!」

 俺たちは時空の結界に着く。

「ここまで案内ありがとう!」

「この位安いもんですよ!」

「そうか...それじゃあな!」

 付いてきてくれた村人は村に帰っていった。

「それじゃ、次の世界も頑張るかぁ!」

 ショウガが俺たちの方を向く。

「このチームのリーダーって誰なんですか?」

「あぁ!それを決めてなかったな!」

「あぁ!」

「どうする?」

「我かリューガのどっちかだろ?」

「そうですね。私はリーダーには向きませんし!」

「じゃあ...リューガ頼んだ!」

「えぇ?俺なの?」

「あぁ!チーム一鶴の鶴はお前だろ?」

「しょうがない...俺がリーダーをやるよ!」

「頼んだからな!リーダー!」

「おうよ!」

「それじゃ...アイキーをはめるぞ?」

「あぁ!わかった!」

 ショウガはアイキーはめる。そして、時空の結界が開く。時空の結界の中は光っていた。

「それじゃ!第3の世界に出発!」

 俺たちは時空の結界の中に入る。3の世界もキュラスシタのようなクソ野郎がいるのだろうか。いないことを願う。3の世界はどんな世界だろうか。楽しみだ。


 ***


「シャコリアにいたキュラスシタが死んだ」

「そうか...」

 暗闇の中で3人が喋っている。

「キュラスシタはお前の部下だろう?」

「あぁ...そうだな...」

「シャコリアは今後どうするんだ?」

「別にもういいだろう?支配下にしなくても...」

「そうだが...」

「おい!お前ら!」

「「「ボス!」」」

 ボスと呼ばれる者が3人の目の前に一瞬で現れる。性別はわからない。3人は地面にひざまずく。

「キュラスシタが死んだのは本当なのか?」

「はい!失礼しました!私の部下が!」

「いや...いいんだ!お前は悪くない...悪いのはキュラスシタだ!全部キュラスシタが悪いんだよ!」

「ですが...」

「シャコリアは吸血鬼にはいい地形だったのだがな...まぁいい!他の場所の支配を強くすればいいだろう?」

「そうですね!」

「では、今後も仕事に励むんだぞ?よいな!」

「ありがたきお言葉!」

 ボスと呼ばれる者はいなくなった。一瞬で消えたのだ。

「ボスの言ったとおりだ!今後も頑張るぞ!」

「うるせぇ!お前が言うな!」

「す...すみません!」


 ***


「ここが...第3の世界かぁ...」

 俺たちは第3の世界に着いた。

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― 新着の感想 ―
[一言] そんな凶悪殺人犯が出る理由と言ったら、九割型精神疾患なんだよな。 種族的に求めてるやつもいそうだが。 殺人を褒められたいと思うのは良くない傾向かなとは個人的に思った。 対象が極のつく悪人だ…
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