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第119話 チーム決め

 

 全員の自己紹介を一通り終わらせる。

「王の対抗集団って言ってもどうやって対抗するんだい?僕の美しさを使って兵を魅了するのかい?」

「たわけか。このシンドークの美しさに決まっているだろう!」

「美しさとかじゃないだろ!普通にレバーを全部オンにして行くんだよ!」


「「「なっ...」」」

 俺はチーム一鶴以外の9人から驚かれてしまう。

「リューガさん!それは流石に...」

「無理なのか?」

「えぇ...前回、対抗集団でその方法で行きましたが...」

「じゃあ、それを利用すればいいだろう?」

「あぁ、そうだな...前回の反省を活かして行動したほうが幾分マシだろう...」

 カゲユキと共に考えたのだ。

「しかししかししかし、しかーし!戦力がこのままでは少ないと思わないかい?思わないかい?思わないかい?思わないかい?思わないかい?思わないかい?」

「そうか?みんな、強いんだろ?」


「「なぁ...」」

 俺はノノームとカミールに驚かれる。

「僕達は共闘してワインダーを倒したからともかく、他の5人は弱いかもしれないんですよ?」

「だけど、俺は信じるよ!ここを救いたいという心意気があるなら共に戦う者として合格だ!その代わり、死んじまうかもしれないけどよ...」

「この私...一度、国に殺されたような身です...なので、私はお供しますよ...」

「私も英雄達の手助けをしたい。私も協力していいか?」

「えぇ、クレハもぉ?じゃ、じゃあ僕もぉ...協力するよぉ!」

「僕はショウガを嫁に迎えるために是が非でも活躍しなければならない!なら、是が非でも賛成するしかないよね?」

「ねぇ...死ぬのって、どれだけ痛いのかなぁ?どれだけ気持ちいいのかなぁ?」


「死ぬのを前提に話を進めないでくれ!目標は全員生きて戻ってくることだ!いいな?」

「「「あぁ!」」」


 ***


「ワインダーが貧都に行ったきり帰ってこないらしい!14世!新しい人物を『創意』で!」

「わかりました...フィオーレ宰相...」

 14世と呼ばれた()は、『創意』を使って兵を創る。

「名前はJ.J.です。これを夏都に戦力としてお願いします」


 J.J.と呼ばれた新たな生命体がここに誕生した。


 その女は巨乳だった。そして、レースのついた淡いピンクのビキニを着ていた。髪色は茶髪で、偶然かはわからないが、どこか印象がショウガに似ていた。

「それじゃJ.J.!夏都に派遣するぞ!」

「我はお前らについていけばいいのか?」

「そうだぞ。J.J.。しっかりついてくるんだ!」

「了解でーす!」


 ***


「それで、誰がどの季都に行くのかは重要だよな...」

「あぁ、そぉうだぁねぇ?」

「とりあえず、16人いるから、4人ずつでいいよな?」

「あぁ...それに戦力は均等になるようにだな...チーム決めは重要だぞ...」

「どんな奴がどの都にはいるとかあるのか?」

 ブルムンドは静かに手を挙げる。


「ブルムンドさん。何か?」

「私が知っているのは...春都に現王族騎士団団長で、9の世界最強の剣士、ロークがいることです...」

「そうか...」

「なら、このシンドークと共に老害は春都に行くぞ!よいな?」

「よろしいのですか?」

「あぁ!当たり前だ!このシンドーク!有言実行するに決まっている!」

「じゃあ、2人は春都決定だな!」


「私が知っていることを、聞いてくれるか?」

「お、クレハ!何かあるのか?」

「私とタンドンは2人共北の方...冬都の近くに住んでいたのだが、冬都にはたくさんの幻獣がいるんだ」

「本当か?」

「あぁ。ケルベロスや、猫又...ペガサスなどがいた気がするな...」


 {えぇ...動物も人間も、何でも創れるのです。それこそ、希少種のドラゴンやユニコーンなども...}


 8の世界の探訪者用の施設で聞いた事を思い出す。

「あれは...嘘じゃなかったのか...」

「ねぇ、動物ならさ?トモキでいいんじゃない?」

 マユミがそんな提案をしてくる。

「え、俺?」

「うん!トモキ、動物に懐かれるでしょ?」

「まぁ...そうだけど...ケルベロスとか猫又を懐かせることとか出来るの?」

「やってみないとわからないじゃん!」

「じゃあ...俺は冬都でいいぜ!」

「じゃあ、トモキは冬都だな!了解!」

「リューガは行きたいところとかあるのか?」


「うぅん...俺は...夏都がいいかな...」

 俺はカゲユキに聞かれたので答える。

「どうしてですか?」

「どうしてって...やっぱりワインダーが来ていたからかな...」

「そうなのか...」

「リューガは夏都で私はいいと思いますよ」

 クレハは賛同してくれる。

「本当か?」

「えぇ、その代わり、私も夏都にしてください」

「それは...どうして?」

「リューガさんのことを誤解し、無下に扱ってしまったので、謝罪を...」

「そうか。なら、クレハも夏都だな!」

「秋都はどうする?」

「そうだな...戦力を均等にするためにも...ユウヤとリカの2人でどうだ?それで、冬都にはノノームを!」

「リカはともかくとして、俺はいいよ!」

「この俺が俺が俺が俺が俺が俺が俺が戦力として強いと褒めて褒めて褒めて褒めて褒めて褒めてくれるのか?」

「あぁ!ノノーム、俺はお前を強いと思う!心配なら、マユミも冬都にしよう!」

「私は冬都でもどこでもいいわよ!一目だけでもペガサスは見てみたいわ!愛着が湧くかもしれないけどね...」

「じゃあ、決定で!」


 俺とクレハは夏都、ユウヤとリカは秋都に、マユミとノノームが冬都に行くことが決定する。


「ショウガはどうしたい?」

「我は───」

「このシンドークと共に春都にこい!」

「なっ...」

「あぁ!それでいいぜ!我はどこでもよかったからな!」

「じゃあ、僕の嫁が春都に行くなら...僕も春都に行くしかないようだ!」


 こうして、春都行きの4人が決定する。


 今の所決定したチームはこんな感じだ。


 春都 ショウガ・シンドーク・ブルムンド・リンザル

 夏都 リューガ・クレハ

 秋都 リカ・ユウヤ

 冬都 トモキ・マユミ・ノノーム


 残りは、カゲユキ・ホリーネス・カミール・タンドン・モルドフの5人だ。


挿絵(By みてみん)

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