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第112話 飛禽

鷲の大きさは3mほどです。付いてる刃物だけでも人間ほどの大きさです。

斬られたらひとたまりもない。

 

「なっ...デカい!」

「リューガさん達!こっちです!」

 俺たちはカミールに連れられて逃げる。


「ぐははははは!ゴミどもの家を破壊するのも楽しいぜぇ!」

「アイツ...よくも...」

「やめろぉぉ!壊すなぁ!」

 数人の男が巨大な鷲の方へ走っていく。が───


 ”キィィン”


「はっ!ゴミどもが偉そうに!この俺に勝てるとでも思っていたのか!愚かだ!ゴミどもは本当に愚かだ!」

「なっ...アイツ...殺すことになんの躊躇いもない...」

「ぐははははははははは!いやぁ...いい!いいねぇ!いい悲鳴だぁ!」

「やめてください!どうか、命だけは!」

「断る!」


 ”キィィン”


「あああああああああああああ!!!!!」

 女性の悲鳴が聞こえる。

「許せない...アイツは...アイツはぁ...」

「なぁまぁえぇはぁ、ワインダーだぁよぉ?」

「ワインダー...」

「そぉうだぁねぇ。あぁいつぅもぉ王によぉってぇ、つぅくらぁれぇたー人間のぉひぃとりぃだよぉ?」

「そう...なのかよ...」

「あ...俺たちのテントが...」


 ワインダーによってテントは破壊される。

「クソッ!このシンドークの住むテントを!」

 なんで、こんなに建物がショボいのかがわかった。王の家来が全て破壊していくのだ。なんど建て直しても破壊されるのだ。

「そろそろここもここもここもここもここも危ない!逃げるぞ!」

「あぁ!みんなこっちだ!」

 俺たちは逃げる。


 ”ドサッ”


 後ろで誰かが転ぶ。転んだのはシンドークだ。

「このシンドークが転ぶとは!地面がなってないな!」

「シンドーク、後ろ!」


 ”バサバサ”


「まだ、ここにゴミがいたのか!」

「───ッ!」

 シンドークはワインダーに見つかってしまった。

「貴様の悲鳴を聞かせろ!」

「破壊!」

 俺はワインダーの頭に向かって飛ぶ。


 ”バキバキッ”


 破壊は成功した。が───



「痛い...痛いぞぉ!貴様!この俺に攻撃したんじゃ...お前の知り合い諸共死ぬことを知らないのか!」

「なぁ...頭が治っていく...だと?」


 ワインダーの頭は破壊したはずだ。破壊した手応えもあった。

「こっちだ!」

 ショウガがシンドークを助け出す。

「この剣...ポルニフ6世のところから貰ったけど...試してみようかな...」

「ゴミども!俺の怖さを知らないみたいだな!その愚かさを悔やむ時間も与えん!」

「生物変化!」


 俺はワインダーを花に変え───




 られなかった。


「なっ...なんでだ!ユウヤ!危険だ下がれ!」

「お、おう!」

 俺はカミールの方へ戻る。

「アイツ...なんかの能力か?」

「ワインダーの能力は...『飛禽』で、鷲になる能力です!」

「そうか...生物変化は打ち消されるのかよ...」


 飛禽・・・鷲に変化することが可能。


「おい!ワインダー!俺らが相手だ!」

「えぇ?ほぉんとぉにぃ、たぁたかぁう、つぅもぉりぃなぁのぉ?」

「お前らは...こんな事されて許せるのかよ!」

「それは...」

「立ち向かわなくちゃ勝てない!そうだろ?みんな!」

「「「あぁ!」」」


「みんなを鼓舞してるようだが...勝てない物は、どう足掻いても勝てないんだよ?」

「散らばれ!」

「「「あぁ!」」」

 俺たち11人───正確には10人と1匹は散らばる。


「ここです!」


 ”ドンッ”


 リカがワインダーの足を『硬化』を使って引っこ抜く。だが、すぐに生えてしまった。

「えぇ?なんで!生えるんですか!」

「『創意』で創った物は...回復する...のか?」


 創意・・・創りたいと思ったものを作ることが出来る。生物も能力も可能。創った物は、傷ついたところから回復する。



「嘘だろ...それなら、どこを狙えばいいんだ...」

「俺の俺の俺の俺の俺の俺の能力は、触れないと触れないと触れないと触れないと触れないと発動できないできないできないできないから、どうすればいいんだ?」

「触れないといけないのは...かなり危険だよな?」

 トモキとノノームはワインダーを注視しながら、喋っている。


「ノノーム!俺とのコンボで行きますか?」

「あぁ!それがそれがそれがそれがそれがそれがいいだろう!」

「じゃあ...空間削除!」

 カミールがそう叫び、何かを引っ張るような動きをした瞬間、ワインダーがノノームの方に引っ張られる。

「ありがとな...カミール君、カミール君、カミール君、カミール君、カミール君!」

 ノノームがそう言いながら、ワインダーに触れる。すると───


 ”ドドドドドド”


「あぁぁ!揺れる!感覚が!」

 ワインダーは地面に激突する。


「2人共下がれ!このシンドークが対処する!」

 トモキとノノームは後ろに下がる。そして、シンドークの手刀がワインダーの腹を攻める。


「はぁぁぁぁぁぁ!」


 ”ビリビリビリビリビリ”


 ワインダーの周りが明るく光る。電気だ。電気がシンドークの手から放出された。


「クソッ...おま...えらぁぁ!」

 ワインダーはゆっくり、空へと上がる。少し上下左右にフラフラと揺れながら飛んでいる。


 ”ギギギガガガガガガガガガ”


 片羽1枚ずつだった刃物が、2枚ずつに増えてしまった。


「まずい!みんな、離れろぉ!」

 カゲユキの叫び声と共に、俺たちはワインダーから逃げる。

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