第100話 復活する「記憶」
100話です!
皆様ありがとうございます!
皆様の応援によるお陰です!
「ショウガ!大丈夫か?ショウガ!」
まだ、ショウガは黒いビキニを着ている。
「デルフィーノ、やれ」
「あぁ!わかってるぜ!」
デルフィーノと呼ばれた男性が、ショウガに触るとショウガの黒ビキニはデルフィーノの手に渡る。
「よし。オーケーだな!みんな、戻るぞ!」
俺達を押さえつけていた男4人はどこかに行ってしまう。しっかり檻には鍵をかけて。
「どうするんだよ...おい!」
「まずは、ショウガ!ショウガを起こさないと!」
「トモキ!お前はやめろ!」
「なっ...」
「トモキったら変態!」
”パシンッ”
トモキはマユミにビンタされる。そして、マユミはショウガを揺さぶる。
***
「待て!リューガ...おい!」
ショウガはそのまま8の世界であるパンシェルルに移動してしまう。
「おいおい...リューガ!嘘だろ!どうすれば...」
ショウガは8の世界に来て慌てている。
「リューガを待つか...うん!そうしよう!リューガを待とう!」
「なぁ...ショウガか?」
「なっ...トモキ?」
「あぁ、俺だ...リューガは?」
「リューガはまだ...7の世界だ...」
「そうか...何やってんだよ!あの馬鹿は...」
「まだ、ワッケラカエンを倒すとか...」
「あぁ!あのワッケラカエンを?無理じゃね?」
トモキ───否、トモキのフリをしているニコルはショウガに合わせて話す。
「あぁ...そうだな!我もそう思う...って...みんなは?」
「あぁ!こっちにいる!付いてこい!」
「それは...無理だ!」
「なんでだよ?みんな、待ってるぞ?」
「なら、尚更無理だな!」
「なんでだよ!」
「お前が偽物...だからだよ!」
「なっ...偽物?何言って!」
「お前はワッケラカエンのことを覚えているような口調だった!だが、それは有り得ない!我らはワッケラカエンに関する記憶は奪われているのだからな!それに、みんな待ってるだと?お前らは我らのチームを抜けたのに待っている訳ないだろう!お前は偽物だ!我に近づくな!」
「ふ...はは...そうだよ!偽物だよ!」
「本当のみんなはどこにやった?」
「連れてってやるよ!私達がね!」
その瞬間、周りから4人の男女が出てくる。一人は見覚えがある。ユウヤだ。だが、このユウヤも偽物だろう。
「ユウヤの変装をしやがって!」
「変装?操り人形のように操っているのかもしれないぞ?」
「連れってってやるって言ってたのに操り人形な訳あるかよ!」
ショウガは手には何も持っていない。
「4人か...女は1人...いや、ユウヤの中身も女かもな...確実に男のやつから...」
ショウガは男の一人を睨む。男は剣士のようで斬りかかってきた。
「『柔軟』!」
ショウガの胸から剣が飛び出してくる。
「ぬおっ!」
剣士の男は刀を避ける。
「我を斬ることはできるかな?」
「斬りなどせぬ!商品を傷つけるわけあるか!」
「なっ!」
”キィィン”
剣士によって刀は弾かれる。そして、女性がその刀を持つ。
「へぇ...こんなのをおっぱいに隠してんだぁ...何?デカいアピール?マジウザいんですけど?」
ショウガは3人の男に囲まれる。
「そして、掴まった」
「お前達、行くよ!」
「「「はい!」」」
「ちょ!離せ!」
「暴れるな!」
「誘拐犯達め!この!この!」
「ドルフ...落とせ!」
「あぁ...」
ドルフと呼ばれた剣士の男が、ショウガの頭を殴る。
***
「あれ...ここは...」
ショウガは檻の中で目を覚ます。
「ショウガ!起きたの?」
「お前ら!偽物だな!近づくな!」
「私達は本物よ!大丈夫!」
「本当か?なら、何故お前ら3人は服も着ないで後ろを向いているんだ!」
「ここにいる全員が服を盗まれて、お互いに見ないようにするために後ろを向いているんだ!見ていいのなら前を向くけどな!」
「なっ...トモキ...お前...」
ショウガは自分が服を着ていないことを確認する。あまり、気にしていないようだ。豚である期間が長かったからであろうか。
「どうせ、駄目って言われるのがわかってるから、冗談ですよ!」
「態度悪いな...偽物か?」
「えぇ、切ってもいいかもね...魔法は微力ながら使えるし...」
「ちょっと!怖い事言わないで!」
「で、今はどういう状況だ?リューガは?」
男女は背中を向け合って喋る。
「リューガは、まだ第7の世界で戦っている...ワッケラカエンとな...」
「ワッケラカエン...{俺らが忘れている}とリューガは主張してくる人物...だな?」
「あぁ!そうだ!で、まだリューガはこっちの世界には来ていない!」
「来るとしても、そのワッケラカエンを助けて...リカ?だっけか?を救ってから...だよな?」
「あぁ...そうだな...」
「で、それはいつ終わるかはわからないと...言うのか...」
「そうなるな...」
その時だった。5人の頭の中にリカとワッケラカエンの情報が復活する。
「あ...あ...」
「嘘じゃ...嘘じゃなかった...」
「リカという女性は...本当に...」
都合良く改変されていた過去ではなく、本当の事実を思い出した。
「リューガ...俺たちが...悪かった...」
ショウガ・ユウヤ・トモキ・マユミ・カゲユキの5人は全裸で檻に囚われていた。
これまでが、7章終わりまでのユウヤ達です。
100話なのに主役が出ない。
これからも応援よろしくおねがいします。
 




